羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

それはそれ これはこれ

2008年01月29日 07時52分02秒 | Weblog
 日曜日に新刊本用の撮影をすべて終えたこともあって、のびのびになっていた所用を、昨日ようやく済ませることができた。
 昨年末から引きずっていたこともあって少々気にかかっていた。

 ついでに母から頼まれていた「寒中お伺い」をおくることもできた。
 なかなか気に入ったものに出会わなくて、というか母の注文にぴったりのものが見つからなくて、2・3軒のデパートを歩き回った。
 新宿だったが、ここも大きく変わったことにびっくりした。
 なにを基準に、こうした品揃えなのだろう。

 いやでも目に入るものを見ながら、ついつい味見のためにチョコレートを二粒求めて帰宅した。

 そのチョコレートを食べながら、夕方のニュースで、漁業関係者の年収が平均250万以下という話を聞きながら日本も終わりか、と溜め息をついてしまった。
 中国が大間のマグロや築地ブランドの魚を高額で競り落としている話も思い出した。マグロ漁業者とそうでない漁業では、まったく条件が違うようだ。

 話は飛ばすが、農業・漁業・林業が壊滅的な状態にある日本に、未来はあるのだろうか。
 デパ地下の様相を思い出した。見た目に綺麗で、一見したところ美味しそうに見える。だが、それらほとんどが輸入の食材からつくられているのだろうか。
 先日もテレビ朝日で放送されていた「地球温暖化を考える」番組で、コンビニ弁当の中身も三分の二以上の食材は、輸入だという報告をしていた。それが賞味時間切れで、捨てられる量の多さに、罰があたると思ったのだった。

 そんなこんなで食べているチョコレートの味が、急に苦く感じられた。
「今年から、バレンタインデーに贈り物はやめよう」
 やっと踏ん切りがついた。
 
 昔、フランス人で国連の職員になるという男性にあるパーティーで一緒になったことがあった。ニューヨークに行く前に、日本に立ち寄ったのだという。
 彼曰く「フランスも日本にならって工業国になるべきです」
 私は自分の耳を疑った。
「フランスは農業国?」
 当時のわたしにとってフランスは、音楽と美術とファッションというようなイメージが強かった。印象派の絵画や音楽や詩が、思い出される文化国家だったのだ。
 それだけに彼の言葉が、非常に新鮮に響いた。
 フランスは農業国だった!

 それから30年以上の歳月が流れた。
 日本の自給率の低さは、このまま進めば壊滅的な状況に陥るに違いない。
 急に、目が覚めた。

   ******

 まぁ、そうはいっても若い方は、女性から「愛の告白」をしてください。
「あなたの健康を守りたい」といって‘青汁’では興ざめですわね。
 差し出すものは、やっぱりスィーツ・チョコレートですよね。
 それはそれ、これはこれ、です。
コメント
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