あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

新河岸川周辺をカントリーウオーク(埼玉)

2009-06-14 22:07:23 | カントリーウオーク
 今日、6月14日(日)は、カントリーウオークグループの例会で、
川越市とふじみ野市の新河岸川沿いを中心にカントリーウオーク
をしました。

 本日も詳細レポートは別途とし、主な訪問地の紹介に留めます。

 スタートは東武東上線新河岸駅。ゴールは隣の上福岡駅でした。

 川越市砂付近から新河岸川下流の流れ。先方の斜面林の下も
歩きました。


 大字砂の日枝神社の近くにあったSさん宅は、江戸と川越とを結ぶ
新河岸川の舟運に関係あった家と見られます。りっぱな母屋の横の
土蔵です。


 ふじみ野市福岡、新河岸川の養老橋近くにある福岡河岸記念館。
回漕問屋だった福田屋の建物です。


 午後回った新河岸川左岸、川越市古市場の連光寺境内にあった
干支の石像の後に並ぶ今日の参加者。

 左端がネズミで右端がイノシシ、右端の人はいなかったのでカット
してあります。

 最後に訪ねた、長宮氷川神社。社殿の背後は豊富な鎮守の森になっ
ていて、その中に、夫婦ケヤキと呼ぶケヤキの大木もありました。


 ゴールの上福岡駅には、16時47分に着きました。午後は、かなり
暗くなったので、雷雨が心配でしたが、何とか降られずに済みました。 
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関東百駅で水郡線谷河原駅へ(茨城)

2009-06-13 22:39:51 | カントリーウオーク
 今日、6月13日(土)は、やまさんの「関東百駅巡礼歩行」の56番目
で、JR水郡線谷河原(やがわら)駅から常陸太田駅まで歩きました。

 明日も、カントリーウオークグループの例会に出かけるので、レポート
は別途とし、写真5枚のみの報告とします。
 
 スタートの水郡線谷河原駅は、片側だけのホーム。周辺は緑濃くなっ
た水田が広がります。今日の参加者は、この4人でした。


 まず訪ねたのが、坂東三十三観音霊場第22番札所の佐竹寺。本堂は、
重厚たるかやぶき屋根です。

 この背後を借りて、昼食をしました。

 北に向かった途中の小集落、宮ヶ作付近からの里山風景。


 さらに林間を抜けて、水戸黄門が最後の10年間済んだという西山荘へ。


 西山荘へ来る人の多くが利用する駐車場近くの、「西山の里 桃源」の
花菖蒲が、ちょうど見ごろでした。

 6月28日(日)まで、「花菖蒲祭り」を開催中です。

 桜の間から常陸太田市街を見下ろせる西山公園から、そばの久昌寺を
回り、JR水郡線の枝線の終点・常陸太田駅に15時過ぎに着きました。
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アートウオークセラピーで葉山を歩く(神奈川)

2009-06-11 22:40:17 | カントリーウオーク
 山浦敬子さんの企画で年4回、三浦半島の隠れた魅力を探しながら
歩くアートウオークセラピー。今年2回目が5月最後の日曜日に開催さ
れたので参加した。

 2009年5月31日(日)



 いつものように京浜急行新逗子駅に10時に集合、バスで一色(いつし
き)住宅バス停まで行き、10時25分にスタートする。

 県道27号の北側、滝ノ上から平ノ越へと、静かな住宅街を次第に高
度を上げる。道路際の高い壁面に、ビオウヤナギに似た黄色い花がたく
さん咲いていた。

 かなり上がって左折し、T字路際まで進むと、自宅のビワを採っている
男性がいる。声をかけたら「どうぞ」と言われ、とりたての実を一つずつ
いただく。小粒だが、食べてみたら甘かった。

 スペインから10年前に来て、スペイン語などを教えているという方だ
った。

 高台の住宅に沿って進む。家が尽きるあたりで北側の展望が開け、谷
を隔てた住宅と、緑濃い森がよく見える。


 そばの民家のビワも、色づいて食べごろである。


 その横を下ると、古くからの農家らしい家があり、庭にキスゲが咲き、
かたわらに古い石うすが放置されていた。

 近くの電柱の表示は一色1234番地。そばのタイサンボクが花を開い
ていた。小さい三差路際に、平松地蔵尊のお堂があり、その前に、元文
年代(1736~41)などの青面金剛が並んでいる。

