殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

とんだマドンナ

2009年01月08日 11時44分46秒 | 不倫…戦いの記録
夫は車で連れ去られました。

パトカーではありませんでした。


一人になってから

私は過去の記憶をたどり、二つのことを思い出していました。


ひとつはずいぶん昔…新婚の頃の話です。

…町内のホステスさんが河口に浮かんだことがありました。

死因が溺死でなく他殺だったので

「特に」親しかったお客が数人、警察に呼ばれました。


その夜、駅前の商店街では

警察署から戻って来たご主人たちのシャッターを叩く音

チャイムを鳴らす音、謝る声があちこちで聞こえたそうです。


若かった私は、その話にバカ受けし、大笑いしたおぼえがあります。

まさか自分の身に降りかかるとは、思ってもいませんでした。ははは。


もうひとつは、十年余り前…。

近くの町で、男性教師が教え子を殺害した事件。

恋愛関係のもつれです。

その教師の奥さんは、夫から電話でそのことを聞いて

何をしたかというと

すぐさま家の預金を引き出し、保険を解約し

離婚届けを提出して子供と家を出ました。

ちまたの反応は冷たかったですが

私は「あっぱれ!」と感動したものです。


この頃には、夫の奇行?も進行していたので

自分がもし似通った身の上になったら

絶対そうしよう…と思いました。

しかし、もちろん、それを参考にするようなことが

我が身に降りかかろうとは、やはり夢にも思っていませんでした。


夫に人が殺せるとは、そして平静を装って生活できるとは思えません。

でも、私はいまだに夫がよくわからないのです。

「こういう人…」と思っていたら、まったく違う面を知る…の連続でした。


夫が多面性を持っているというより

どうも付き合う相手によってコロコロと人格が変わっていくようです。

影響を受けやすいのでしょう。

決して人は殺せないと思っていても

いつコロリと変化しているかわかりません。

「ゆ○子色」に染められた夫が、殺人をしないという保証は無いのです。


万一を考えて部屋を片付け、通帳や印鑑をひとまとめにしていると

夫が帰宅しました。

拘留されなかったところを見ると、犯人ではないようです。


          「カツ丼、出た?」


興味津々でたずねると、夫は怒り出しました。

「出るわけないだろっ!」


「そういう言い方はないだろ」

長男が厳しく言いました。

「ここへ座って、ちゃんと説明しなさい!

 殺人事件にまで関係して、よく平気でいられるな!」


おとなしくなった夫の言うことにゃ…


  車のことは、時期が一致していたので、あくまでも参考のために聞かれ  

  その場で廃車手続きを行った業者に確認された。

 
  ゆ○子の携帯の履歴からだいたいのことはわかっていた。

  息子を女手ひとつで育てていると苦労話をし

  やれ病気だ進学だと偽って

  金を巻き上げられた者もいるから怨恨であろう。
   

  ゆ○子の息子はとっくに成人しており、すでに家庭がある。

  自分を若く思わせるために、子供の年齢を中学生に下げていたようだ。
  
  
  親しかった相手から一人ずつ事情や被害金額を聞いているが

  家ではしゃべりにくいこともあるだろうから、ということで

  連れて行かれた。           
  
  自分はまだ金を無心されてないと答えた…。
      
    
さすが、ゆ○子は夫より嘘つきです。

上には上がいるもんです。


合格祈願には、夫とゆ○子、二人で行ったそうです。

確かに、大人の息子は会わせられません。

夫には今回の合格から請求が来る予定だったのでしょう。  

何回目のお受験でしょうか。


    だから誰の名字で祈ろうと、関係ないわな…     


    「彼氏が何人もいたってこと?」


「そうらしい…」

    「あっらぁ~!残念だったわねぇ」

「…」


殺人犯の妻になるのは嫌でしたが

頭の中ではずっと、あのメロディが流れていました。

      ♪チャ、チャ、チャ~ン♪


ラストはいつも崖の上…。

「そうよ!私が殺したんだわっ!」


吹きすさぶ風、打ち寄せる波…

そんな聞き取りにくい場所で

なぜかえんえんと犯行の一部始終を告白…。

話し終わると、聞いたヤツを殺そうとする…。

自分でしゃべっておきながら…。


そしていつもギリギリのところで刑事到着…。

「来ないでっ!」

「死んではだめっ!あなたは罪をつぐなうのよっ!」


岩崎宏美の歌が流れる中をパトカーは走り去るのぢゃ…。

         ジャ~ン♪


ちょっと、期待してました。

           
長男は「死刑になればよかったのに」と言い

次男は「母さん、父さんを人間と思ったらだめだよ。違うと思えばいいんだよ」

と言いました。




             合掌


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8 コメント

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天晴れ! (南風)
2009-01-08 18:42:56
次男は「母さん、父さんを人間と思ったらだめだよ。違うと思えばいいんだよ」

子供は立派!!
ちゃんと分かって育ってるんですね!
羨ましいです。そして憧れます!!
我が家の子供達にも伝わってるって思うんですが、わが家はまだ 未成年なのでもう少し
頑張らなくちゃ!デス。
そうそう 去年の夏に14歳 15歳 中学3年生の事件が続いた頃、彼女様といい感じだったんでしょうね~
(我が家は 月に2,3日 単身赴任先??って所から一時立ち寄るんですが)
「こんなところに居たら 俺は子供の殺されるからもう行く」
なんて被害妄想病で、訳の分からない事も言った事ありました。
あんまり ばかばかしかったので
「こんな風に言ってたけどドウ思う?」って子供に聞いたら
「馬鹿みたい おれの人生 終わりジャン!殺す価値無いじゃん」でした。
殺したくなる程 愛情を持ってないもん
本当にスキだったら 憎しみも生まれるだろうけれど、そんな時期はとっくに過ぎてしまいました。

私達 元気で頑張りましょうね~~
返信する
小説よりも (はな(^^♪)
2009-01-08 19:55:14
現実のがすごいですね!

みりこんさんの表現が上手なので、私も頭の中で音楽が流れちゃいました!(笑)

世の中には上には上がいるもんなんですね(^^;
ご主人はホントに何も知らなかったんですか?

好きな相手のコトなら、些細なことでも気が付きそうなものだけど(*-゛-)

みりこんさん☆絵がすごくお上手なんですね♪
毎回、楽しみにしちゃいました(*^^)v
返信する
上には上が・・・・ (おかよ)
2009-01-08 20:55:25
またしても父さん、どうしたのさっ

まぁ、世の中広いしいろんな人がいるもの
なんだねぇ~

上には上がいたってことか・・・・

そう思うと“まぁねぇ~”
くらいに思えるかもしれないけど
もしも私がこの立場だったら
チビッテルねぇ

それにしても息子さんの言葉は的を得た
いい言葉だねぇ~
(ホレボレするよ

返信する
悟った人 (マキ)
2009-01-09 03:03:33
新聞の人生相談という記事をいつも見ているんですけど、昨日の記事で

”40歳代の女性からの相談で今まで二人の子供をもうけ金銭的にも何不自由なく暮らしていたのですが夫を今後ずっと愛していけない“
といった内容でした、それに対する回答がなんと次男さんと全く一緒でびっくりするとともに大爆笑でした(゜▽゜)

人と思わなければ腹も立たないって…プププ
大変、的を得た良い表現だと思います!!実際にそう悟った人でないと出ない言葉ですね!(^^)!
みりこんさんより先に次男さんが悟ってらっしゃったんでは☆

旦那さん今後はどんな方とお知り合いになるんでしょうか?
次から次へと色んな方を探してきてみりこんさんも子供さんも大変ですね…


イラストカワイイですねp(^^)qみりこんさんの自画像も可愛かったです♪
イラストも楽しみにしてます♪
返信する
被害妄想!! (みりこん~南風さんへ)
2009-01-09 08:41:46
次男は当時高校生でしたが、相性がいいのか、ずっと父親が大好きで、なんとか離婚しないように、一生懸命いろいろなことを言っては励ましてくれました。
それも離婚を回避した大きな理由の一つです。

