魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

剣闘士

2010年02月14日 | 星の流れに

トヨタ問題が、木星による水瓶座での拡大路線の後始末だとすれば、これはトヨタ個別の問題で、しばらくすれば収まる。

しかし一方で、木星が魚座に来ている現象と考えれば、
これは、自動車、飛行機、鉄道など、輸送機器業界全体の問題となり、この一年で、世界的に生産方式など何らかの改善が起こるだろう。
(輸送機器は双子座と射手座で魚座と凶)

むしろ、日本にとって重大な問題は、猛威をふるい始めた、天秤座の土星だ。新政権がモタつくうちに始まったトヨタ問題が、日本全体に傷口を広げ、泥沼やイバラに捉まったように、動けば動くほど、日本の信用は失墜する。

いつも例にあげる、「産む機械」の柳沢元厚労大臣のように、土星が来れば「良かれ」と思うことが全て、逆に受け止められる。
シー・シェパードにしても、どんなに理不尽でも、今動いたら負けだ。

不平等条約、臥薪嘗胆・・・打たれているときは「じっと我慢の子」が、日本人の唯一の処世術。逆に、打って出たのが真珠湾だ。

これまで最も印象に残っている我慢は、加山雄三のお父さん上原謙が、マスコミの血祭りに上げられている最中、加山(池端)家は一切沈黙を保った。やがて沈静化し、加山雄三への同情論の方が広がった。
さすが芸能一家であり、やはり公家の流れを汲む、下衆対処法なのか、と感銘を受けた。

偉大なる下衆国家
民主主義国家アメリカとは、視点を変えれば、気品とは無縁な下衆国家だ。(もちろんそれは望ましいことだが)
アメリカは、下衆の井戸端会議で戦争まで始める。
1898年の米西戦争も、マスコミ(新聞)が飯の種にするために、国民を煽り立てた結果と言われている。その後もラジオ、TV、ネットと媒体は変わったが、戦争も撤退も、無責任な井戸端で決まる。

しかし、同じ日本的やり方でも、沈黙の公家と違い、実際に庶民と向かい合って政治をした武家の家康が、百姓(民)は「寄らしむべし、知らしむべからず」と言った教訓は今も生きている。
民の国アメリカで求められているものは、完全な情報公開よりも、実は信頼のパフォーマンス、「寄らしむ技」なのだ。

ただ、正直に情報を見せればいい、思ったことを正直に言えばいい、のではない。見せ方とタイミングの芝居心が必要だ。
アメリカの大衆は、闘技場の殺し合いを観たがっている。
闘技場で勝っても、次の剣闘士やライオンが出てくることもあれば、負けても助命されることもある。

主張する外交?」