 南側の前田で県道を横断し、一色小の南へ。一色小の壁面には、卒業
制作の大きなタイル絵とペンキ絵が幾つかあり、いずれも海や川をテーマ
にしたものだった。


 小川沿いに上原まで進み、介護老人ホームの横を上がって国道134号
を横断する。国道手前の、宮内庁御用達の海藻店「すずきや」は純和風の
古い建物、渡った先は、洋菓子が評判らしい鴫立亭(しぎたつてい)。柱を
生かしたデザインの建物である。


 鴫立亭横の細道を入る。南側は、緑の多い葉山御用邸の塀が海岸まで
続く。その横を進み、黒松林に覆われたしおさい公園に正午ちょうどに着く。


 海からの風がさわやか。松の下にシートを敷き、海を眺めながら昼食と
する。

 近くから参加のTさんは、三段重箱にちらし寿司をたくさん詰めて持って
来られ、皆さんに配る。


 予想外の好天となり、波静かな砂浜には家族連れが多く、海に入って
水遊びする幼児や児童もいる。バーベキューをするグループもあり、この
一角だけは、葉山らしい雰囲気にあふれている。


 食事を終え、いつものように敬子さんのオカリナ演奏に合わせ、「みかん
の花咲く丘」や「浜辺の歌」などを、みんなで合唱した。


 海を背に記念撮影をして、午後のハイキングコースに向かう。公園の北
から住宅地を抜け、県道207号森戸海岸線を横断し、まずは森山神社へ。

 緑に囲まれた社殿は、コンクリート造りながら風格がある。ちょっとした高
台なので、午前中通った南側の展望が得られ、境内にはコバンソウガたく
さん咲いていた。


 隣の玉蔵院も、本堂はコンクリート造り。境内には、葉山町文化財の庚
申塔や、大きな宝篋印塔(ほうきよういんとう)、赤い衣を付けた六地蔵など
がある。南に延びる参道は、りっぱなイチョウ並木になっていた。

 国道134号に出て、旧役場前バス停の横にある「はやま三ヶ岡山緑地
つつじコース」の道標に従い、北側の菖蒲沢の住宅地へ。

 道は背後の大峰山に向かって急勾配で上がる。途中、「中畑初子仕覆
工房」との標札の家があった。今日の参加者のお一人が作品を最近見た
とのこと。「仕覆」とは、お茶道具をしまう巾着袋のようなものだという。

 偶然のお宅を発見して、その人もビックリ!。

 その先数軒ほどで家が尽き、豊富な広葉樹林の中の山道にかかる。木
の段も設けられ、結構傾斜もあるが、ウグイスが鳴き緑が一杯なので、気
持ちよく上がれる。


 ひとしきり上がって稜線に出た。道標とベンチがあったので、ここでゆっ
くりと休憩。広葉樹の切れ間から、北側の堀之内方面の山並みと住宅が
眺められる。

 このあたりは東の尾根と呼ばれている。稜線上を西に向かう道も広葉樹
に覆われ、アップダウンは少ない。木々には、タブ、エゴノキ、シイ、ハゼ、
スダジイ、シロダモなどの名札が付いていた。


 樹林の間から、ちょっと霞んではいるが森戸海岸や家並みなどが間近に
見下ろせる。

 稜線の中央が標高148mの大峰山頂。東屋(あずまや)があったので、
再度小休止して水分補給などする。


 ここから稜線を離れ、北に下るアジサイコースへ。どんどんと下ると木の
段もあり、山腹にある「神奈川花の名所百選」に選定された、あじさい公園
に出た。

 たくさんアジサイがあるが、まだ花は早めで、開花しているのは少ない。
虫にやられたのか、葉に穴の空いた木が多いのが残念だ。

 住宅地に下って少し回り込み、光蔵寺に入る。本堂の屋根には、技巧
を凝らした鬼瓦が乗っている。鐘楼は大きく、境内はよく手入れされた芝
生がきれい。そのかたわらにつつじが色鮮やかに咲く。

 家並みの間の狭い路地を抜け、真名瀬バス停のところで県道に出た。
そばには漁港がある。

 歩道のない狭い県道を、車に注意しながら北に進む。民家の軒板に
囲われた郵便ポストがあった。横の絵もユニークなもの。


 少しだけ突き出た岬にある森戸神社に参拝する。参道は黒松が多く、
境内社が幾つか並んでいる。


 岩の多い海岸を背にして、肖像入りの石原裕次郎の詩碑や、「花はい
ろ 人はこころ」と刻まれた堀口大学の石碑などがあった。


 今日のゴールは森戸神社バス停。15時半に着き、間もなく来たバスに
乗り、京浜急行新逗子駅やJR逗子駅から各々の帰路についた。

(参加 9人、天気 晴後曇、距離 6㎞、標高差累積 約470m、地図
 (1/2.5万) 鎌倉、歩行地 葉山町) 
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北山公園の花菖蒲が見ごろに(東京・東村山)

