魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

職人の夢

2016年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

日本は、吉幾三の歌、「東京でベコ飼うだ~」のように、せっかくの最高技術を、的外れな使い方をする。
戦争の最中、戦艦の時代は終わっているというのに、空母よりも戦艦大和に傾注した。
全てのハイテクを持ちながら、iPhoneを作れず、下請けに甘んじた。
曲面液晶を開発しながら、韓国企業に使われた。
新幹線を中国に持って行かれて、今更、海外での販売競争に追い込まれている。

巨額の金と時間を掛けてリニアを建設することにしたが、本当に採算は合うのだろうか。実用コスパを考えるなら、リニアは先ず、関空-大阪と、成田-東京に敷くべきだ。
これは、リニアでなくても新幹線でも良い。
何をするのが最も採算が合うのか、つまり、ニーズは何か。どだい、そういう観点を持っていない。技術者の夢ばかり追っている。

ロボットも人型ロボットに拘り、原発事故が起こった時、使えるロボットは無く、歩くのは上手いが、人の相手をするロボットはフランスから買ってきた。
趣味に生きる、巨大な職人の島だ。

しかも、それでいて、自然エネルギーを後回しにして、限界の明かな原発に拘っている。
これもまた、職人の夢なのだろうか。