転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



母はここ数ヶ月、調子が良くて、嬉しく思っていたのだが、
トシもトシなので全く何も無しというワケにも行かず(汗)、
昨日から高熱が出てしまい、本日朝、入院することになった。
こういうときのために、病院と同じ建物内にあるサ高住に居るのだから、
移動や手続についてはスムーズなものであった。
早速に診て戴いたところ、とりあえずコロナやインフルではなく、
CTや血液検査等の結果から、誤嚥性肺炎と尿路感染症とが強く疑われる、
という診断であった。

95歳という高齢であるうえ、昔から腎機能が悪く、
年齢とともに弱って現状は透析一歩手前くらいまで悪化しており、
更に慢性心不全や甲状腺機能障害などももともとあるので、
抗生剤の点滴をあまり強力に行うと、
心臓が弱ったり呼吸機能が落ちたりする可能性があり、
様子を見ながら進めて行かねばならない、と主治医の先生は仰った。
食事も取れていないので、中心静脈栄養のためカテーテルを早速、
上腕から胸まで入れて戴いた。

母はさすがに弱っている様子で、目覚めても、うまく目が合わず、
呼びかけても返答は無く、すぐ目を閉じてしまって、
ウトウトというか朦朧という感じに見えた。
肺炎で咳が出たり、咽喉もとがゼロゼロ言ったりするときがあるので、
看護師さんが鼻腔内吸引をしてくださったが、
これはさすがに苦痛と見えて、本人は明らかに嫌がり、抵抗していた。

あの鼻からカテーテルを押し込まれる苦痛は、
舅や姑の闘病のときも端で見ていて、居たたまれないものがあった。
姑など、敗血症で今夜が峠みたいな状態になったときでも、
鼻腔内吸引をされると蘇ってきて、
「何するんね!死んだらどうするんね!はぁ(=もう)死んだ!!」
と目をサンカクにして看護師さんに抗議したものだった。
意識が清明であるほど、キツい処置であろうと思う。
家族としては、できればやめておいてほしいとさえ思うのだが、
しないと呼吸がつらくなるし、
咽喉にたまった唾液等で誤嚥を重ねることにもなるのだろうから、
なかなか難しいところだ(汗)。

ともあれ、家族としては、
「年齢に不足はないので、あとは可能な限り安らかに、苦痛のないように」
と、先生や看護師さんに重ねてお願いをし、
容態悪化しても蘇生措置を希望しない、という主旨の書類に署名をした。
今回の回復状況がこのあとどうなるにしても、95歳ともなれば、
大事なことはもう「人生をどのように終えるか」だけだろう。
どんな治療に耐えてでも一日でも長く!などとは、私は思っていないし、
母も判断力があったなら、おそらく同様に言うであろう。
父も母も、「(最期は)痛ぅないんが一番よ、いろいろせんでええんよ」
と、80代頃から既に言っていたものだった。
私は明日また病院に行くことにして、今日のところは帰って来た。
如何ともし難い(汗)。

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