大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

当ブログは金銭目的ではなく、飽くまでも個人的な主義主張(思想や言論の自由)を表現する場として開設しています。悪しからず!

ノーベル賞 医学生理学賞に大村智氏

2015年10月05日 18時34分59秒 | 量子 サイエンス 量子もつれ 量子コンピューター 量子レーダー 量子通信
2015年のノーベル医学生理学賞は、北里大学特別栄誉教授の大村智氏が受賞。

@素晴らしい。どんな人か、全然知らないけど。


調べてみました。
アフリカの田舎の、さらに奥地。医師のいない集落にも、その薬は届いている。「この薬を1回、飲んでください」。集落の代表者が住民一人一人に薬を配り、失明を引きおこすオンコセルカ感染症を防ぐ。病気を防ぐだけでなく、現地の人がより働けるようになり、食糧増産など経済効果も大きいという。
「薬を飲ませる」作業は、簡単ではない。現地は言語が多様で、薬の適切な服用量を測るうえで必要な体重計すらない。教育レベルも高くなく、医師か看護師が常に同行できる環境にはない。「魔法の薬」は、その課題を突破した。
大村はいう。「極めて安全な薬です。だから、医師でなくても、誰でも配ることができる。何回も飲むことで効果が出る薬がほとんどだが、この薬は年1回だけ飲めばよい」。身長と体重はほぼ比例することから、身長に応じて投与する錠数を区分けするよう集落の代表者に教え、誰でも適切な量を投与できるよう工夫した。「WHO(世界保健機関)、米の大手製薬企業メルク社、世界銀行、そして各国およびNGOsまで、幅広い協力があった成果」という。

偉大な薬は、静岡・伊豆半島のゴルフ場近くの、ありふれた土の中から生まれた。大村らは土を採取して、その中の菌を分離し分析する。メルク社の協力を得て評価を続けると、家畜動物の寄生虫駆除に効果を発揮する物質が発見された。この物質は「イベルメクチン」という薬になり、動物の寄生虫だけでなく、熱帯地方にまん延するオンコセルカ症に劇的な効果を発揮したのだ。
大村は「奇跡の薬」が静岡から生まれた理由を、「たまたま」と表現する。「全国各地で、1年に2500株は採取する。菌を培養して評価するが、たいていの菌は活用できない。その繰り返し。大変な作業なんです」。大村は、財布を取り出した。「中味のお金は少ないよ」と笑いながら、見せたのは小さなビニール袋。「絶えず持ち歩いて、今でも(土などを)採ったら研究室に送るんです。寝ても覚めても、絶えずそういう気持ちでいる中から、いいものがみつかる」。大村の研究意欲は衰えを知らない。

やっぱり凄い。