転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



新型コロナ 広島県内の新規感染者数40%増 「医療ひっ迫注意報」継続中(テレビ新広島 7/18(木) 13:16)
『広島県は18日、先週1週間(7月8日~14日)に広島県内の定点調査で確認された新規感染者数は、定点あたり8.56人と発表しました。前週と比較して40%増え、2週連続で増加しました。(前週は定点あたり6.10人)』『このため県は、注意報を継続し、手洗いや換気など基本的な感染対策を呼びかけています。』

手洗いも換気も勿論大切で、励行すべきなのだが、
ここに至っては、何よりマスク着用が肝要なのではないだろうか。
手指で顔をじかに触らないためにも、
鼻や咽喉に吸い込む飛沫量を直接に減らすためにも、
マスクは安価で便利なツールだと私は思うのだが。
話題の劇症型を含め溶連菌だって、鼻や口から入る菌だ。
咽頭粘膜についてしまったウイルスや細菌は
いくら手を洗っていても流れない(汗)。
また、症状のある人は勿論、症状発現前の感染者がマスクを使えば、
撒き散らかすウイルス量が抑えられ、社会的利益は更に大きなものになる。

「四六時中マスクを着用する」のと「基本的にマスクを着用しない」、
の二択しかないみたいなのは、硬直した考え方ではないだろうか。
状況次第で、臨機応変につけたり外したりするべきで、
今のような流行期であれば、屋内屋外を問わず人の多い場所では
皆がマスクを着用するのが、基本的に良いことだと私は思う。
季節的に、マスクをつけると顔が暑いのは私も同様なので理解できるが、
さすがにコロナ罹患したときの苦痛は、「顔が暑い」程度では済むまいよ。

ニューヨーク市保健精神衛生局は、7月10日付けで、
バスの車内のイラストつきでMask Up, NYC!というポストをしているし、
同じ日にWHOも
『Travelling in crowded and poorly ventilated public transportation?
#WearAMask to help keep you and your community safe
from COVID-19, flu and other respiratory illnesses』
という動画をUPしている。
いずれも、混んだ室内や乗り物内では皆が適切にマスク着用することで
互いに各種のウイルス感染から守られる、という主旨だ。
もともとマスク文化のなかった米国でさえ、
KP3流行中の現在、maskという語にダイレクトに言及している。

米国では今も新型コロナワクチン接種は無料で行われているし、
台湾などでも、コロナ検査や治療、パクスロヴィド処方などが無料だ。
日本も以前はそうだったが、今や完全に自己責任扱いになった。
コロナに関する限り、公衆衛生という概念を、政府が放棄したかのようだ。
広島県の新規感染者数は40%増だが、大阪あたりは同期間60%増であり、
この勢いだと、今年の夏は過去最大の流行となるだろう。
政府はもうお金を出してくれないので、我々にできるのは自衛しかない。
緊急事態宣言の頃のように社会活動を控える方向で考えるのではなく、
マスクを始めとする対策を講じた上で経済活動を維持するべきだと
私は思っている。

再三書いた通り、コロナは、ミクロ的には大したことがないが
(=個人が見聞きする範囲内では、大半の人は死んだりしていないが)、
マクロ的には度しがたい感染症である
(=社会全体としての感染者数が莫大になって来ると、
入院加療を要する人の絶対数も膨大になり、医療が逼迫するし、
後遺症で社会活動困難になる人の数も増え、社会的負荷が積み重なる)。
自分や周囲がコロナに罹って簡単になおった体験から、
「コロナなんか気にしなければいいだけなのに、いつまで闘ってるんですか」
と医師に言うアカウントがXにも時々あるのだが、
医療従事者は、常にマクロ的なところを相手にしているから
見ている風景が違う。

ときに、私が直接知っている某氏60代が、一昨年コロナに感染した。
氏は頑健なスポーツマンで、ワクチンを嫌って接種しておらず、
常々「コロナなんか風邪みたいなもん」と言っていたのだが、
感染判明後、一週間経っても体調は悪くなるばかりで、再度受診したら、
肺炎をおこしているとわかり、総合病院に送られ、入院となった。
それから更に容態が悪化してしまい、挿管されICU入室、
家族には「助かるかどうか、五分五分」と主治医から話があったそうだ。
大変心配されたが、本来の体力の御蔭か、有り難いことに某氏は持ち堪え、
一ヶ月半に渡る療養ののち回復し、退院することができた。
2年経つ今も体は完全に元通りとは行かず、スポーツ等は無理になったが、
日常生活や通常の外出等には問題なく、穏やかに生活できている。
「コロナで大変な目にあった、病院に感謝、これからはオマケの人生」
としみじみ述懐しつつ、今も、「コロナはただの風邪」と言っている。
どういう理解になっているのか、私には伺い知れないところだが、
それもまた一見識と思って尊重しており、今も良い友人関係を維持している。
ただ、とりあえず某氏ほど健康でない私に限っては、
その「風邪」では、死ぬほうのグループに入りそうだ、とも思っている(汗)。

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