西アフリカのギニアの首都コナクリの大統領府周辺で5日、激しい銃撃音が聞かれた。現地からの報道では、軍の特殊部隊のグループが同日、国営テレビを通じて声明を発表、憲法を停止し政府を解散したと明らかにした。クーデターとみられ、コンデ大統領の身柄を拘束したもようだ。グループは同夜、全土に夜間外出禁止令を敷いた。
グループは国家和解発展委員会を名乗っている。リーダーとみられる特殊部隊トップのママディ・ドゥンブヤ中佐はテレビ声明で「貧困と汚職のまん延」を理由に大統領の排除に踏み切ったと説明した。
コンデ氏の居場所は明らかでないが、英BBC放送によると、素足にジーンズ姿でソファに座り、兵士に囲まれた同氏とされる未検証の映像が流された。
ギニアでは昨年10月の大統領選で、改憲して3選出馬を強行したコンデ氏が当選。野党の抗議デモで死者が出ていた。
グテレス国連事務総長は声明で「武力によるいかなる政権奪取もこれを強く非難する」と述べ、コンデ氏の即時解放を求めた。
@ダンブヤ大佐率いる特殊部隊が、30台のピックアップトラックでクーデーターを扇動した模様。