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ドナルド・トランプ米大統領との第2回首脳会談の主要議題やアプローチ方式、目標などと関連した具体的な交渉ガイドラインを提示したもの

2019-01-25 | 「北朝鮮問題」の解決のために
金委員長「トランプ大統領の親書に大いに満足」…
非核化・相応措置において一歩進展?

登録:2019-01-25 06:00 修正:2019-01-25 07:49



金英哲党副委員長の訪米結果報告に「満足感」と指針示す 
トランプ大統領親書を受け取り、「素晴らしい親書、非常に満足」 
キム・ヒョクチョル、パク・チョルが訪米結果報告に陪席 
対米交渉における役割に注目集まる

          
北朝鮮の金正恩国務委員長が労働党中央委員会庁舎で、金英哲副委員長(左から3番目)を団長とする朝米高官級会談代表団からワシントン訪問の結果について報告を受けたと、朝鮮中央通信が24日付で報じた/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「日程に上った2回目の朝米首脳会談と関連し、実務的な準備をきちんと進めていくことに対する課業と方向を提示した」と、「朝鮮中央通信」が24日付で報じた。朝鮮中央通信の報道によると、金委員長は23日、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長を団長とする「第2回朝米高官級会談代表団」と面会し、訪米期間中の「会談情況と活動結果に満足感を示し」、このように述べたという。金委員長が金英哲副委員長の報告を受け、ドナルド・トランプ米大統領との第2回首脳会談の主要議題やアプローチ方式、目標などと関連した具体的な交渉ガイドラインを提示したものと見られる。

 金委員長は、金副委員長から「トランプ大統領が送ってきた素晴らしい親書を受け取り、大きな満足感を示した」と、朝鮮中央通信は報じた。金委員長は「我々はトランプ大統領の肯定的な考え方を信頼し、忍耐と善意の感情をもって待つ」とし、「朝米両国は共に到達すべき目標に向かって、一歩一歩共に前進する」と誓った。“速度戦”や“一括妥結”よりも、共通の目標を設定してから“段階的に”進むことに焦点を合わせたアプローチと言える。

 これに先立ち、昨年5月末の金英哲副委員長の最初の訪米の際は、結果報告の場面や金委員長の反応、追加指示が北朝鮮メディアに公開されなかった。今回は、訪米結果に対する金委員長の判断を、官営メディアを通じて直接外部に伝えた点で、注目に値する変化だ。「素晴らしい親書」や「善意の感情」、「満足」などの言葉が示唆するように、雰囲気が明るい。

 朝鮮中央通信は、2回目の首脳会談のための朝米高官・実務交渉過程で、北朝鮮の交渉団が堅持すべき“絶対的指針”ともいうべき金委員の「課業と方向」の具体的内容は公開しなかった。ただし、金委員長が報告を受けて第2回首脳会談の準備のための「課業と方向」を提示したという報道から、金英哲副委員長の訪米期間中に懸案別の具体的な交渉は行われなかったものと見られる。事情に詳しい消息筋は「金英哲副委員長は米国に交渉しに行ったわけではない」とし、「(非核化追加措置に関連した)“新たな提案”を含む金委員長の一連の構想を、トランプ大統領に直接伝えると共に、トランプ大統領の反応と構想を聞き、“真意”を把握することが目標とみるべき」と指摘した。同消息筋は「『善意の感情を持って待つ』という金委員長のメッセージには、トランプ大統領が明らかにした(制裁問題など相応の措置に関する)肯定的なメッセージが、今後朝米交渉過程で具体化することを望んでいるという意味が込まれたものと見られる」と分析した。

 朝鮮中央通信が公開した報告写真を見ると、金英哲副委員長の後ろにキム・ヒョクチョル元スペイン大使とパク・チョル朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長(推定)が陪席している。統一戦線部のキム・ソンヘ室長と外務省のチェ・ガンイル北アメリカ局副局長は陪席しなかった。キム元大使とパク副委員長が今後米朝関係で重要な役割を果たす実務の幹部として急浮上したわけだ。キム元大使は、マイク・ポンペオ米国務長官が言及したスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表の「新しいパートナー」と推定される。パク副委員長は昨年6月、第1回朝米首脳会談の際、シンガポールに派遣された北朝鮮代表団の一員であり、昨年7月には3回目の訪朝を機に行われたポンペオ長官と金英哲副委員長の会談にも陪席した。統一戦線部傘下の朝鮮海外同胞援護委員会と、2010~2016年に北朝鮮の国連代表部で「同胞担当参事」を務め、朝米交流に深く関与してきた“米国通”だ。
イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)