殿は今夜もご乱心

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手抜き料理・久々の寺

2024年05月12日 15時13分54秒 | 手抜き料理

会社のことをお話ししているうちに、1ヶ月が経ってしまった。

その間、家でも色々なことがあったので

お話ししたいと思う。

 

とりあえずは4月の始め、同級生ユリちゃんの実家のお寺で

久しぶりに料理をしたことをお話ししたい。

この日はお花見と銘打って、招集がかかった。

 

お花見の料理は去年も作った。

ユリちゃんの身内と仲良しさんだけのために働いた私とマミちゃんは

忸怩たる思いを抱えつつ何とかやり過ごし

「来年はもうやるまい」

と言い合ったが、敵もさるもの…

今年は「主人のため」と、コンセプトを変更してきた。

ユリちゃんのご主人モクネン君は去年の2月

心不全で倒れて生死の境をさまよった。

その後、復活は遂げたものの、今年に入ってから

また元気が無くなってきたという。

 

「みんなで楽しく食事をしたら、元気が出ると思うの」

彼女は電話でそう言った。

人の旦那なんか知るか…と思ったが、もはやユリちゃんは

我々料理番が彼女のために動かないと悟ったらしい。

だから目的を変えてきたのだ。

 

その努力に免じ、そして6月に迫ったお祭料理のウォーミングアップとして

私は承諾した。

マミちゃんとモンちゃんに出欠をたずねると

マミちゃんはやると言い、モンちゃんは年度始めなので

去年と同じく欠席すると言った。

 

その後、ユリちゃんとの連絡で

もう一人の料理番、梶田さんも来ると聞いた。

梶田さんにはこのところ、嫁ぎ先のモクネン寺で

何度も料理を作ってもらっているという。

お花見は、その慰労も兼ねたいそうだ。

 

そうはいくか…

来るんなら働いてもらうぞ…

ということで

「梶田さんに、おむすびだけ作って来てと伝えて」

と言った。

モンちゃんがいないため、おむすびまで手が回らない…

と言ったら聞こえはいいけど

米を研いだりおむすびにするのが、かったるいのだ。

梶田さんは親切なので、二つ返事で引き受けてくれるはず。

 

こうして我々も含め、総勢8人のお花見と元気付けと慰労の会は

当日を迎えた。

お寺で作業を開始したが

本当に去年の秋だか冬だか以来の久しぶりなので

カンが鈍っているのがわかる。

いいもんね〜。

量が少なければ我慢してもらい、時間に遅れれば待ってもらい

無償の奉仕は年相応。

マミちゃんと私はそう決めたのだ。

 

この日のメインは

『マミちゃん作・ビーフシチュー』

缶詰のブラウンソースを使うと簡単だそう。

 

『マミちゃん作・春キャベツ入りのペペロンチーノ』

 

『みりこん作・関西風お好み焼き』

夏祭りのメニューにどうかと思い、試験的に作ってみたけど

キャベツを荒みじんに切るのと、焼くのに時間がかかるのでボツ。

 

『大葉とチーズ入り味噌カツ』

これも夏祭りにどうかと思って作ってみた。

豚肉はショウガ焼き用の薄切りを2枚使い

間に大葉と溶けるチーズを挟んで揚げる。

 

チーズは、マミちゃんの提案でシブシブ挟んだ。

手間だったわりには、チーズの存在が豚にかき消され

大葉の香りはチーズでかき消されていたので不要と思った。

ソースは田楽用の味噌を買って胡麻をぶち込み、かけただけ。

こっちはお祭り料理として、まあまあイケそう。

ただしチーズは却下。

 

『みりこん作・スズキの刺身』

前日、息子が釣ってきたので、お寺で刺身にした。

 

『みりこん作・スズキのバターソテー』

刺身の余りに塩コショウと小麦粉をまぶして焼いただけ。

仕上げに醤油。

 

 

『梶田さん作・ルーロー飯』

ルーロー飯て、どこか暑そうな国の煮豚ぶっかけ飯のこと。

頼んだのはおむすびのはずだけど、こうなっていた。

ユリちゃん夫婦は梶田さんのルーロー飯が大好物なので

作ることになったようだ。

 

八角の香りが強烈で、私はちょっと苦手かも。

白っぽい長方形の物は豚じゃなくて厚揚げ。

豚肉も近頃は高い。

梶田さんは材料費をもらわない主義なので

少ない豚肉に厚揚げでカサ増ししたそう。

私は代用品を使うくらいならレパートリーから除外するタイプだけど

梶田さんは豊富なアイデアで突き進むタイプ。

 

梶田さんはデザートに

チーズケーキとパンナコッタも作ってくれていた。

「豊かな食卓でした!まんぷくぷく!」

ユリちゃんの口癖。

じゃかましいわ!

さあ、来月のお祭り料理、手抜きで頑張るぞ。


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2 コメント

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Unknown (モモ)
2024-05-17 11:48:13
いつも、たくさんのレパートリーと、手間暇をかけたお料理、感嘆しています。
いつの日か、ユリちゃんが、改心する日がくるのか、そのまま貫きとおす未来がどうなるのか、気にはなります。

お好み焼きは、我が家でもよくつくるのですが、僭越ながら手抜きヒントになるかわかりませんが・・・
キャベツを4分の1ぐらいに切ったやつをスライサー、またはジャガイモや人参の皮むき(100均に売ってるやつ)でみじん切りらしくしています。残った切れ端だけをみじん切り風、または、サラダに転用しています。

また、お好み焼きのサイズをハンバーグ大ぐらいの大きさにして幅も高さも抑え気味にして、フライパンで2個ずつ焼くようにしています。思いの他、早く焼けるような気もしますし、食べ過ぎ防止になっています。
我が家の手抜きメニューでした。
Unknown (みりこん〜モモさんへ)
2024-05-18 08:19:22
そのまま貫き通すに一票!
むしろ、さらにバージョンアップされて行くと思います。
同じ敷地に暮らす93才の姑さんがいなくなれば
もう少し余裕ができるかもしれません。
世話はほとんどしてないんですが、代わりに世話をする
義弟の動きが気になるのと、自分は寺仕事で忙しいから
世話ができないのであって、放棄ではないと
世間に伝えるのに一生懸命なため
いささか情緒不安定気味。

お好み焼き、予算的に安上がりでボリュームがあり
かさばるのでオードブルのカサ増しになり
さらに持ち帰りのパックに詰めやすいという長所から
やりたいメニューではあります。
が、120人分となると、やはりキャベツの処理と
焼き時間がネックになりますね。

小さく焼くのは、ずいぶん前になりますけど
オタフクソースがCMで提案していました。
「小さく焼いたら簡単よ!」みたいなの。
やったことは無いのですが、いいアイデアですね!
キャベツの切り方を含め、もっと人数の少ない時や
家でもやりたいと思います。
大いに参考になりました。
ありがとうございます。

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