あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

第4回ワンデル(青少年国際野外旅行研究会)へ

2009-06-18 22:16:12 | Weblog
 昨日、6月17日(水)夜は、今年2回目になる第4回ワンデル(青少年
国際野外旅行研究会)に参加しました。

 場所は、JR中央線 水道橋駅に近い日本ユースホステル協会の会議
室です。

 参加者は8人でした。


 今回は3人のメンバーから、それぞれの歩き旅について発表がありま
した。

 最初は、兵庫県姫路市から参加の「出がらし紋次郎」さん。

 「自分なりの長距離ウオークをしてみたい」との考えから、思いつい
たのは、小学生時代に住んだ神奈川県横浜市の、ランドマークである
山下公園から、現在の実家である兵庫県姫路市までの歩き旅です。


 コースは、国道や車道を出来るだけ避けることにして、5万分の1地形
図を中心に、首都圏自然歩道や東海自然歩道、鉄道廃線跡の資料など
で検討したとのこと。

 現在まで、数日ずつ6回に分けて歩いた30日間、約500㎞の中間報
告を行いました。

 この旅は野宿が中心でしたが、衣服の洗濯や休養して体調を整えるた
めに、3~4日に1回は宿に泊まることにしたとのこと。

 装備の軽量化にも努め、(費用は2の次で)すべて軽量な品物を選んだ
結果、5回目には、テントを含めても7.5㎏に抑えることが出来たようです。 

 装備の一部を持参して、メーカーや重量などの説明もありました。


 この旅を経験したことにより、ぐちを言わなくなり、感謝の心が高まった
と紋次郎さんは言われました。

 横浜から姫路までは、新幹線ひかり号なら3時間足らず、それを歩いて
道半ばで30日。この先、どんな出会いやふれ合い、発見などがあるので
しょうか、ゴール後の報告も楽しみです。

 ちなみに、この歩き旅のことは、出がらし紋次郎さんの下記のブログ
「歩き屋・DEGA-MONブログ」に、掲載されています。

 http://pub.ne.jp/dgmnwalkon/


 次は、「第2次 21世紀の朝鮮通信使 ソウルー東京 友情ウオーク」に
ついて、日本隊の副隊長で、この歩きの企画者でもある遠藤さんから。


 今回は、4月1日(水)に韓国・ソウルをスタートして、4月20日(月)
に釜山に着き、船で対馬経由博多に上がり、博多から大阪まで、鞆の
浦(福山市)、牛窓(瀬戸内市)など朝鮮通信使ゆかりの地をバスで移
動、大阪を4月28日(火)に出て、主に東海道を歩いて5月20日(水)
に東京・日比谷公園にゴールした、50日間1,158㎞の行程でした。

 韓国、日本そして在日韓国人などが三位一体となり、徳川時代に朝
鮮通信使がたどった日韓善隣外交の道を振り返りつつ歩んだものです。

 遠藤さんが、この催しを企画するに至ったきっかけとして、1979年制
作の「江戸時代の朝鮮通信使」という自主映画と、「辛基秀と朝鮮通信
使の時代」(上野俊彦著 明石書房発行)という図書を読んだことによる
とのことでした。

 朝鮮通信使は、江戸時代初めの1607年に始まり、12回260年に
及び、「平和と友好」の関係を続けてきました。

 一般の人にあまり知られていない、この朝鮮通信使のことを、日韓両
国民にもっと知ってもらい、両国間の関係にプラスになるようにとの思い
から、その道をだとり、その思いを発信しようと考えたとのことです。

 すでに2年後には3回目が計画されており、遠藤さんは21世紀まで
継続して行きたいと言われました。

 この歩きについては、報道担当の金井三喜雄さんの以下のブログ「第
2次 21世紀の朝鮮通信使 ソウル-東京 友情ウオーク」にて報告され
ています。

 http://blog.goo.ne.jp/kanai4655/

 蛇足ながら、私も最終日の5月20日(水)のみ参加し、そのレポート
は、当日の当ブログにて報告しました。


 最後は、鎌倉からソウルまでの2328キロを歩いた間宮さんの報告。



 間宮さんは、最後の5年間を韓国・ソウルで広告会社の仕事をされ、
仕事を終えた後、何をしたらよいかと考え、赴任中お世話になった方々
へのお礼として、感謝の気持ちを伝えたいということから、この徒歩の
旅を思いついたとのこと。

 歩き旅のコースとして、今の自宅からもとの自宅だった韓国・ソウル
まで歩こうと考え、ルートとしては、朝鮮通信使の道や、姉妹都市巡り
なども検討されたようですが、日韓ともに「さば街道」があることを知り、
ひとつの海を挟んで同じような文化を共有していることを、歩くスピード
で確認しようと考え、2005年の3~5月に実行されました。

 総行程2,338㎞を、休養日を含めて80日間かけて歩いておられ
ます。

 ザックの重量は15㎏になったとか。捻挫などのトラブルにも遭遇し
たようですが、車で行くのとは違い、歩くことによって見つけたものや
触れたものが多いと言われました。

 間宮さんのこの歩きについては、下の講談社+α新書に詳しく記さ
れていますので、興味のある方はご覧下さい(2005年10月発行)。



 以下の Web Site でもご覧になれます。
http://www.kamakura-seoul2005.com/

 間宮さんのブログ「鎌倉から、こんにちは」もあります。
http://blog.kamakura-seoul2005.com/

 3人のお話、「ふつうの人」にはなかなか実行出来そうにないものばか
りで、いずれも大変興味深く拝聴しました。
コメント (4)
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