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千島列島はロシア領土という基本線を認めなければ話にならないと日本に警告したわけだ。

2019-01-16 | 世界情勢を知ろう
「米国に対し独立的になれるか」…
日本の機先を制したロシア

登録:2019-01-15 21:45 修正:2019-01-16 06:38

露日外相、平和条約交渉開始 
ラブロフ「北方領土名称受け入れられない 
ロシアの千島列島主権を認めなければ」 
「米国に依存する日本は独立的になれるか」 
安倍-プーチン、22日モスクワで首脳会談
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と日本の河野太郎外相が14日、会談場に移動している=モスクワ/AP聯合ニュース

 「ロシアは北方領土(日本がロシアとの領有権紛争がある千島列島南端4島の呼称)という表現を受け入れることはできない」

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が14日、モスクワで開かれた露日外相会談で機先の制圧に出た。ウラジミール・プーチン大統領と安倍晋三首相は昨年11月、シンガポール首脳会談で1956年のソ日共同宣言を基礎に千島列島南端4島の領有権紛争を解決し、第2次大戦後70年余り遅れた平和条約の締結を推進することで合意した。今回の外相会談はこの合意に基づく最初の交渉だ。

 ラブロフ長官は会談後の記者会見で「日本は第2次大戦の結果、千島列島がロシアの主権下にあるということを認めなければならない。この島の主権はロシアにあるという点は議論の対象になりえない」と述べた。千島列島はロシア領土という基本線を認めなければ話にならないと日本に警告したわけだ。

 ロシアは第2次大戦の末に千島列島南端4島の歯舞、色丹、国後、択捉を占領した。ソ連と日本は1956年に国交を正常化し「ソ連は(4島のうち)歯舞と色丹を日本に譲り渡す。ただし実際の引き渡しは、ソ連と日本が平和条約締結の結論を下した後だ」として合意した。しかし、日本の保守派が4島すべてを取り戻さなければならないと主張し、米国が日本とソ連の接近を牽制したことにより2島の返還は実現しなかった。

 日本では、ソ日共同宣言を基礎にした今回の交渉は、まずは2島の返還が目的という見解が多い。ロシアは、日本との関係強化のために千島列島一帯の経済開発を狙っている。

 ラブロフ長官は、米日軍事同盟も問題と指摘した。「米国は日本でミサイル防御(MD)を発展させようとしている。これはロシアと中国にとって安保脅威」と話した。安倍首相は、島を返してもらっても米軍基地は作らないとプーチン大統領に話したと朝日新聞が最近首相室関係者の話を引用して報道した。だが、ラブロフ長官は「ロシアは米国に大きく依存する日本が、問題を調整するうえでどこまで独立的になれるのか尋ねた。日本が自国の利益に土台を置いた結論を下すことを確信する」と述べた。

 河野太郎外相は会談後「領土問題を含む日本側の考えを明確に伝えた」として原則的発言にとどまった。

 両国は22日にモスクワで安倍首相とプーチン大統領の首脳会談を開催することで合意した。安倍首相が公言した通り「戦後外交の総決算」をすることが出来るかは、首脳会談を通じて相当部分明らかになると見られる。
東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

国防白書は「わが軍は大韓民国の主権、国土、国民、財産を威嚇し侵害する勢力を私たちの敵と見なす」と明記

2019-01-16 | 「北朝鮮問題」の解決のために
韓国国防白書、
「北朝鮮は敵」抜いて「平和構築」入れた

登録:2019-01-15 21:46 修正:2019-01-16 06:43

文在寅政府、初の白書…緊張緩和を反映 
「大韓民国を威嚇し侵害する勢力」と敵を規定 
「南北軍事信頼構築・段階的軍縮」を新設

          
文在寅大統領が昨年12月20日午前、ソウル市龍山区の国防部で開かれた2019国防部業務報告で冒頭発言をしている=資料写真//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)政府が初めて出した国防白書で「北朝鮮政権と北朝鮮軍は私たちの敵」との表現が削除された。南北間軍事的信頼構築および実質的軍備統制推進、段階的軍縮を説明する部分は新たに強調された。国防部は15日、このような内容を盛り込んだ「2018国防白書」を公開した。
국방부가 15일 발간한 ‘2018 국방백서’ 이번 국방백서는 1967년 이후 23번째로 발간됐//한겨레신문사
          
 国防白書は「わが軍は大韓民国の主権、国土、国民、財産を威嚇し侵害する勢力を私たちの敵と見なす」と明記した。朴槿恵(パク・クネ)政府が出した「2016国防白書」で、北朝鮮の核とミサイル脅威に言及し「こうした脅威が続く限り、その実行主体である北朝鮮政権と北朝鮮軍は私たちの敵」と表現した文章は消えた。

 国防白書で北朝鮮を敵と明示しなかったのは、昨年の南北関係進展と軍事的緊張緩和を反映したためと見える。国防白書は「南と北は軍事的対立と和解・協力の関係を繰り返してきたが、2018年3回の南北首脳会談と初の朝米首脳会談が実現し、朝鮮半島の非核化と平和定着のための新しい安保環境を作った」と背景を説明した。

 国防白書は「北朝鮮の大量殺傷兵器は、朝鮮半島の平和と安定に対する脅威」と明示した。北朝鮮の核能力と関連しては「核兵器を作ることができるプルトニウムを50余キロ保有していると推定され、高濃縮ウラニウム(HEU)も相当量保有していると評価される。核兵器の小型化能力も相当な水準に達したと見られる」と分析した。

 今回の国防白書には「南北間の軍事的信頼構築および軍備統制の推進で、平和定着の土台構築」という部分が新たに追加された。国防白書は「北核問題解決と朝鮮半島の恒久的平和定着条件を作るため、南北間の軍事的緊張の緩和と信頼構築措置を推進する」とし「南北間交流協力事業の進展と連係して、安定した軍事的保障措置を推進し、非核化と平和体制構築の進展により実質的な軍備統制方案を模索する」と明らかにした。「朝鮮半島平和体制の構築過程に合わせて、南北間の実質的軍事的信頼構築により段階的に軍縮問題を協議する予定」という内容も入った。
ユ・ガンムン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )