父の死で香典や列席など
院長から同僚まで良くしてもらったので
請われるままにもう少し仕事を続けることにしました。
またまた「お礼奉公」というやつです。
女郎じゃあるまいし…とも思うのですが
辞めようと思っていた時期にこういうことになるのは
やはり意味深いものがあるような気がしていました。
私が病院の厨房に行ったのは
不幸のメカニズムに気付くためだったのかもしれません。
まず「綱吉」。
あみきちではありませんよ、つなよしです。
ニックネームは私が付けました。
ペットの犬が命で、暴君だからです。
離婚して実家に帰ったものの
老後が心配になってきた綱吉は、皆に離婚を勧め
そのうち「なかなかしない!」と一人で怒りだします。
誰かを同じ境遇に引きずり込もうとする執念は
すごいものがあります。
人は、ひとたび出口の無い不幸の迷路に迷い込んでしまうと
どうにかして仲間を増やし、安心したいという本能があるようです。
そして「ドルジ」。
見た目がそっくりだからです。
家族の病気、犯罪、金銭トラブルなど
息つく暇もないほど次々と不幸に見舞われますが
本人はいたって明るく
「こういう時のために市役所や社会保険事務所がある」
と豪語します。
「大変なんです。困ってるんです」
と訴え、あわれと思ってもらえれば、必ず道は拓ける…
いや、蛇の道はヘビ、公務員が拓いてくれるのだそうです。
家にこもって「大変」と言っているだけではダメで
その機関へなんとしてでも出向いて直接訴えることがコツだそうです。
おおかたの人間は、その「敗北宣言」をしたくないばっかりに
無いものを無いと言えず、必死で踏ん張っているのではないでしょうか?
「無いんだから、税金で助けてもらうのは当たり前」
恥ずかしい…情けない…そんな感情を取っ払ってしまえば、確かに楽です。
ある意味、甘え上手?
医療費貸付け制度のことや、年金より生活保護の金額のほうが多いことなど
ドルジから教えてもらいました。
将来困るようなことになったら、ドルジの指導を仰ごうと考えています。
この綱吉とドルジ…ものすごく仲が悪いのです。
というより、ほとんど憎しみ合っていました。
綱吉は「ドルジのような病人だらけの貧乏人とは違う」と言い
ドルジはドルジで「うちには金は無いが愛がある」と負けてはいません。
お互いの不幸をあざ笑う目くそ鼻くそ…ではありますが
すぐ人がバカに見える私には、そこで自分も他の者と同じなのだと
思い知る必要があったのだと思いました。
夫から愛されてない私は、ずっと不幸なのだと思って生きてきました。
しかしその代償として与えられた多くのもの…
自分や家族の健康、なんとか人並みの生活
困らされることのない身内などなど…
そのありがたさに気付かず、足りないものにこだわり続けた結果
どんどん悪い方へ悪い方へ落とされて
とうとうここまで来てしまったと心底痛感していました。
でも、まだ足りなかったようです。
他にもいろいろ出入りがあり、それぞれに個性的な人がいました。
「マダム・リー」
自己中で理不尽なことばかり言うのですが
憎めないサバサバした人だったので、そんなニックネームをつけました。
その心は…
「りふじん」「りーふじん」で美しく「マダム・リー」。
中でも圧巻は「コロちゃん」です。
長年の姑仕えで人間が出来ており
することが何でも早いのですが、雑なのが玉にキズでした。
ある日、元気が無いので「どうしたの?」と聞くと
「今朝、車を車庫にバックで入れたら…」
「…?」
「車庫に犬をつないでいたのを忘れていて…」
「い…犬は…?」
「死にました」
殺し…のコロちゃんです。
院長から同僚まで良くしてもらったので
請われるままにもう少し仕事を続けることにしました。
またまた「お礼奉公」というやつです。
女郎じゃあるまいし…とも思うのですが
辞めようと思っていた時期にこういうことになるのは
やはり意味深いものがあるような気がしていました。
私が病院の厨房に行ったのは
不幸のメカニズムに気付くためだったのかもしれません。
まず「綱吉」。
あみきちではありませんよ、つなよしです。
ニックネームは私が付けました。
ペットの犬が命で、暴君だからです。
離婚して実家に帰ったものの
老後が心配になってきた綱吉は、皆に離婚を勧め
そのうち「なかなかしない!」と一人で怒りだします。
誰かを同じ境遇に引きずり込もうとする執念は
すごいものがあります。
人は、ひとたび出口の無い不幸の迷路に迷い込んでしまうと
どうにかして仲間を増やし、安心したいという本能があるようです。
そして「ドルジ」。
見た目がそっくりだからです。
家族の病気、犯罪、金銭トラブルなど
息つく暇もないほど次々と不幸に見舞われますが
本人はいたって明るく
「こういう時のために市役所や社会保険事務所がある」
と豪語します。
「大変なんです。困ってるんです」
と訴え、あわれと思ってもらえれば、必ず道は拓ける…
いや、蛇の道はヘビ、公務員が拓いてくれるのだそうです。
家にこもって「大変」と言っているだけではダメで
その機関へなんとしてでも出向いて直接訴えることがコツだそうです。
おおかたの人間は、その「敗北宣言」をしたくないばっかりに
無いものを無いと言えず、必死で踏ん張っているのではないでしょうか?
