魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

温泉好き

2016年04月27日 | 新鎖国論

三菱自動車の不正は情けない。不正の内容を聞くと、単なるせこい誤魔化しだ。
ワーゲンの不正と比べると全く次元が違う、大人の犯罪と子供のイタズラ程度の差がある。バレないようにプログラムを組み込んだワーゲンに比べれば、申請の誤魔化しなど、覗き見のカンニング程度だ。欧米人の「本気度」は、悪事にも徹底している。

日本人はやはり、蓬莱の島の極楽とんぼだ。欧米は、奴隷制度や帝国主義の植民地政策であれだけのことをやりながら、歴史に封じ込めて、人ごとのように、一切、知らん顔をしている。
その逆に、日本人は欧米のまねをしながらも、中途半端に「ゴメンネ、ゴメンネ」などと言いながら情がらみでやったことで、逆に、最大の悪者に仕立てられてしまった。

今回の三菱自動車の「せこさ」も、「何か勘違いしていたみたいです」と、変な言い訳をすることで、ますます疑いの目が広がっている。本気で不正をするなら、完全に証拠を突きつけられるまで認めないし、「悪気は無かったけど、隣の答えが見えちゃったんだもん」みたいな、中途半端な言い訳はしない。

しかし逆に、この中途半端さこそが日本文化の良いところで、平和な島の中では、互いに察し合い、許し合う、美徳と奥深さの源泉なのだが、外の世界には通用しない。
開国以来、日本は、大戦争をし、海外貿易をして、外の世界と付き合ってきたが、いまだに、湯に入ったような感性だ。
ちゃんと服を着て、テーブルでビジネス交渉をしながら、実は、足湯をしている。

もうそろそろ、ちゃんと靴を履くか、浴場に入って戸を閉めるか、徹底した方が良さそうだ。
温泉が気持ちが良いと知れば、猥褻だ原始的だと言っていた外の人間も、裸になって入ってくるだろう。日本温泉のルールに、向こうから従って裸になってもらえば、来る者拒まずだ。