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8日の朝中首脳会談で両首脳が“非核化交渉プラン”と共に朝鮮半島平和体制構築問題も主要議題として協議したという観測が流れている。

2019-01-15 | 「北朝鮮問題」の解決のために
非核化-平和体制構築、
朝中は“ツートラック戦略”を共有したか

登録:2019-01-14 23:24 修正:2019-01-15 08:29



中国の6カ国協議役割論の再強調に注目 
非核化は朝米、平和体制は4者・6者の可能性

          
北朝鮮の金正恩国務委員と中国の習近平国家主席が9日、北京ホテルで昼食前に歓談している=北京/AFP 聯合ニュース

 4回目の朝中首脳会談以後、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長と習近平・中国国家主席が、朝鮮半島平和体制構築交渉を朝米の非核化-関係正常化交渉とは分離して対応する“ツートラック”戦略を立てたのではないかとの分析が出てきて注目される。

 外交街では、8日の朝中首脳会談で両首脳が“非核化交渉プラン”と共に朝鮮半島平和体制構築問題も主要議題として協議したという観測が流れている。両首脳が「朝鮮半島情勢の管理と非核化交渉過程を共同で研究・操縦していく問題」(朝鮮中央通信10日付)を議論したとか、「(関連国が、朝鮮)半島問題が全面的に解決されるように共に推進することを希望する」(新華社通信10日付)という金委員長の発言にこのような構想が込められているという解説だ。何より金委員長が新年の辞で「停戦協定当事者」と「停戦体制を平和体制に転換するための多国間交渉も積極的に推進」すると明らかにしたためだ。中国は、1953年7・27停戦協定の署名当事国だ。

 習主席は会談で「(中国は、朝鮮)半島の平和と安定、半島の非核化および地域の長期的安定実現のために積極的で建設的な役割をしたい」(新華社通信)として、1~3回目の朝中首脳会談に比べて中国の役割を具体的かつ積極的な語調で描写した。これと関連して、最近中国が「6カ国協議の役割論」を再び強調している点も目を引く。中国外交部の孔鉉佑副部長兼朝鮮半島事務特別代表は昨年12月1日、あるフォーラムで「6カ国協議は当事国間の交流を促進し、相互関係の改善に有効な枠組みを提供した。私たちは今後もこれをちゃんと利用することを希望する」と明らかにしたことがある。さらに朝中首脳会談が開かれた8日、中国外交部の陸慷報道官も「(6カ国協議は)朝鮮半島問題の解決プロセスを追求し、依然として今日まで最も積極的な成果を勝ち取ったプロセス」7として「中国は今後も関連当事国と同じ道でこのプロセスを推進することに共同で努力するだろう」と話した。

 ク・ガブ北韓大学院大教授は「(朝中首脳が)非核化の定義に対する合意とともに、非核化は朝米交渉で、平和体制は6カ国または4カ国交渉のツートラックとすることに一定の合意をした可能性がある」と分析した。ゲイリー・セイモア元ホワイトハウス国家安保会議大量殺傷兵器調整官も、北朝鮮が近い将来朝鮮半島の平和体制構築のための多国間交渉を提案するだろうとし、朝米間の非核化対話が始まれば二つの交渉が連結され、同時進行されると展望したと「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送が11日伝えた。ただし、まだ朝中首脳が共有した「非核化交渉プラン」をはじめとする「中国の役割論」の実体が公開されていないため、4回目の朝中首脳会談の議論結果が朝鮮半島非核化プロセスにどんな影響を及ぼすかは、さらに今後を見守らなければならないものと見られる。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )