殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

噂のカップル

2008年10月17日 16時06分09秒 | 不倫…戦いの記録
庭木の後始末をしたり

倉庫に閉じ込められたりしているうちに

事態は私の知らないところで、どんどん深刻になりました。


夫とM先生の仲は、学校を始めさまざまな場所で

周知の事実となっていました。

2学期が始まる直前に、私は長男の担任に会いました。

「こういうことになっているので、ほかのことはいいから

 子供が安心して過ごせるように配慮してほしい」


担任のY先生は、私より少し年下の独身女性で

とてもサバサバした人でした。

「ごめん!

 この場面では、信じられない…と言うのが正しいんだろうけど

 噂…あくまでも噂だけど、ちらっと聞いたことがあったのよね~」

      「転校も考えたんだけど…」

「なに言ってんの!悪いのは向こうじゃん。

 こっちが遠慮することないよ。

 あたし、あいつ大嫌いなの。ははは」

Y先生は、笑い飛ばしました。

 「とにかく私はマーくんを守るよ。母ちゃんも頑張って!」


後になって、二人は4月の早い段階から噂になっていたと

いろいろな人から聞くことになります。

最初はPTAの会議で、わざわざ一つの椅子に

二人で抱き合うように座っていたことから

どんどん広まったそうです。


隠す間柄ほど人目につきたがるといいますが、本当にそうです。

この習性がなかったら、写真週刊誌はやっていけません。

PTAの会合が楽しみになった人も、たくさんいたようです。

ある意味、社会貢献。


こういう時、人はとても親切になります。

「だまっておこうと思ったんだけどね…」

「こういうこと、言っていいのかどうかわからないんだけど…」

と一応は躊躇するふりを見せてから

「じゃあ言わなくていいよ」

と言われたらいけないので、内容だけは急いで話すのです。

こちらの表情の変化を期待しながら。

迷うふりまでして結局はしゃべるのなら

あんたの口座の暗証番号でも教えてもらいたいもんです。


夫が帰って来なくなったのは、そんな時でした。

すでに外泊がひんぱんになっていたので

いないことに気がつかないまま、二日経過。


義父が「会社に出てない」と言い出して、発覚しました。

「わかりませんよ。どこに行ったかなんて」

「嫁のお前がそんなだから、あいつは家に居着かないんだ!

 探せ!迎えに行け!」


義母はおろおろして言いました。

「このまま帰って来なかったら…ライ○ンズが…ライ○ンズが…」

毛深い動物がシンボルの事業主の集まりです。

夫婦単位で行動するのが基本なので

本人はもとより、家庭の平和が大事なのです。

家族すらまとめられない者は、本来参加資格は無いのです。

義父は今、支部会長でした。

任期中に息子が消えたりしたら、非常に都合が悪いそうです。


私もさすがにそろそろはっきりしたかったので

夫の所へ会いに行くことにしました。

アパートの住所は、とうに知っていました。

個人情報なんて気にしていなかった昔は

毎年、教員の住所が配布されていました。

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