2009-06-09 22:58:01 | ウオーキング
 毎年訪れている東村山市の北山公園の花菖蒲が、そろそろ見ごろに
なったのではないかと思い、今日、6月9日(火)、出かけました。


 場所は、上の地図の中心にあるグリーンのピンの、丸いあたりです。


 西武線の駅には開花状況が掲示されていて、今日は5部咲きとなっ
ていましたが、行ってみるともっと開花が進んでいる感じで、たくさんの
人が訪れていました。

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 ここには、約170種、10万本という花菖蒲が植えられています。

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 公園では、6月6日(土)から21日(日)まで、第21回東村山花菖蒲
まつりを開催中で、案内所や露店のテントなども設けられています。

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 現在でも、かなりの花が開花していますが、今週末ごろがさらに
見ごろになるのではないかと思います。

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 南側にある正福寺には、唐様仏教建築の代表といわれ、東京都内で
ただ一つの国宝、千体地蔵堂があります。
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 公園から歩いても数分ですので、こちらにも回ってみることをお勧め
します。

 「東村山花菖蒲祭り」の Web Site は、下記をクリックしてご覧下さい。

 http://www.shoukoukai.or.jp/shoubu.kaika.html

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日本の地形図政策が変わる

2009-06-08 23:07:15 | 地図
 定期購読をしている『地図中心』(日本地図センター発行)という
月刊誌の、6月号が昨日届いた。

 今号の特集は、「これでよいのか国土の記録! 日本の地形図が
変わる」というものである。



 それによれば、「地理」の名称を冠したただ一つの法律、「地理空
間情報活用推進基本法」が2007年8月29日から施行され、政府
の地図製作が大きく変わるという。

 要は、デジタル化の進展に伴う時代の変化に対応して、地形図情
報のデジタル化を進め、紙ベースで発行されてきた地形図の課題点
の解消を図ろうという考えらしい。

 現在の地形図の課題点として、①位置情報の制約、②空間解像
度の制約、③時間制度の制約、④検索における制約、⑤多目的活
用に対する制約があげられている。

 ①位置情報の制約→本来描かれるべき位置(真位置)が、狭い地
図上に表現する制約から、意図的にずらして表記(転位)されること
がある。

 ②空間解像度の制約→近年、地理空間情報の活用が特に都市部
に拡大していて、詳細な情報が求められているが、全国統一の仕様
で作成されているので、密集市街地などではそのニーズに対応でき
ない。

 ③時間制度の制約→紙地図では手作業などによる高度な地図調
製のための時間や、印刷、刊行、流通に伴う情報伝達の遅れが不可
避。

 ④検索における制約→目的とする情報のあり場所の検索を、紙の
地図では肉眼でせねばならず、多大な時間と労力がかかる。

 ⑤多目的活用における制約→ある目的に使用するために特定の
情報を書き込むことは紙地図では困難。

 これらの課題点を解消するための、新しい基本法の考えとは、紙地
図を中心に限定的活用に留まっていた地理空間情報について、高度
な活用を推進するため、デジタルの地理空間情報を活用する。

 そのため、施策の選択と集中が必要で、国が今後優先的に取り組
むべき施策に整合しないものは、従来の施策でも軌道修正が必要に
なるという考えにたっている。

 その考えの中に、「従来の全国統一基準から脱却し、都市部とそれ
以外の地域では、基盤的な地理空間情報の品質を変えて整備する」
ということもあるようだ。

 これらを踏まえた国土地理院の取り組みは、現在の2万5千分の1
地形図を中心とした基本図体型から、デジタルの地理空間情報を変化
にあわせて適宜修正し、インターネットで即座に提供する体型へ移行
するということらしい。

 そして、2013年までに測量成果のデジタル化を完了させ、紙地図
の店頭販売から通信販売やオンデマンド方式などの積極的な導入を
進め、今後の利用動向によっては更新の中止も視野に入れていると
いう。