「無いんだから、税金で助けてもらうのは当たり前」
恥ずかしい…情けない…そんな感情を取っ払ってしまえば、確かに楽です。
ある意味、甘え上手?
医療費貸付け制度のことや、年金より生活保護の金額のほうが多いことなど
ドルジから教えてもらいました。
将来困るようなことになったら、ドルジの指導を仰ごうと考えています。
この綱吉とドルジ…ものすごく仲が悪いのです。
というより、ほとんど憎しみ合っていました。
綱吉は「ドルジのような病人だらけの貧乏人とは違う」と言い
ドルジはドルジで「うちには金は無いが愛がある」と負けてはいません。
お互いの不幸をあざ笑う目くそ鼻くそ…ではありますが
すぐ人がバカに見える私には、そこで自分も他の者と同じなのだと
思い知る必要があったのだと思いました。
夫から愛されてない私は、ずっと不幸なのだと思って生きてきました。
しかしその代償として与えられた多くのもの…
自分や家族の健康、なんとか人並みの生活
困らされることのない身内などなど…
そのありがたさに気付かず、足りないものにこだわり続けた結果
どんどん悪い方へ悪い方へ落とされて
とうとうここまで来てしまったと心底痛感していました。
でも、まだ足りなかったようです。
他にもいろいろ出入りがあり、それぞれに個性的な人がいました。
「マダム・リー」
自己中で理不尽なことばかり言うのですが
憎めないサバサバした人だったので、そんなニックネームをつけました。
その心は…
「りふじん」「りーふじん」で美しく「マダム・リー」。
中でも圧巻は「コロちゃん」です。
長年の姑仕えで人間が出来ており
することが何でも早いのですが、雑なのが玉にキズでした。
ある日、元気が無いので「どうしたの?」と聞くと
「今朝、車を車庫にバックで入れたら…」
「…?」
「車庫に犬をつないでいたのを忘れていて…」
「い…犬は…?」
「死にました」
殺し…のコロちゃんです。
個性豊かな同級生兼同僚なんですね♪
私の職場もすごいですから(^^;
旦那さんと年が離れてるから40半ばで正社員の口を探してたり。
子供が大学に浪人したからお金がかかるとか。
40代で独身で初婚の人と結婚を目指してる人とか。
でも、どれも高望みしすぎなんです(=^m^)クスクス
実際には、40過ぎで正社員なんて資格持ちじゃなきゃかなり厳しいし。
浪人してるなら、現役よりもレベルの高い学校を望んだり。
40過ぎで、初婚なんて少しは自分の容姿に磨きをかけて年下でも騙さなきゃ無理です(笑)
毎日、そんな話ばっかりです。
私は、こんな話を聞いてこーならないよーにしなくちゃなぁ。といつも思います(^^♪
個性豊かな方達の集まりですね(汗)
ドルジさんは何かあった時には力強い味方になりそうですね(¨;)
マダム・リーさんの名前の由来は笑いました(^O^)
高校生の時、飲食店(10時~22時営業)でバイトしてたんですが、そこの女性社員の人は×1しかも親権は元夫っていう人が多かったです!
くしくも、福祉業界もそういう人が多く、不規則な勤務時間の職場はそういう方が多いのかなぁ?って思いました。
旦那とは職場恋愛だったのですが、会社の人も二人の事は良く知っており、この間も旦那に人事副部長さんが
『奥さんパートででも戻ってこないの?』
と言われたそうです(汗)
戻る気はないし、戻ったとしてもパートだと戻る意味がないのになぁと思ってしまいましたf^_^;
つい笑ってしまったよ。
いろんな人間がいるんだねぇ~
そうなりたくないなっておもっていたら
きっとそういう人にはならない
そう信じていきたいねぇ~
それにしても強烈なメンバーが
集まっているところだね・・・・・
めっちゃ怖いよ。
そこに入ったら泣く(確実に)
あーそれで思い出した。
あくどい一族がいましてね、戦後焼け野原になったのを良い事に、そこいらじゅうの土地を勝手に登記してしまい、全部自分んちの所有にしたらしいです。
(うちの祖父母も被害者です)
するとその爺さんの息子が、よりにもよってバックで車庫入れ中に、車庫の奥で遊んでいた1人息子をひき殺してしまったんですよ。
周辺に住む地元の住民は、なにかしらの被害を蒙っている人間ばかりですから、葬儀は身内だけしか集まらなかったんですよね。
これは単にそそっかしいでは済まされません。
可愛い僕ちゃんには罪がないけど、祖父母の業を1人で背負い込んで天国へ行ってしまったんだと、葬儀には行かない我々でも、可哀想に思ったものです。
すみません。
主旨とは関係ない内容になってしましました。
それでヤキモチがひどいんですかね?