そんな気を使わせずに育てたかったのですが、次男の性分らしいです。いじらしいこともけっこう言いましたが、お涙ちょうだいのブログにしたくなかったので、飛ばしました。
ただ、これは我が家の状況に合わせた方針ですが「不肖の父対被害者母子」的な1対3のフォーメーションを取らないようには気をつけました。子供が二人とも男なので、父親を完全な敵にしてしまうと、子供が自分を家長と勘違いして増長し、いずれ手に負えなくなるからです。
夫は子供を可愛がるほうではありませんが、危害を加えるタイプではなかったので、その路線で行けました。
男の子と女の子両方だったり、女の子だけだったら、また違っていたと思います。

二十歳になった時「俺の目的は達成された。もう自由にしていいよ。今まで我慢してくれてありがとう」と言われましたが、そう言われて「それでは…」というわけにもいかず、そのまま現在に至る…です。

「殺す価値ないじゃん」…(爆)
まさにそのとおり(笑)
淡々と言える、いい息子さんじゃないですか。
単身赴任先?のあるご主人!
腹が立ちます。
「子供に殺される…」そんな言葉を口にしなければならない日々を送る自分をなんとかせいっ(怒)ですね。

ほんと、私たちは元気で頑張りましょう!
返信する
ヒーロー気取り (みりこん~はなさんへ)
2009-01-09 09:13:42
夫は「好き好き!」になったら、何も見えないタイプです(笑)
スター願望、ヒーロー願望が強いので「惚れられている」と思い込みたいんでしょうね。

相手のこと…プロフィールや環境も含め、多分あまり考えないと思います。弱くてかわいそうな対象を守る万能のスーパーマンと化したおのれが存在しているだけなんだと…。
自分でこつこつと家庭に居づらい環境を作り出し、望まれる場所を探してはそこへ通う正当性を主張するのがパターンですね。

遊んだつもりが遊ばれて、表には出しませんでしたが、相当ショックだったようです。
年齢を十以上もサバ読まれていたこととか、「キョウダイ」がたくさんいたことなど(笑)

絵…下手ですけど好きです。
依頼されて、ごく小さなチラシやパンフなどを何度か描いたこともあります。
報酬…現物支給(笑)
つたない落書きですが、楽しんでいただけているなら嬉しいです。

返信する
びー・けあふる (みりこん~おかよさんへ)
2009-01-09 09:25:19
息子…よかったら一人、いかがですか?
えっ?間に合ってる?…こりゃまた失礼!

もっともっと上がいると思いますね。
良い人…というのは上限があって、どんな人なのか、およそ想像がつくけど、悪い人ってのは、出会って痛い目に遭って初めて、その腐り加減を思い知りますからね。
目の前で腐り続けて行く配偶者を眺め続けるのも、また一興…。

「気をつけよう、暗い夜道と悪い人」
返信する
うちも読売 (みりこん~マキさんへ)
2009-01-09 09:45:26
私もびっくりしたよ!!
アップしてずいぶん経ってから、夜、その記事見ました。
「あらぁ!盗作と思われるじゃん!」と思ってしまった。
かなり面白い回答でしたね。
毎日、一緒に見ましょうね(笑)

次男は小さい頃から離婚にならないように必死でしたね。
そのうちにナンか悟ったんですかね(笑)
おっとりぼんやり君です。
両親が大好きなこの子に免じて…と踏みとどまったことが多いです。

落書き、喜んでいただいて嬉しいです。
細いペンで細密に描けばもちっとマシかもしれませんが、写りが悪いので太マジックで下書き無しに描きなぐっています。
タブレットとやらで直接描き込めばいいらしいですが、なにしろパソコン初心者なので、撮影とアップロードだけでゼーゼーハーハー(笑)
また頑張ります。
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