羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

昨日のこと

2006年12月10日 09時51分06秒 | Weblog
 昨日のブログに、メールをいただいたり、励まされたりした。
「今日のトーンは、どうなさったのか。ちょっと低めでしたね」
「耳の具合は、そんなに悪かったのですね」
 他にも
「キーボードで、音の静かなものもありますよ」

 ご心配かけました。
 確かに1年間くらいは、非常に我慢を強いられていた思う。
 しかし、それほど辛かったかというと書いたほどでもなかったのかとも思えるし、いやいや「そうだった」ともいえる。
 
 思い返してみて、入院中の2週間は、最初の数日こそ大変だったが、残りの時間は快適に過ごした。はじめての体験ばかりだし、病院というところは、いろいろな人との出会いがあって面白い。
 
 さて、そんな会話をしたのは、朝日カルチャーセンター・土曜日クラスの始まる前だった。
 昨日で「呼吸」をテーマとしてレッスンを一区切りして、このクラスでもヨガの龍村修さんの「ナウリ呼吸法」のDVDを見ていただいた。
 これに驚かない人は皆無だ。
「お風呂で練習されると比較的……」とおっしゃる龍村さんの表情が、なんとも明るい。というより「できるものならやってごらんなさい」。
 他の追随を許さないような、自信に満ち満ちた話し方が印象的なのだ。
 
 それにしても「呼吸」の問題は難しい。
 晩年の野口三千三先生は、ほとんど呼吸の話をなさらなくなった。
「からだをあけ(開・空・明)ていおけ!」
 その一言に集約された。
『からだの「から」は空っぽの「カラ」。エネルギーの通り道。路上駐車はしないように』
 この言葉は、龍村仁監督が作られた3分CMのなかでの先生の言葉だ。

 来年、3月31日に、龍村修さんをお招きして朝日カルチャーセンターで特別公開講座を企画した。龍村さんは沖正弘師の高弟である。昭和30年代に、野口先生は、沖さんを通して、ヨガに触れている。
 どのような話が伺えるのか、今から楽しみである。

 レッスンが終わって、住友ビルを出た瞬間、雨と風に本格的な冬を感じた。
 新宿駅までいつものように数名の方々を話しながら、帰途についた。この時間がなんとなくいいのよね。
 
 新宿駅につくと、時はまさに忘年会シーズン。いつもとはまったく違う開放された表情の顔・顔・顔。人々であふれかえっていた。
 いよいよ師走も中盤にさしかかったと実感が沸き起こる。
 
 こうした雑踏のなかで、耳の不快感などまったく感じないこのごろである。
 おかげさま!
コメント (1)
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