魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

カベに耳

2012年12月04日 | 占いばなし

近頃、スパイに注目が集まっている。
米国国防情報局(DIA)も大量増員するそうだ。
ヤギ座とサソリ座の相互互換の時代だ。

昔なら、マタハリとか、ゾルゲとか、人物が有名だが、近頃は、スパイ衛星とか無人機とか、サイバー攻撃やウイルスなど、職人技よりハイテクの方が注目されている。時代が変われば外見は変わるが、同じ現象であることは見落とせない。

子供の頃、戦中派の大人が学校の先生さえ、「握手して、手が柔らかいのはスパイだ」などと話していたから、戦前には、やはり、一般人の話題として、スパイが登場していたようだ。

スパイグッズも色々あるが、盗聴器はヤギ座の道具だ。聴覚はヤギ座のもので、東洋占いでも五行の「水」は聴覚を表し、季節の冬だから、子月とヤギ座で、同じものを意味している。

「水」は神経でもあり、音と精神病は縁が深く、ピアノ殺人やクラクション殺人など、音に異常に反応する人は少なくない。
また、身体が弱ってくると、音が耳につき始める。

ヤギ座のニクソンが盗聴器を仕掛けて、「ウォーターゲート事件」と呼ばれたのは、極めて興味深い。

疑心暗鬼
今は、ヤギ座の「疑心暗鬼」と、サソリ座の「絶対価値」が連動して、価値ある情報の追求と保護との攻防戦が起こっている。

CIA長官の辞任劇は、軍事問題だったが、現在の世界では産業スパイの方が大きな注目を浴びている。軍事機密も、昔は作戦行動が重要だったが、今は兵器の核心であるハイテク技術の方に、より価値がある。
ハイテクそのものが、軍事力を決定する現代においては、産業スパイは重大な脅威となってきた。

民需中心の日本では、ハイテク技術に関して、国も企業も呑気だが、鵜の目鷹の目でハイテク技術を漁っている軍事国家もあるわけで、企業で厚遇されない技術者の流出は、単なるパクリ問題を越えた国家存亡の危機だ。
世界統合論者が言うのはおかしいようだが、今そこにある軍事国家を前にしては、核論議より身近で、現実的な問題だろう。

一貫して思っていることだが、平和主義者、反戦論者こそ、徹底して軍事認識を持たなければならない。病気のない世界は病気を知ることから始まる。

昔から、スパイ天国と言われる日本だが、こういう時代になると、スパイの脅威は、政府の中枢より、下町の小さな工場にまで及んでいる。
技術貧者から見れば、日本はまさに黄金の国ジパングだ。

海外から出稼ぎの犯罪集団が増えて、物騒になった日本では、セキュリーティ商売が繁盛しているが、大企業から大学、中小企業まで、はては飲み屋の会話まで、セキュリティを考えなければならない「疑心暗鬼の時代」になった。