 2万5千分の1地形図についても、図式の項目の取捨選択を行い、
植生界、郵便局及び送電線は削除されることになったらしい。

 5万分の1地形図については、平成20年度で更新業務を終え、平
成21年度以降は、前年度までに更新された地形図の刊行と、刊行
済みの地形図の補給を当面行う予定という。

 このようなことになるようで、誌上では、これら政策に対する利用者
側の意見なども、何人かによって投稿されている。

 また、われわれカントリーウオークをするものから見た問題点や懸念
もいろいろ出てくるが、今日はとりあえず、国の政策転換の概要紹介
のみに留める。

 


  
 




 



 

 
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「西武・電車フェスタ2009」へ(埼玉・日高)

2009-06-07 22:22:36 | 鉄道
 2009年6月7日(日)



 東京では4週ぶりに日曜が晴れたという今日、私も7週ぶりに日曜に
ウオーキングの計画がありませんでした。

 そこで、西武鉄道の武蔵丘車両検修場で開催された「西武・電車フェ
スタ20009」という催しに出かけました。

 最寄り駅は、西武秩父線の高麗(こま)駅。駅前には、高麗からの
渡来人ゆかりのトーテムポールが立っています。


 高麗駅から徒歩12分ほどで、会場に到着。飯能駅からの無料バス
や車両検修場への直通電車も運転されました。


 会場の武蔵丘車両検修場は、西武鉄道で運行している車両の定期
検査や修繕を行う施設で、西武鉄道で最大の車両整備施設。年間
480両の点検・整備を行っているということです。

 フェスタは9時半から15時半まで、私は11時ころ入ったのですが、
会場は大変な人出。電車の好きな子どもとその父母、それに、いわ
ゆる「鉄ちゃん」と思われる若い男性が主でした。


 出入り口の正面に設けられたメインステージでは、地元、飯能1中吹奏
楽部のミニコンサートが始まりました。

 
 このあと、広い会場をランダムに回ったので、写真も場所的には飛んで
いますが、目についた幾つかを紹介しましょう。


 ブレーキ操作体験、右手に実物の車両部分があり、ブレーキハンドルを
操作すると、制輪子が車輪を締め付けます。


 パンタグラフ操作体験コーナーもありました。操作により、パンタグラフ
が上下します。


 特急車両と2000系車両の乗務員室に入っての乗車体験は人気が
高く、たくさんの人が並んでいました。


 高所作業車の乗車体験は、事前申込み制になっていました。


 「スマイルトレイン」と呼ぶ、最新の30000系車両のミニ車両は、幼児
や低学年児童などの記念撮影に人気です。


 ミニといえば、こういう催しには欠かせない、ミニSLの運転も行われ
ていました。


 これは、水陸両用ならぬ、レールの上も道路も走れる特殊車両。この
状態はレールを走るようになっていて、道路を走るゴムタイヤは地上より
上がっています。軌道と陸上を走るので「軌陸車」と呼ぶようです。

 こういう車両を西武鉄道が持っていたということは、知りませんでした。

 今日のための特別のヘッドを付けた車両。臨時電車として使用したの
でしょうか。


 大きな検修場の建物に接した線路には、特急車両とスマイルトレイン
30000系電車が並んでいます。


 そばの広場で昼食中の家族づれ。建物の中にも結構広い飲食コーナー
がありましたが、青空の下の方が気持ちよさそう。


 さて、もう一度中に入ったら、メインステージでは、立川真司ものまね
ライブをしていて、駅のアナウンスや巧みな電車の擬音などで湧かせた
あと、鉄道部品のオークションが始まりました。

 右が立川真司さん、左の2人は西武鉄道の車掌と運転手さん。人気の
看板などは1万5千円で落札されました。

 こちらは、出入口間近で賑わう物販コーナー。西武鉄道だけでなく、
関東の私鉄や遠くは津軽鉄道のコーナーもあり、記念切符や路線図など、
マニアには見逃せない一角です。


 あちこちを行きつ戻りつ見て回り、13時近く、会場を後にしました。




 
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湯の丸山ハイキング(長野・群馬)

2009-06-06 21:33:15 | ハイキング
 アジサイが少しずつ色づきはじめ、この2,3日の天気からは、梅雨入り
が近いように感じられます。

 今回は、10日前に軽いハイキングを楽しむグループで歩いた、浅間山
の西部にある湯の丸山へのハイキングの模様です。

==============================

2009年5月26日(火)


