魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

泣く子と

2010年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム

しかし、アメリカのトヨタ叩き。ますますヒートアップしてきた。
悪いのはトヨタだが、いまや完全にスケープゴートだ。

アメリカ国内の政争の具、政治ショーになっている。
高い教養のある人や、トヨタの恩恵を得ている人は別として、
いまや、誰がかっこよくトヨタを叩けるか、先陣争いだ。

アメリカは、いったん興奮してしまったら、もう収まらない。
しばらくは、気が済むようにやってもらうしかない。

で、それは良いのだが、この騒ぎで、日本全体にとばっちりが来ることだけは避けたい。
もしそうなったら、トヨタに腹を切ってもらうしかないだろう。

腹を切ると言っても、一体どうすれば良いのだろう???
わからない。
正面切って交渉しても、こうなったらもうダメだ。
アメリカは外交を、文化人類学に基づいてやっているようだから、こちらもそうした方が良いのではなかろうか。
でも、アメリカは寄り合い所帯だから、民俗学のような古来からの文化研究が適用できない。社会心理学の方が良いのかも知れない。

外交問題が発生するとき、何時も思うのは、日本には、相手国を類型化して考える論議が出てこない。「アメリカはこうだから・・・」程度の話は出るが、本気で観察して対応しようという話にはならない。
内輪ではやっているのかも知れないが、立て前として、現象対応で考えるべきで、決めつけは、相手に失礼だとか思うのだろうか。

しかし、文化人類学の大好きなアメリカは、実学として本気で応用する。それが、逆に、類型化の先入観でやりすぎになることがある。
ことに民主党にはその傾向が強い。

やり過ぎというのは、相手を決めつけてステレオタイプな対応をするのではなく、むしろ、本音は決めつけておきながら、それに対して(勝手に)大人の対応をする。だから、なにかの拍子に先入観の本音で判断してしまう。偽善者の善行が、うさんくさい理屈だ。
鳩山政権との不幸な始まりは、多分に、アメリカ側の先入観も影響している。

アメリカとの付き合いは、文化人類学など相手の先入観を知っておく必要があるが、
この際、
先方が持ち合わせていない指標として、血液型的人類学とか、兄弟関係人類学とかで分析してみれば、相手には、こちらの手の内の判断基準が解らないから、有利に牛耳れるかも知れない。

ちなみに、興奮中のO型国家アメリカは、別の分野から他の問題を提起して注意をそらすなど、ガス抜きをする方がいい。
また、自分の命に関わると思えば、直ちに方向転換するから、堂々と説明し、アメリカを愛しているから、中国に工場移転する様なことにならないように努力したいと、撤退をちらつかせてはどうだろう。あくまで、脅しではなく、悲しい顔で。
しかし、日本にできる得意技は、ひたすらガマン。叩かれ続けることだろう。