長男は3年生に、次男は3歳になりました。
この頃、義父が新しい愛人に夢中になり、義母と毎日もめていました。
相手は、22歳の女性です。
じいさまキラーとして有名な方だったので、見た時にすぐわかりました。
つい去年までは金髪の頭で駅前にたむろしていたクチでしたが
どうやら自分が美しいことに気付いたらしく
このところ、老人受けの良い黒髪のロングヘアで
あちこちのじいさまに「営業」して成果を上げている子です。
私は義母に泣いて頼まれ、義父の尾行をしたことがばれて
数ヶ月前から目の仇にされていました。
さらに間の悪いことに
早朝、両親がまだ寝ている時に来客があり
知らないおじさんが「昨夜はすみませんでした」と、菓子折りを渡すのです。
わけを聞くと、ラブホテルを出ようとした義父の車と
入ろうとしたおじさんの息子の車が接触したのだそうです。
ちょっと喧嘩のようになったので
おじさんは律儀にも謝りに来たのでした。
ガレージの義父の車は、確かに右前が凹んでいました。
その時、義父がパジャマのまま走り出て来て
「人違いだ!帰ってくれ!」と叫んだので
おじさんはびっくりして、帰ってしまいました。
その後、義父の私に対する態度は、ますます厳しいものになりました。
そんな時、夫が長男の小学校のPTA役員になりました。
こういうことは初めてなので、夫は張り切っているようでした。
この人にも名誉欲みたいなものがあるのだ…と、ちょっと驚きでした。
やれ会議だ、それ親睦会だ…
夫は仕事もそこそこに、毎晩のように出かけます。
小学校のPTAって、こんなに忙しいもんだったかしらん?
と思っていた矢先、家に無言電話がかかるようになりました。
電話は、両親とは別に引いていましたから
ターゲットが私たちであることは明らかでした。
携帯電話の無い頃は、こんなにのどかなことが行われていたのです。
今は全部携帯で済ませるので、静かで良い時代になりました。
いよいよ始まったな…私は女戦士の心境でした。
前のように、むやみに苦しむまい。
どんな結果になっても
怒りを後々まで引きずるような不完全燃焼はすまい。
それだけを心に誓いました。
電話は、主に平日の昼間にかかってきます。
ある日、その電話をとりながら
何気なくそばに張ってある長男の時間割表に目をやりました。
「今、大休憩かぁ…」
学校の長男に思いをはせながら、いたずら電話をとるむなしさ…。
次にかかったのは、昼休憩の時でした。
その次は、学校が終わる時間でした。
2日もすると、もうおよそのことは想像がつきました。
さらに、夫が夜外出している時は絶対にかからず
たまに家に居るとかかります。
ビンゴ!!といきたいところですが、一応、私にも
社会通念ってもんがあります。
「いや…待て待て。まさか、教育者が…」
とも思うし、思いたいわけです。
そんなある土曜日、釣りをおぼえた長男を
海辺にある夫の会社に連れて行きました。
子供が釣りをする間、見ていてやるというので、美容室に予約を入れてありました。
そこへ、一本の電話。
「えっ?うん、うん、大丈夫だよ。心配ない。すぐ行くから」
んまぁ、今まで聞いたこともない優しい声だこと。
「ちょっと…用が出来たから、子守りは無理」
と言われ、しぶしぶその場で、美容室に予約取り消しの電話を入れました。
それを待ちかねたように、夫はどこかへ電話をしていました。
帰るふりをして、こっそり聞き耳ずきん。
「ちょっと知り合いが事故っちゃって。すぐ頼める?
場所は…○○…
うん、白のカローラ。そそ。卵型のやつ。」
懇意の修理工場に、レッカーを頼んだようでした。
翌日は日曜参観でした。
学校へ行くと、入り口にまず教員駐車場があります。
そこで、見てはいけないものを見てしまいました。
フロントが大きく凹んだ、白い卵型のカローラです。
ちゃらりー!
