あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏(前日)

2008-04-28 12:40:56 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 「やまさん」こと山浦正昭さんが、日本海から太平洋へと、
歩く旅をしたい人に魅力的なルート「国際ウオーキングトレ
イル」づくりを初めて、6年目に入った。

 毎年春・秋に実施しているが、昨年秋までで27日間、歩
いた行程は509㎞だという。今春は4月16日から18日に
実施することになったので参加した。私自身は3年目になる。

 今回は、南アルプス甲斐駒ヶ岳山ろくの山梨県北杜市(ほく
とし)白州(はくしゅう)から、桃の里穴山を経て甲府盆地の
石和(いさわ)まで、約60㎞の計画である。

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 2008年4月15日(火)〈実踏前日〉
 =長坂から白州へ=


 
 翌日からのスタートに備え、JR中央線小淵沢駅に14時に
集合して、白州に向かうことになった。

 高尾駅11時24分発普通電車に乗る。翌々日通過予定の
新府~穴山間は、桃の花盛り。デジカメを構えたら、「メモリ
容量なし」のメッセージ。なんとメモリカードを入れ忘れてきた。

 小淵沢駅に着き、先着の I さんに伝え、近くの写真店と
電気店を3店ほど回るも、私のカメラ対応のXdピクチャカー
ドはない。駅に戻ってやまさんに断り、甲府市内で探すこと
にした。

 甲府駅前の交番で写真屋の場所を聞いたら、近くの店に
電話して在庫を確認してくれた。購入してやれやれ…。デジ
カメが使えないなら来た意味がなかった。

 甲府往復に時間がかかったので、小淵沢より近い長坂から
宿に向かうことにした。皆さんより2時間遅れの16時5分、
長坂駅を出る。駅の温度計は27度を示す。

 町並みとは反対の西側は家ひとつ無い。ホームの上のソメ
イヨシノがちょうど満開だった。


 県道17号を横切り、500mほどで大深沢川を渡るはず
だが、なかなか川に出ない。後になって、県道17号をその
まま北に進んでいたことが分かった。

 川を渡るUカーブ近くにあった「大深沢川遊歩道」の標識に
従い、県道を離れて遊歩道へ。流れに下って小さい橋を渡
り、右岸に回る。

 新宿区所有林など、芽吹き前の広葉樹林沿いの遊歩道を
少しずつ下って車道に出た。その先も遊歩道を進むと迂回
することになるので、上り道の車道に入る。


 見えてきた下中丸集落の最初の家は、かやぶき屋根の陶
工房。少し先には、室町時代のものという「中丸の六地蔵」
と、樹勢は衰えたがもとは県内最大級だったという「中丸の
ボダイジュ」があった。


 このあたりは、前回の最終日にやまさんと逆方向に歩いた
ところ。その時寄った清春白樺美術館の特長ある屋根が見え
た。

 下中丸集落の南面に回ると、前方に甲斐駒ヶ岳が望まれる
が、快晴にもかかわらず春霞でうすぼんやりとしている。

 車の交通量は少ないが、広い車道に別れ、前回も通った花
水集落への旧道を回ることにする。

 背の高い赤松林や、広葉樹林の間を少しずつ下る。左に大
きくUカーブする地点で、林間を直進できそうな山道があった
ので入る。

 多小のカーブはあったが、車道よりかなり短縮してUカーブ
の下側に出ることができた。


 林間に、甲斐駒ヶ岳〈写真〉や鳳凰三山、釜無川の谷間が
見えだし、間もなく花水集落に入る。


 畑の向こうにヤマザクラやナノハナが咲き、その先に前回の
昼食地、清泰寺が見えた。17時半を過ぎたが、ソメイヨシノが
満開だったので立ち寄ることにする。

 大屋根のりっぱな本堂の横に、古い大きな鬼瓦が保存され
ていた。

 かやぶきの山門の横には、室町中期の建立と推定される
六面に地蔵を廃した石幢(せきどう)や、カヤの大木があり、
歴史ある山寺のたたずまいが感じられる。


 釜無川に下って花水橋を渡る。すぐ下流の桜並木も見ごろ
である。


 太陽が西の山陰に沈み、少し涼しくなった。川向こうの山か
ら川岸に下る水力発電所の導水管を見ながら、白州上集落
に上がる。



 快晴の夕暮れだが、あいかわらず霞んでいて、周囲に見え
る鳳凰三山〈上〉や八ヶ岳〈下〉、甲斐駒ヶ岳などははっきり
しない。


 薄暗くなった道を急ぎ、18時38分に白州町竹芋(ちくう)
の宿、カサデモンテ白州に着いた。

(天気 快晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 長坂上条、歩行
 地 山梨県北杜市(旧長坂町、白州町)、歩数 16300) 
コメント
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