往生際が悪いとしか見えないんですが、本人はそんなこと気にもしてないんですね。
病院にもいましたね。
看護や事務や栄養士など、多少容姿に自信のある人(あくまでも本人が判定)は、完全にドクター狙いでした。
結局玉の輿には乗れず、老嬢となるか、妥協で他の人と結婚するかですが。
見ているぶんには、面白かったです。
一人ないし二人で回す仕事なので、急遽休むことが難しく、どうしても普段からプライバシーを話しておいて、いざという時に説明が簡単に済むようにしていました。
だから、知らなくていいことまで知れてしまうんですよね。
「親の死に目に会えないのは、舞台女優と我々だ!」なんて私は言ってました。
そういう人は「すべてをクリアした人」と「いまだ抜け出せず」の両極なので、葛藤やいざこざも多くなるでしょうね。
しかも待遇が違えば、ますます悪化します。
老人施設は、老人より同僚との付き合いのほうが厳しいとよく聞きます。
この求人の無い時期に、パートでも戻ってほしいなんて、ありがたい話じゃないですか。
戻る戻らないは別として(笑)
そのままマキさんへの評価でしょう。
そこから先は行っちゃいけないラインってのを持たないと、ダメかもね。
そのラインは、越えて戻れなくなってから見えてくるのが困ったところで…。
やはり、地方医療の問題点のるつぼだから強烈なんでない?
仕事というのは、いったんユニフォームを着たら、プライベートは忘れて任務を効率良くこなし、時間いっぱい出来る限りのことをする…というものだと思い込んでいた私には、正直きついところでした。
ちゃんとやったら公務員を立てることにならないなんて、思ってもみなかったから。
パートだけで作った時、検食簿に「おいしかった」なんて一筆書かれていようものなら、灼かれてもう大変でしたよ。ドクターによっては、書くんだよ、これが。ありがた迷惑。
公務員に「やっぱり私がいなきゃダメね」と言わせるようにノロノロ過ごすのが正しい仕事の仕方です。
だから、出来ない者、やれない者、そして同情を集めて憐れんでもらうのを喜びとする者には、いい職場じゃないかしら?
土地って、お金を出す出さない以前に、神というか、地球から貸与してもらっているものだから、勝手に扱うと罰を受けるのは当然だと思います。
一番大事なかわいい者が帳尻を合わせなければならない役目を背負うのでしょうね。
一番大切なものは何か…を思い出させるために、そうなるのではないかと思います。
わかった時には遅い…それが天の法則かと…。
戦後、そういうことをした人たちも、今ではほとんど消えましたね。
皇族の土地に高い税金がかかるように画策し、払えない皇族からその土地を安く買いたたき、私鉄やホテルやデパートで大もうけした一族も精算されました。
今、不況で大きな金融会社や不動産業とかバタバタ倒れてますけど、お金や名誉を失って初めてわかるもの、残るものの存在…家族や愛など…を彼らはかみしめているのではないでしょうか?
な~んてことをいつになく殊勝に考えました。
私には理解しがたいですね。
でも、もしもその場にいたらきっとそう思うでしょうね。
実際私もそういったわけの分からない
嫉妬(?)的感情を抱かれたことが
あるようなないような・・・・・
まぁ、人間関係が一番難しいこの世の修行だと
思います。
きっと私はまだまだ修行が足りないのでしょうね。
実はここだけのお話、私もいつもいつも足をひっぱる(本人には自覚なし?)
厳しい職場に現在身を置いております・・・・
その人たちが過ごしやすいように、気持ちがいいように何十年もかけて作り上げてきたカラーがあるのよね。善し悪しは別として。
それに合わない者は、修行と思うしかないわいな(笑)
仕事というのは、一番いい修行だと思います。将来どんな苦境も乗り越えられるかも。しかも金までもらえる…。すばらしい!