 
 このグループとしては初の、平日の開催。そのためか、参加者はやや
少な目の8名。2台の車に乗り、東京・青梅市内を7時50分に出発した。

 いつもの関越自動車道・上里SAで休憩、藤岡JCから上信越自動車道
に入る。新緑あふれる妙義山の西麓を通過し、幾つかのトンネルを抜け
て佐久平へと上がり、東部湯の丸ICで上信越道を下りた。

 県道79号を少し戻って県道94号に入る。旧鹿沢(きゅうかざわ)温泉
まで続くという1町(約109m)ごとに立つ百体観音や、ふもとの集落に
咲くレンゲツツジなどを眺めながら地蔵峠に向かって上がり、10時25分、
標高1732mの地蔵峠にある駐車場に着いた。

 湯の丸スキー場の基地なので、大きなロッジや売店などが幾つかあり、
冬は賑わうのだろうが、今は閑散としている。

 足ごしらえなどで準備を整え、今日のリーダーNさんの挨拶があり、10
時40分に出発した。山頂までは約2㎞、標高差は約370mである。


 第81番十一面観音の横から西側のゲレンデの斜面に入り、リフト沿い
に芝地を上がる。スキー場の両側に並ぶ、カラマツの新緑が気持ちよい。


 リフト終点まで上がって最初の小休止。振りかえると東側のゲレンデの
向こうに、西篭ノ登山(にしかごのとやま)(2212m)が大きくそびえ立つ。

 (西篭ノ登山は、上の写真の左手になる)

 この先も登山道は、ほぼ直線上に長野と群馬の県境となる稜線上を進
む。リフトの上は傾斜が緩み、足元にショウジョウバカマが幾つか花を見
せ(下の写真)、スミレも咲いていた。


 少し下った後、緩やかな上りとなり、頭上にオオカメノキの白い花が咲く。
鐘のある十字路に出た。1993年11月3日にこの地で遭難した人をしの
び、有志が立てた「遭難防止の鐘」である。


 一帯は、ツツジ平と呼ばれるところ。右側の牧柵の向こう一面にレンゲ
ツツジが咲くようだが、まだつぼみで、その間を鹿沢温泉への道が伸び
ている。


 カラマツの淡い新緑や、周囲の山並みなどを眺めながら、さらに真っ
直ぐな上りが続く。カラマツが次第に減って低木やササが増える。

 頭上には、ヤマザクラが何本も花を見せる。若葉もまだ出たばかりで、
やわらかな彩りとなってきた。


 高度はどんどん上がるが、霞んでいて遠望は利かず、南方の八ヶ岳
連峰もおぼろで、一部に残る残雪がかすかに確認できる。右手はるか
下に湖が見えてきた。嬬恋村(つまごいむら)の田代湖である。


 シャクナゲが多くなるが、やはりつぼみだった。

 傾斜が急になり、登山道は石ころが増えて歩きにくい。でもそれもひと
しきり。振り返る西篭ノ登山の向こうに、かすかに噴煙を見せる浅間山
(2568m)が、山頂付近だけ姿を現す。


 広大なササの間を上がり、平べったい石を敷き詰めたような山頂に12
時半に着いた。標高2101mの山頂は三百六十度の展望だが、やはり
霞んでいて期待した北アルプスなどは見えない。

 平日だが好天とあり、数十人の登山者がいて、思い思いに昼食中。強
くはないが風が少し冷たい。風を避けて、上ってきた東側斜面に腰を下
ろして昼食にした。


 深い谷を隔てて西方に烏帽子岳(2065.6m)が、北には間近に角間
山(1981m)、その向こうに四阿山(あずまやさん)(2354m)のどっしり
した山容が広がる。

 ゆっくりと展望を楽しみ、記念撮影をして下山にかかる。


 少し下ると、浅間山の噴煙がかなりはっきり分かるようになってきた。

 手前は西篭ノ登山、その右奥は東篭ノ登山かと思われる。

 来た道を下ると、浅間も間もなく隠れ、高度はどんどん下がる。


 鐘のある十字路まで下り、上から木道の見えた臼窪(うすくぼ)湿原
を回って、地蔵峠に戻ることにする。


 十字路を右折してカラマツの多い林間を緩やかに下ると、烏帽子岳
への十字路に出た。さらに林間を直進し緩やかに上がり、少しずつ左
に回り込んで行くと、湿原が見えてきた。


