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朝鮮中央通信の記事をそのまま転載しています。

2017-03-06 | 国民弾圧・戦争への道ゆるさず!
“体制崩すための陰謀策動”/マレーシアでの朝鮮公民死亡問題、
朝鮮中央通信


マレーシアの空港で朝鮮公民が死亡した問題について、朝鮮中央通信は1日、「荒唐無稽な詭弁、危険な政治的妄動」と題した記事を配信し、反朝鮮謀略騒動を起こしている米国と南朝鮮当局を非難した。全文は次のとおり。

2月13日、マレーシアで外交旅券所持者である朝鮮公民のキム・チョル氏が死亡した時から半月が経過した。

今まで、キム・チョル氏の死亡の原因さえ明白に解明されていない時に、米国と南朝鮮当局は彼が「高毒性VX神経物質」によって毒殺されたと言いながら、われわれにとんでもない言いがかりをつける妄動を行っている。

米国と南朝鮮当局の主張がどんなに荒唐無稽な詭弁で、科学性と論理性が不足しているかということは、これに関連する他国の専門家とメディアの解説資料だけを見てもよく分かる。

多くの国の化学専門家らは、VXは極少量の一滴だけでも数十、数百人の死亡を招き、浸透性と安定性がきわめて強い特徴を持っている(※)、ところが、殺人容疑者に逮捕された女性がトイレで手を洗ったので無事であるというのはVXの特徴に合致しない主張である、たとえVXの基本解毒剤であるアトロピンを前もって注射したとしても殺人容疑者らはショック状態に陥ったであろうし、手袋をはめて使用したとしてもこの致死性物質は極度に危険なものである、微細量の吸入や皮膚接触によっても生命に致命的な危険を与えるVXを手に塗った人は生き、それを塗られた人が死ぬというのは、それこそ全く理に合わないと主張している。

国際言論界は、死亡したキム・チョル氏の目と唇からVX成分を検出したなら彼を運んだ救急車と彼を守っていた警察らもすべて中毒症状を発症するはずであり、そしてその程度なら空港を十回でも閉鎖すべきであるが今日もその運営が続いているのはいかに見るべきかとあざ笑っている。

国際法専門家らと分析家らは、国際化学兵器禁止機構の規定によって化学兵器に対する分析結果は少なくとも二つ以上の専門実験室で分析して同じ結論が出てこそ最終的に結論するようになっているため当然、今回のことを国際化学兵器禁止機構に通報しなければならず、当該のサンプルを同機構が指定する実験室に送って分析しなければならない、もし、VXを使用したのが事実ならこの物質をどの国から搬入し、誰がつくり、誰が手渡したかなどを明らかにしなければならない、具体的な究明もなしに単純にVXだと結論すればそれは非科学的であり、特に一部の国がそれを他の政治目的に利用しようとするなら、その結果は想像を絶するであろうと警告している。

一部のメディアが指摘するように、殺人容疑者に逮捕された女性らがかつて南朝鮮に何度も出入りした事実から見て、南朝鮮当局者らが彼女らに上記の物質を持たせて送ったのではないかと疑うのも理由のないことではない。

今、化学兵器禁止協約によってほとんどすべての国が化学兵器を廃棄した状態であるが、唯一、米国をはじめとする一部の国だけが上記の物質を保有しており、米国が南朝鮮に各種の化学兵器を配備しているのも問題である。

事実がこうであるにもかかわらず、米国と南朝鮮当局は無分別にわれわれに言い掛かりをつけながらヒステリックな反朝鮮謀略騒動を執ように起こしている。

南朝鮮当局は初めから、キム・チョル氏の死亡に関連して「北朝鮮の偵察総局の女性要員2人による毒殺」「彼女らの死体が現れるだろう」などというデマを流して混乱を生じさせ、われわれとマレーシア間にくさびを打ち込もうと策動した。

最近は、キム・チョル氏の死亡を反朝鮮「人権」騒動に利用しようとする一方、誰それの「化学兵器使用」説についてけん伝するかとすれば、「大量殺りく兵器使用」問題まで取り上げてわれわれに対する「国際的な糾弾」の雰囲気を生じさせようとしている。

米国と南朝鮮当局のこのような無分別な策動が尊厳ある朝鮮のイメージを失墜させ、わが体制を転覆しようとする危険極まりない政治目的にあるということは、あまりにも明白である。

問題の危険性と重大さは、米国と南朝鮮当局がけん伝している「化学兵器使用」説が90年代に米国が唱えた「イラクの大量殺りく兵器保有」説とあまりにも一脈相通ずるということにある。

われわれに対する国際的な拒否感と圧迫包囲網を形成し、朝鮮に敵対する核戦争の火をなんとしてもつけようとするのがまさに、米国の最終目的である。

しかし、米国は誤算している。

もし、米国と南朝鮮当局が無分別にもわが体制を崩すための政治的陰謀策動に執着し続けるなら、われわれはやむを得ず国の自主権と尊厳を守り抜くためにより強力な自衛的措置を講ずることになるであろう。

米国とその追随勢力は、核強国の前列に堂々と立った朝鮮の戦略的地位をはっきりと知ってむやみに軽挙妄動してはならない。

※VXの浸透性=特に強く、例えば一滴をテーブル上に落としたとすれば、室温状態で人間が呼吸を通して体内に吸入するか皮膚に付くと全員中毒になる可能性がある。/VXの安定性=特に強い特徴があり、常温で木やセメントなどに付着すれば、数日間残存する。

(朝鮮新報)