転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



第33回ANAチャリティー大歌舞伎 広島特別公演の
「抽選結果のお知らせ」葉書がきょう届いた。
予想通り落選していた。
とにかくクジ運の悪いワタクシのこと、きっとこうなると思っていた(T_T)。

『約13,000通の中から、厳正なる抽選の結果、残念ながら……』
と通知葉書の文面にあり、13000の応募があり当選が400なら、
それはまあ、結構な倍率ではあったようだ。

いいんだ、とっくに長門公演のチケットを買ってある(T_T)。
行きますとも、プリンス菊之助のためなら山口県の日本海側まで。

宗五郎、ルネッサながとで会おう。

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日本時間では10月20日になった。
イーヴォ・ポゴレリチの誕生日だ。彼は今年で57歳を迎えた。
今、おそらくポゴレリチ本人は演奏旅行でケルンに滞在中だろう。
この秋は、ラフマニノフの2番の協奏曲を続けて演奏している。

各種インタビューを見る限り、この曲は1980年代前半から、
演奏会で弾くことを前提に手がけていたようだったが、
実際に公開の場で弾いたのは1999年が最初ではなかっただろうか。
50分を要する長大な演奏になり、幾人もの指揮者と衝突を繰り返し、
当時、公演したアメリカ各地の新聞で幾度も取り沙汰されたものだった。
その後、2003年にもヨーロッパで演奏したが、
その頃も、「行き過ぎた解体」として彼の解釈を否定する批評が大半だった
と記憶している。

しかし2015年の秋、もはや、そのような批判は無い。
私の感触では、2011年あたりを境に、ポゴレリチはひとつの段階を昇った、
という気がするのだが、勿論ご本人の理解がどうなっているかは定かではない。
いずれにせよ、この秋ポゴレリチが披露しているものは、
少なくともその表層に現れた音楽としては、
過去のラフマニノフとは大きく異なった何かだと思われる。
これ(YouTube)が、私の知る限り、彼の最も新しいラフマニノフの姿だ。

ファンとして私は、彼がここまで来られたことを嬉しく思うと同時に、
過去の様々な時点においての、彼の自画像があったことを
伝聞も含めてだがリアルタイムで知ることができ、実に幸運だったと思っている。
予定通りであれば、来年2016年の暮れにはポゴレリチは来日し、
読売交響楽団との共演で、このラフマニノフをいよいよ日本で披露することになっている。
私はその日を、心から楽しみに、待っていたい。
予想としては、……飽くまで自分勝手な予想としては、
私には、第二楽章が物凄く「染みる」のではないかと思うのだが……

ともあれ、Happy Birthday, our dearest Maestro!
彼の地で、マエストロが幸せな一日をお過ごしになっていますように!

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