転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



25年以上保管していた、自分のウェディングドレスとベールを、
昨年、ウエディングドレスリメイク専門店HANAKANAに送り、
トルソー付きのミニチュアドレスにして貰った。
去年8月の終わりに依頼して現物を送付し、納期は半年後と言われていたのだが、
予想よりやや早めの、今月上旬に仕上がった。

元のドレスは、1993年の夏にニューヨークで結婚式をするために、
日本から買って持っていったウェディングドレスで、
今は無きドレス専門店Dress Blackで購入した。
店頭の既製品で、価格は6万円くらいだったと思う。
一般的な式場のレンタルドレスより破格に安かったのは間違いない(汗)。
しかし当時の私なりには、自分で買う衣類としては最高級のものだったし、
一生の記念になると思い、それはそれは感激したものだった。
ちなみになぜニューヨークだったかというと、
バブルの名残があった当時、海外挙式が流行だったのである(^_^;。
新婚旅行を兼ねて、旅先で二人だけの結婚式!というのが、
なんだか良いような気がしたのですね(^_^;。

その結婚式のあと、ニューヨークから戻ってきて、
ドレスをクリーニングに出し、福岡の官舎で吊して保管していたら、
なんと、押入の中を水が流れる物件だったため(!)、
ウェディングドレスの背中側にカビが生えて(!!)、
怒り狂って再度クリーニングに持っていったことも、忘れられない思い出だ。
その後、二度と着ないものを転勤のたびに連れ歩いていたら無駄に傷むと思い、
ドレスを実家に送り、以来、長らく実家二階の、私の元の居室に、
このドレスは吊り下げられていた。

さて近年、親の家を片付ける必要が生じ、自分自身の終活のことも思い、
もはやウェディングドレスは処分すべきときが来たと感じたのだが、
そういえばいつぞや、ドレスをリメイクして、
バービー人形やリカちゃん人形に着せたサイトを見たことがあったな、
と思い出し、「ドレス、リメイク、ミニチュア」等で検索したら、
冒頭の、再現度が高く、かつトルソーでやって貰える会社に巡り遭った。
なるほど、これならインテリアとしても「あり」ではないか!
値段的にも、東京まで歌舞伎を見に行ってきたと思えば余裕だ。

……ということで、メールを送り、正式に依頼をし、
出来上がって、送られてきたのが、写真の品だ。
細部まで素晴らしい完成度で、言うことなしだ。
こんな私にも若いときがあったのねぇ、と今はただただ懐かしく微笑ましい。
ニューヨークの、あの日の教会や、宿泊したホテルの風景も覚えているし、
福岡の官舎で、背中のどこがカビたのだったか、今でも思い出せる(^_^;。
ドレスひとつに過ぎないかもしれないが、悲喜こもごも、思い出は尽きない。
これで末永く、この1着を手元に置いておける。
いや~、思い切って頼んでみて良かった。
HANAKANA様、お世話になりました。ありがとうございました!

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