 湿原では、工事用の車が何台か入り、地元東御市(とうみし)による新
しい木道の工事中。バンガローが幾つか並ぶ湯の丸高原キャンプ場の
そばで、湿原の東端に下った。

 その先はカラマツ林を抜ける砂利敷きの車道。10分余りでアズマシャ
クナゲの咲く地蔵峠に戻った。

 15時5分、2台の車で帰途につく。1時間ほどの横川SAで休憩。南
方間近に、独特の山容の妙義山が目に入る。

 渋滞もなく関越道も順調に進み、圏央道の狭山PAに17時25分に着
く。ここで皆さんと別れ、私はNさんの車で、西武池袋線武蔵藤沢駅まで
便乗させてもらった。

【コースタイム】地蔵峠10・40ーリフト上11・00~05ー鐘のある十字路
11・20~25ー湯の丸山(昼食)12・30~13・24ー鐘のある十字路14・05
~12ーキャンプ場14・41ー地蔵峠14・55

(参加 8人、天気 晴、地図(1/2・5万) 嬬恋田代、距離 5㎞、
 標高差(累積) 約800m、歩行地 長野県東御市、群馬県嬬恋村)
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下郷町の観音沼を訪ねる(福島・南会津)

2009-06-04 21:45:36 | カントリーウオーク
 2009年5月24日(日)


 
 南会津、下郷町大松川の旧大松川分校に泊まった翌日、全員で南
方の山間にある、観音沼まで往復することにした。

 不要な荷物は置いて軽装になり、記念撮影をして7時半過ぎ、分校
跡を出発した。


 旧道沿いの宮内に入り、次の原集落に向かう。田んぼの向こうの斜
面に、広葉樹の大木が見える。

 
 周辺の棚田は、田植え後間もなく、木々や民家などの影を映す。



 レンゲツツジ咲く原集落から続く木令集落に入り、旧道と新国道と
の合流点付近の斜面下にある不動尊に寄る。

 寄せ棟造り、落ち着いたたたたずまいのお堂。すぐ横の斜面には、
「不動桂(ふどうかつら)」と呼ぶカツラの大木が繁り、根元に石仏が祭
られている。

 背後の斜面から、まろやかなや味わいの名水が流れ落ちていた。


 国道そばの広場では、「お不動さま直売所」と記されたテントを張り、
地元農家の方が、農産物直売所の準備を進めていた。

 そばの案内板には、これから進む道筋である松川街道の、ルートや
歴史などが記されている。

 それによれば、下野(しもつけ)街道が地震により通行不能になった
ため、元禄8年(1695)に開削されたが、本街道としての役割は9年
足らずとか。しかし、脇街道になった後も米や葉タバコなどの物資の
流通には利用されていたという。



 杉野沢に向かうT字路に、「松川街道遊歩道」の標柱が立っていた。

 周囲を豊富な緑に囲まれた早苗田の間を進み、観音川を渡る。

 杉野沢の家並みの手前にあった遊歩道の標柱に従い、山すそに向
かう。本木さんご夫妻とワンちゃんは、ここで引き返す。

 地図上は山すそを右折かと思われたが、標識は左へ。小さな橋を渡
って林間に入る。少し先に杉野沢一里塚があった。

 中山道に残る一里塚に比べて小ぶりだが、はっきりと塚は残ってい
る。近くの杉木立の下には、ひっそりと釈迦堂が立つていた。

 やわらかな新緑の彩りを見せるナラなどの林間を、緩やかなアップダ
ウンが続く。林の下には、色鮮やかなレンゲツツジが、あちこちに咲い
ていた。


 赤松林などもあるが、多くは広葉樹林。秋の紅葉の鮮やかな彩りが
想像され、再訪したいところだ。下草にはササが増え、その一角にチゴ
ユリが白い花を見せていた。

 ちょっとだけ開けたところから、東方間近に凸型の山が望まれる。
林間の三差路に、「右ハのぎはみち 左ハかんのんぬま」と読める、古
い石の道しるべが立っていた。

 3㎞近く進み、車道が横断しているところに出た。直進する新しい道が
車道の壁面上に延びている。観音沼への新しい道が出来たものと考え、
その道を上がる。

 左側が開かれ、先ほどの凸型の山や、やや南方の鋭いピークなどが
望見できる。


 しかし道は、水道か農業用水の水源らしい湿地のところで途切れた。
その先は、林間をかき分けて上がると再び遊歩道らしい道に出た。先
に進んだが方向が違うようなので引き返し、車道に戻る。

