魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

始まった

2011年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

TPP賛成と言えば、企業の回し者と思われるだろうが、そうではない。貿易障壁撤廃は時の趨勢だから、先取りする方が賢明だ。
辛いことはむしろ進んで受け入れて、早めに消化する方が、大局的に観て自分のためだ。(良薬口に苦し)

願わくば、日本は、
経済永世中立宣言で、グローバル経済から離脱して経済鎖国をし、
マネーが猛威をふるう世界から、内外を遮断したい。

大工場には出てもらい、それも合わせて5000万人まで人口を減らし、農業中心の完全な自給自足、自己完結型社会で、通貨を捨て、遊園地のような地域マネー「感謝の価値交換システム」で生活したい。
必要な工業製品は、投資還元利益で、海外生産品を無税で輸入する。
(これは実は、工業製品を一次産業と見なす世界植民地化だ)

観光客など入国者には、固定相場の金等貴金属か、それに相当する外貨を、入国時にカードにポイントチャージして使って貰う。
国内で仕事をする外国人には、感謝価値のポイントを加え、出国時に換算して貴金属で払う。

水際での商品相場や為替差額は発生するが、基本が自己完結型経済だから、工業生産品が手に入りにくくなることはあるとしても、世界経済に、振り回されることはない。
世界と関わっていなければ生きていけないと思うのは、大航海時代以来の魔法に掛かっているからだ。

現実には、こんな、経済鎖国はできないとしても、国や地域は何よりも、自立できる循環経済を持つことが大前提で、それが無いから、為替を恐れ、輸入品を恐れなければならない。
どんなに金を稼いだと思っていても、債権という手形は、借り手が破産したら自分も破産する。

世界中がお金の貸し合いで成り立っている、グローバル経済というファンタジーは、世界が都会化することだ。大金を稼いでも生活費が高くなる、際限のない自転車操業だ。

今からでも遅くない、日本は一人、田舎に帰ろう。
終戦直後の食糧難の時代。田舎にはちゃんと食料があり、都会の人間は買い出しに行くしかなく、それでも食料が手に入るとは限らなかった。敗戦も一つの経済混乱だった。

TPP賛成とは、都心に畑を作っても仕方がないと言うことだ。
周りが都会になる中で、抵抗するより、どうぞ勝手にやって下さいと、田舎の農地に買い換えて暮らす方が、経済混乱と関係なく生き抜ける。

TPPと言うより、国家障壁撤廃は時の趨勢だ。今はむしろ、如何に利用するかの問題で、その為、どう日本を変えるかの方が重要だ。

しかも、TPPは単なる経済問題ではない。既に国益を賭けた戦争が始まっている。近代国家解消の過程で避けて通れないプロセスだ。
ワシとトラ、誰と同盟するかの問題だ。そして、どちらにも喰われないために、どうするのか。大きな観点で考えなければならない。
答えを見てから解く試験など無い。

眠っていたトラが牙をむいて、吠え始めている。遠雷ではない。