転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



月組『ダル・レークの恋』で、やたら盛り上がってしまったので、
この公演の話がもっと聞きたいと思って、
某・大空祐飛くんファンサイトにお邪魔してBBSを拝見したら、
まったく別の、可笑しい展開に遭遇して、腹がよじれてしまった。
そのサイトBBSでは、管理人さん御本人が、
登場人物の名前をかなり自己流に記憶なさっていて、
メインのキャストからして既に、一体全体それ誰?状態だったのだ。

まず、彩乃かなみちゃん扮するカマラ姫が微妙に変化して、
管理人さんの手にかかってカマルにされていた。
それはアナタ、宙組『鳳凰伝』の時かなみちゃんがしていた、
奴隷の少女タマルが混ざってますやん。

更に、主人公ラッチマンまでが、
ラッチャマン、と無惨な変貌を遂げており、
「滝田栄で『ラッチャマンの男』とかいうのなかったでしたっけ」
「ドンキホーテのお付きの名前もこんなのでしたっけ??」
と管理人さんがどこまでも道に迷ってしまわれていた。

セルバンテスは科学忍法は使いませんので、
『ラッチャマンの男』じゃなくて『ラ・マンチャの男』、
ドンキホーテのお付きの名前は『サンチョ・パンサ』。
ああ、どれもこれも、どなたもこなたも、なんと変わり果てた姿に(T.T)。

ここの管理人さんは、素晴らしい教養人でアメリカ留学経験もおありで、
海外でのお仕事も多く、年中大活躍なさっている方なのだが、
一方で、このあんまりな親しみ易さは、どうだろうか(T.T)(T.T)。
人間とは、なんと多面的なものなんだろうかと、つくづく思った。

そして、この管理人さんが『ダル・レーク』で最も感銘を受けた箇所、
というのもまた、なかなか、タダモノではないのだが、
それはカマラが、ラッチマン(瀬奈じゅん)をなじる場面で、
あなたは、男じゃない!
という台詞だったそうだ。
ナルホド、あさこちゃん(瀬奈)は、男ぢゃ、ない(爆)。
確かにミもフタもありませんな、こんなにズバリと言われては。

実を言うと私も今回は、この台詞は聞いたとき吹き出しそうになった。
平成元年の俳優祭『佛国宮殿薔薇譚(べるさいゆばらのよばなし)』
のことを思い出したからだ。
中村児太郎(現・福助)がオスカル、市川右近がアンドレ、
中村雀右衛門がアントワネット、澤村宗十郎(九代目)がフェルゼン、
という、豪華すぎて困るキャストによる「歌舞伎ワラエティー」ベルばらで、
劇中、兵士から「女のくせに!」と言われた児太郎オスカルが、
「いいえ!」と睨み返したあと、一呼吸おいてから小さい声で、
「女では、ございません」と言う場面があったのだ。

ところで、その某サイトBBSの記述に関して、私はひとつ疑問があるのだが、
『ラ・マンチャの男』は、滝田栄の主演版があったのだろうか。
滝田栄も勿論、ミュージカル出身の舞台人だから、
あっても不思議はないのだが、私は松本幸四郎しか記憶していなかったので、
ほかにも、主演されていた方が何人かいらしたのだろうかと思った。
或いは、滝田栄主演・パロディ『ラッチャマンの男』があったか(爆)。

それにつけても、滝田栄、というと忘れられないのが、
いつぞやの年の瀬に、うちの姑が言ったキョーレツな一言だ。
さかえさんが、他界した!?

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