 地図上では、少し右手から上がるようだ。回ってみたらやはり遊歩道
の標柱があり、観音沼までは1㎞と記されている。車道のところに、こ
ちらへの道標が欲しい。

 最初はけっこう傾斜があるが、ひとしきりで平坦となり、古い石仏の立
つところで右手から上がって来た県道に出た。

 県道では、切りだした太い杉丸太を大型トラックに積み込み中。県道
を左手に少し、背の高い松の下が観音沼に向かう遊歩道。車で来た人
たちも何組か見られる。


 観音沼の西端はすぐ先、湿地にレンゲツツジやキレンゲツツジが咲き、
やわらかな淡緑の若葉の彩りが、沼一帯を包んでいる。

 沼を少しだけ眺め、のどを潤して帰路につく。帰りは両側に白樺の帯
が続く県道を、ピッチを上げて下って行った。


 3㎞ほど下った森の中に、「天翔そば」という手打ちそばの店がある。
事前にやまさんが予約してあったので昼食に入り、「もりの中のそば」
(800円)というを注文する。

 コシの強い十一(といち)そばに、大根おろしと、きのこがついている。
会津らしい味わいで、おいしかった。

 同じ場所の天翔窯で焼いた器や、部屋の雰囲気なども、静かな森の
店にふさわしいものだった。

 少し先で、建物の壁面やタンクなどに、ペンキで奇妙な絵が描かれて
いるのが目につく。入口には「ミニモアイ美術館」の表示が立っていた。

 レンゲツツジの咲く近くの十文字交差点を右折、緩やかに台地に上が
って畑の間を抜ける。林間を下って杉野沢集落を抜け、松川街道遊歩
道入口で往路に合した。


 あとは往路を木令から宮内を経て戻り、13時12分に大松川分校跡
に帰った。

 予定より早く戻れたので、1時間速い電車に乗ることにする。木元さん
に駅まで車で送っていただき、会津下郷駅13時46分発会津田島行き
で、帰途についた。

(天気 曇、距離 16㎞、地図(1/2.5万) 甲子山、歩行地 福島県下郷
 町)
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塔のへつりから下郷町大松川へ(福島・南会津)

2009-06-03 17:36:28 | カントリーウオーク
 2009年5月23日(土)



 やまさんの企画で、福島県南会津・下郷町の分校跡での1泊の合宿が
計画されたので、参加した。

 最寄り駅 西所沢で乗車した西武池袋線が、途中での車内トラブルで遅
れ、大宮駅で野田線にわずかに間に合わず、皆さんが乗っている春日部
からの東武鬼怒川線 新藤原行き快速電車に乗り遅れる。

 後続の電車を新栃木、会津田島で乗り継ぎ、集合予定より1時間余り
遅い13時26分、ひと駅手前の、会津鉄道 塔のへつり駅で下りた。

 無人の駅の周囲は、ナラや赤松に囲まれ、新緑がいっぱい。小さな
寄棟造りの駅は、「東北の駅百選選定駅」になっている。


 まず、駅名になっている「塔のへつり」へ向う。

 駅に降りた人は数人だが、そばの駐車場は自家用車やバスなどがいっ
ぱい。300mほどで緩やかに下ると、対岸の阿賀野川右岸に、長い年月
をかけて削られたらしい岩が、塔のようにそそり立つ。

 ほかでは見たことのない奇勝である。


 吊り橋を渡った対岸の大岩の下に、虚空蔵(こくぞう)菩薩が祭られてい
た。下の流れは、きれいだが淀み、周囲の木々や岩陰を映している。

 釣り橋を引き返し、展望台からもう一度見下ろす。


 駅の近くまで戻って三差路を右折、北側の阿久戸集落へ向かう。川を
渡るあたりで、対岸の大きなフジの木が、花をたくさん見せていた。

 集落の周囲にあるわずかな田んぼは、田植えを後間もなく、早苗田に
山や家並みが影を映す。

 集落の家並みには、屋根に煙出しのついたかやぶき屋根にトタンを被
せた家がかなりある。

 県道347号との三差路に出て右折、折り返すように県道を南方に向
かう。

 すぐ近くの右カーブ点に、15~20mくらいの滝が流れ落ちていた。
みずみずしい新緑の下に、ヤマウコギだろうか、白い小さい花がひっそり
と咲く。

 新緑の林間をカーブを繰り返しながら進み、水門集落に下る。植えて
間もない棚田で、補植している人が見える。集落にはオオデマリが咲き、
早苗田の田園風景が気持ちよい。



