転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



負傷の海老蔵さん、顔見世興行出演取りやめ(読売新聞)
『顔などに負傷した歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(32)が、30日から京都・南座で始まる「吉例顔見世興行」の出演を取りやめることが26日、分かった。』『興行を行う松竹が発表した。』『海老蔵さんは、歌舞伎十八番の「外郎売ういろううり」で主役を演じるほか、坂東玉三郎さんらとの舞踊劇の出演が決まっていた。同社はけがの治療が必要として、海老蔵さんの降板を決めた。「外郎売」は片岡愛之助さん、舞踊劇は片岡仁左衛門さんが代役を務める。』『「顔見世興行」は年に1度の京都の冬の風物詩で、12月26日まで。チケットの払い戻しは行わない。』

昨日、ごろごろ寝ながら携帯でニュースを見ていたら
海老蔵が飲んでいてトラブルになり、酔客に殴られて怪我をした、
というような記事があちこちに出ていて、ちょっと驚いた。
でも『ちょっと』だけだ。
もちろん、私は個人的には彼がどういう人か全く知らないが、
これまで報道された範囲のことや、歌舞伎関連の記事やインタビュー等で見る限りは、
海老蔵は褒めて言えば型破りだが、いろいろと問題も多そうな印象だったからだ。

小さくまとまった、真面目なだけの役者は、多くの場合、芸もつまらないから、
『スキャンダルもアクシデントも派手なほどイイ』
という感覚が、観客としての私にはもともと無いわけではない。
公私いずれであれ存在そのものが、客をギョっとさせる要素を持っているのは悪くない。
しかし大事な公演に支障を来すようでは、やはり、責められて当然だろう。
何が芸の肥やしになるかならないかの話はともかくおくとしても、
それを舞台に反映させられなくなってしまっては、何にもならない。

さて、その一方で、歌舞伎は代役公演がまた魅力的だ。
海老蔵降板の御陰(爆)で、愛之助と仁左衛門による役替わり公演になるとは。
私はそっちのほうが観たいかもしれない。
顔見世のチケットは買っていないので、もう難しいとは思うけれど。
そういえば、前に海老蔵が風呂場で転んで足を怪我したときにも、
代役公演は『観ないと損』みたいな豪華版だった。
宝塚歌劇だと、代役は大抵、学年や番手が下の生徒さんになるが、
歌舞伎は代役公演のほうが顔ぶれも内容も見事、みたいなことが往々にしてある。

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