転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



きちんと観たわけではなかったのだが、
家族がテレビを流していたので、私も横目で時々眺めていた。

布施明の『君は薔薇より美しい』で宝塚OGが一緒に踊っていて、
とても美しい面々だったので目の保養になった。
この曲はゴダイゴのミッキー吉野の作曲で、
私はヒットした当時をよく覚えており懐かしかった。
ゴダイゴといえば、タケカワユキヒデが作曲して布施明が歌った、
CMソングの『開けてみれば愛』というのも名曲だった記憶があるが、
あの頃、布施明とゴダイゴは何か仕事上の繋がりがあったのかな??

そして、昨夜、この曲で、もうひとつ思い出したのは、
91年雪組公演の『華麗なるギャツビー』で、
杜けあきの演じるギャツビーが、デイジーに愛を告白する場面で、
「きみは、薔薇より、美しい」
という台詞を繰り返し、言っていたことだった。
あれを観たとき私は客席で、
「布施明かっ」
と内心でツッコんでいたものだった。
あの公演には、下級生だったたかこ(和央ようか)さんも出ていて、
デイジーの従弟だかなんだかの「エディ」役をしていた。
純名里沙さんと組んで一曲だけだがソロを歌う場面もあった。
これまたあまりにも懐かしかった。

で、昨夜の紅白の話に戻るのだが(^_^;。
懐かしいと言えば米米クラブにも感動した。
一昨年は氣志團を、昨年はDJ OZMAを観ていて、私は、
前者を「ヤンキー入った米米クラブ」、
後者を「エロ喧しい米米クラブ」、
と評して家族に呆れられたのだが、今回の紅白では、
やっと本家の米米クラブを、十数年ぶりに観た。
私は彼らを80年代から聴いていたから、
実家にはCDのほか、『罪と罪』『車輪の上』など、
米米クラブ大全集の配本なども、今でも残っているはずだ。
メンバーが何人いるのかわからない大所帯は相変わらずだった。
だが、今聴いても、なんという楽しいバンドなんだろうか。
彼らほど、多方面に渡ってライブの楽しさを体現したバンドは、
当時、ほかに無かったと思うし、それが今も色あせていない、
ということがわかって、今回、本当に嬉しく思った
(ところで昨夜、博多めぐみさんは、いらっしゃいましたか?)。

そしてこの紅白で、物凄く見直したのが、Gacktだった。
これまた私はマリス・ミゼルの頃から観ていたので、
自分の中で「こういう感じのヒト」という概念は既にあった。
私はファンだったことはないのだが、友人のひとりが、
それはもう、「きれいな男」というものが大好きで、
ガックンには惚れ込んでおり、自分の娘にまで見せていたほどで、
彼女の影響で私もよく聴かされていたのだ。
だが私は90年代には特に感心はしていなかった。
やたら綺麗なのに、案外面白いことを言う人だ、
とは思っていたが、それ以上のものではなかった。

それが今回、謙信役のGacktを初めてマトモに観て、
これは凄いと心底、感心させられてしまった。
上杉謙信に、こんな独特の雰囲気を付加した役者は
恐らく今までいなかったのではないかと思うのだが、
これもアリではないかという大変な説得力があった。
そして、そこから歌まで一気に持っていったGacktの存在感は、
もう大変なものだった。
十年以上知っていて、今更なんですが、
「なんて才能のあるヒトだったんだろう」
と、初めて、畏れ入りました<(_ _)>。

それにしても、パンツ脱がないんだったら鶴瓶の意味ないじゃん、
と思ってしまうワタクシは、頭が相変わらず80年代なのだった。
新しい人で興味があったのは、しょこたんくらいで、
しかしこれまた、中川勝彦つながりで、20年前の話なのだった。

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かつて私の友人は、正月の休暇で実家に帰っていたとき、
家の電話に出たら、親の知人と思われる男性が、
「あっ、どうも、○○です、おめでとうございます」
と受話器の向こうで言うので、何かわからぬが話を合わせるつもりで
ありがとうございます~
と返答し、そのあと五秒ほど間が空いてしまった、と言っていた。

・・・という逸話を披露してくれたその人は、
今、ご主人様の転勤でサンパウロに行っている。
彼女に限らず、お年賀状を頂くと、結構、
それぞれに転居したり退職したり、家族が増えたり減ったり
変化のあった人が、少なくないことがわかる。
一方で、大過なく穏やかに過ごしている様子の友人知人も多く、
小さいと錯覚していたお子様方は例外なくオトナになっていて、
年頭に懐かしい人たちの動静を知るのは、
毎年のことながら、本当に心温まるものだと思った。

皆様、今年もまた、素晴らしい一年になりますように。

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