 同じ町内の大内宿を思わせる(写真でしか見たことはないが…)、道路
に側面側を接した、街道筋らしい民家があり、近くの家の前には、ゼン
マイがむしろに干してあった。


 次の集落、中妻に向かって下って行くと、川を挟んだ対岸の弥五島駅
周辺の集落が望まれる。


 中妻に入り、集落の中ほどの南側山すそにある中ノ沢観音堂に回った。

 民家の南、ひっそりした山すそに、寄せ棟造りの端正なお堂があった。
平安時代に建立された観音堂が焼失し、室町時代初期ごろ再建された
と考えられるとのことで、国の重要文化財である。

 観音堂のある中妻集落では、どの民家の入口にも、フクロウの焼き物
がおいてある。なんだろうと思いながら進んだら、畑に人が出ていた。

 聞いてみたら、近くの分校が廃止になり、その校舎で都会の陶芸家が
焼き物造りを教えていて、その作品を各家庭に配ったものという。フクロ
ウは、「福が来るよう」にとの願いからのようだ。

 この集落にも、かやぶき屋根をトタンで覆った家が目につく。大きな平
屋に「農家れすとらん 蕎屋」の看板が出ていた。

 集落を出て畑の広がる高台を越えて阿賀野川の支流の明治橋を渡る。
前方に、メンバーの皆さんらしい姿が見えたので後を急ぐ。

 和洋折衷なのか、独特の建物の下郷町役場前から国道289号に下り、
少し先で皆さんに追いついた。

 会津下郷駅に近い昭和橋から阿賀野川を見下ろすと、ダムの下部から
橋のそばまで、塔のへつりに似た、巨岩を縦にうがった奇勝が見下ろせ
る。しかし町では、名勝としての紹介はしてないらしい。


 会津鉄道沿いに走る国道121号に入り、会津下郷駅に予定の16時
ちょうどに着いた。

 今夜お世話になる、分校の廃校跡を利用して、不定期で地元小学生
などに「シルマンスクール」という、豊かな自然を生かした実践教育を
されている、本木さんご夫妻が待っておられた。

 女性は、本木さんの車で近くのスーパーへ夕食の買い物に行き、やま
さんと、ほかの男性は、さらに分校跡まで歩くことにする。

 まず近くの阿賀野川にかかるダムの左岸を確認に回る。公共のダムか
と思ったら、昭和電工の専用ダム。

 ここで取水した水を地中管で下流まで引いて、発電用に利用している
ようだ。

 先ほど通った国道289号の西側の旧道を南に向かう。塩生集落の中
ほどにある旭田寺は、赤屋根の会津らしい独特の造り。

 集落や水田が尽きて雑草地を抜け、畑の先まで進んだが、地図上の小
道が途切れた。そばの畑の人に聞くと、行き止まりとのこと。

 農免道路を少し戻って東側の稜線を越えて田園地帯に下る。谷間の展
望が開け、東側や南方、北方に独特の山容の山が幾つか望まれる。

 南方の山ひだには、残雪が残っているのが見えた。

 北方に見えるのは、湯野上温泉に近い小野岳(1384m)らしい。
 

 回り道して時間が経過したので、あとは国道289号を南下し、大松川
の田んぼや家並みを見下ろす高台にある、今日の宿、旧大松川分校に
17時48分に着いた。


 夕食後、下郷町役場に勤める方や奥様など、地元の方が数人来られ、
町の現状や活性化策などにつき、歓談した。

(天気 曇後晴、距離 16㎞、地図(1/5万) 会津田島、歩行地 福島
 県下郷町、歩数 26,300) 
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庭のサンショウの実を少しだけ収穫

2009-06-02 23:23:03 | Weblog
 「庭のサンシュユは…♪」は、春先を歌った歌かと思いますが、ひえ
つき節とは全く関係ない、ちっぽけな話です。

 今年は収穫できないと思っていたわが家の「庭のサンショウの実」が、
わずかですが採れました。

 今年は春先に、サンショウの花を摘んで、煮て食べてしまったので、実
はあきらめていたのですが、昨日、連れ合いがサンショウの葉をせん定
していたら、実が付いていたのに気づき、少しですが収穫できたのです。



 それを醤油で煮たところ、鍋の底にわずかの佃煮が出来ました。



 大きなスプーンに7杯ほどしかありませんでしたが、お昼のカレーライス
に混ぜたり、夕食にも食べて、昨年同様、春の味を味わいました。

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