スターにはオーラがあると言われる。
この場合のオーラとは、何を指しているのか良く解らない。
「気」や電気エネルギーのように、物理的なものなのか、純粋に精神的な話なのか、いずれにしても、一般人に見えるはずのないものだ。
にもかかわらず、誰かが「OOさんにはオーラがあった」と言うのは、自分自身も普通の人ではない。と、言っているようなものだ。
しかし、実際はオーラを見たわけではないだろう。
オーラのようなものを感じたという意味だろう。
と、すれば、何をオーラと感じたのだろう。
会った時、見た時。その人にただならぬ輝きを感じたと言うことだろうが、これは、恋する人が、自分の恋人だけ、どこにいても見つけられるような、心と脳の働きで、言わば自分が勝手に見るものだ。
早い話、思い込み、心なしだ。
では、スターは、マスコミやプロダクションの策略だけでつくられるものかと言えば、そうではない。
スカウトが「何か」がある人材を発掘するから当たる。
プロはそれを見抜き、小さな原石の輝きを巨大な宝石に仕上げる。
この「何か」こそ、オーラの素であり、実はどこにでも転がっている。
クラスの誰かや、あなたかも知れない。
例え、そうでない人でも、人生のいつかはそういう時がある。
ただし、これは、いわゆる「モテ期」とは少し違う、「光る時」だ。
なぜなら、幼児期や晩年と言うこともあるからだ。