魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

約束の地

2012年12月02日 | 星の流れに

パレスチナが「国連オブザーバー国家」と認められた。

イスラエル独立→国連加盟、1948年からの一年は、木星がヤギ座。天王星がカニ座に入る時で、直後に中華人民共和国も独立。

それから60年後の2008年は、チベット、四川地震、北京オリンピック、リーマンショック、オバマ大統領・・・と激動の始まりとなった。
この年、やはり木星はヤギ座で、何よりも冥王星が山羊座に入った。
今起こっていることは、この年見た予告編の、本編だ。

冥王星がヤギ座にいる15年を通して、ユダヤは変貌する。
冥王星は250年ぶりにヤギ座に帰ってきたが、過去250年間の産業革命パラダイムは、ユダヤ人にとっては、シオニズム*の時代と言える。

実際には、シオニズム発祥からは120余年で、ちょうど半周だ。
民族主義やシオニズムは、産業革命や近代国家による、産業革命パラダイムが生んだものだから、そこに至る経緯を含め一体のものだ。

一方、冥王星ヤギ座から半周の、カニ座で始まった中国やイスラエル建国の動きは、産革パラダイムの咲かせた花で、その中間回答だ。
(ヤギ座は仕事=産業。カニ座は家庭=ナショナリズム)

冥王星ヤギ座に始まった産革パラダイムと、それに伴う民族主義やシオニズムは、終焉を迎えているが、冥王星カニ座に始まった、中国やイスラエル国家は、まだ折り返し点だ。

イスラエルや中華人民共和国は、今がピークで、原動力となった民族主義やシオニズムが消える今後は、姿を変えた果実となり、次の発芽に向かうことになる。

産革パラダイムも中間点を過ぎた後、大戦争の20世紀が始まったように、上へ上へと登ったものは、下り方を知らないから、たいていは転ぶ。

約束の地
冥王星によるユダヤの変貌は、土星がサソリ座に入ってピークを迎えた。パレスチナ国家の出現は、シオニズムの終止符となり、燃料が切れたイスラエルの方向転換が始まる。

超正念場」でも触れたように、土星がサソリ座に来て、ヤギ座とサソリ座は相互互換となり、そこに海王星が協力する。
土星と冥王星の相互互換は、恐ろしいことしか考えられないが、海王星という凶星が、毒は毒をもって制してくれるだろう。

土星は死神であり、冥王星は冥府の王であり、海王星は厄災神だ。
しかし同時に、土星は大人の知恵であり、冥王星は再生であり、海王星は情でもある。つまり、これらの毒薬が上手く働けば、良薬にも変わりうる。

どうか、どうか、そう願いたいものである。


シオニズム:エルサレムのシオンに帰ろうという運動。産革パラダイムの国家競争の過程で、民族意識や国家意識が高まり、ユダヤ人の国意識が生まれる。