この頃、義父が新しい愛人に夢中になり、義母と毎日もめていました。
相手は、22歳の女性です。
じいさまキラーとして有名な方だったので、見た時にすぐわかりました。
つい去年までは金髪の頭で駅前にたむろしていたクチでしたが
どうやら自分が美しいことに気付いたらしく
このところ、老人受けの良い黒髪のロングヘアで
あちこちのじいさまに「営業」して成果を上げている子です。
私は義母に泣いて頼まれ、義父の尾行をしたことがばれて
数ヶ月前から目の仇にされていました。
さらに間の悪いことに
早朝、両親がまだ寝ている時に来客があり
知らないおじさんが「昨夜はすみませんでした」と、菓子折りを渡すのです。
わけを聞くと、ラブホテルを出ようとした義父の車と
入ろうとしたおじさんの息子の車が接触したのだそうです。
ちょっと喧嘩のようになったので
おじさんは律儀にも謝りに来たのでした。
ガレージの義父の車は、確かに右前が凹んでいました。
その時、義父がパジャマのまま走り出て来て
「人違いだ!帰ってくれ!」と叫んだので
おじさんはびっくりして、帰ってしまいました。
その後、義父の私に対する態度は、ますます厳しいものになりました。
そんな時、夫が長男の小学校のPTA役員になりました。
こういうことは初めてなので、夫は張り切っているようでした。
この人にも名誉欲みたいなものがあるのだ…と、ちょっと驚きでした。
やれ会議だ、それ親睦会だ…
夫は仕事もそこそこに、毎晩のように出かけます。
小学校のPTAって、こんなに忙しいもんだったかしらん?
と思っていた矢先、家に無言電話がかかるようになりました。
電話は、両親とは別に引いていましたから
ターゲットが私たちであることは明らかでした。
携帯電話の無い頃は、こんなにのどかなことが行われていたのです。
今は全部携帯で済ませるので、静かで良い時代になりました。
いよいよ始まったな…私は女戦士の心境でした。
前のように、むやみに苦しむまい。
どんな結果になっても
怒りを後々まで引きずるような不完全燃焼はすまい。
それだけを心に誓いました。
電話は、主に平日の昼間にかかってきます。
ある日、その電話をとりながら
何気なくそばに張ってある長男の時間割表に目をやりました。
「今、大休憩かぁ…」
学校の長男に思いをはせながら、いたずら電話をとるむなしさ…。
次にかかったのは、昼休憩の時でした。
その次は、学校が終わる時間でした。
2日もすると、もうおよそのことは想像がつきました。
さらに、夫が夜外出している時は絶対にかからず
たまに家に居るとかかります。
ビンゴ!!といきたいところですが、一応、私にも
社会通念ってもんがあります。
「いや…待て待て。まさか、教育者が…」
とも思うし、思いたいわけです。
そんなある土曜日、釣りをおぼえた長男を
海辺にある夫の会社に連れて行きました。
子供が釣りをする間、見ていてやるというので、美容室に予約を入れてありました。
そこへ、一本の電話。
「えっ?うん、うん、大丈夫だよ。心配ない。すぐ行くから」
んまぁ、今まで聞いたこともない優しい声だこと。
「ちょっと…用が出来たから、子守りは無理」
と言われ、しぶしぶその場で、美容室に予約取り消しの電話を入れました。
それを待ちかねたように、夫はどこかへ電話をしていました。
帰るふりをして、こっそり聞き耳ずきん。
「ちょっと知り合いが事故っちゃって。すぐ頼める?
場所は…○○…
うん、白のカローラ。そそ。卵型のやつ。」
懇意の修理工場に、レッカーを頼んだようでした。
翌日は日曜参観でした。
学校へ行くと、入り口にまず教員駐車場があります。
そこで、見てはいけないものを見てしまいました。
フロントが大きく凹んだ、白い卵型のカローラです。
ちゃらりー!
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