羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

携帯料金節約と健康のビミョウな関係

2006年12月02日 08時03分49秒 | Weblog
 キラッと学生全員の目が輝いた。
 こんな輝きはいまだかつて見たことがない。
 それは、先週から引き続き、二回目の「呼吸について」の授業でのときだった。
 腹式呼吸・胸式呼吸のメカニズムの違いとその実感を主に今週は授業を進めた。
 実はこの「呼吸」の話は、はじめて聞くとかなり難しい。実感がつかみにくいからだ。しかし、呼吸なしには人は生きられない。なのに、あらためて取り上げると難しいというわけだ。

 その日は、授業の最後に、成績に関係ないリポートを書いてもらった。
 このリポートにはコメントをつけて学生にフィードバックしている。
 昨晩、そのリポートを読んだのだが、多くの学生にとってマッサージと呼吸に関しての興味が深いことが伝わってくる。

 さて、学生の目の輝きは、呼吸について「目から鱗」の体験をしたからではない。
 何気なく口をついた私の一言だった。
「しなくてもいい携帯メールや電話をかけたくなったら、ちょっと一息、今、試してもらった腹式呼吸と胸式呼吸の練習をやって御覧なさい。回数は少なくいいんです。その後にも必要を感じたら携帯でメールをしても電話をしてもいいんじゃない。多分、相当携帯料金の節約になりますよ」
 キラキラッと輝く目は、この瞬間、教室を明るく照らした。
「学生も、携帯料金が高くて本当は悩んでいるのよね」心の中で呟いた。
 誰かがすこし控えればいいことなのにね~、と、思うけれど難しそうだ。

 ところで、いよいよ来週には、来年1月に出版予定のジュニア新書再校ゲラが送られると、昨日、岩波の編集の方からメールがあった。 
 なんでも今年の流行語大賞に「品格」もノミネートされたそうだが、「品格は読書から生まれる」といった言葉を思い出す。いったい誰のことば!?
 誰だろうとそんなことはどっちでもいい。三度に一度は携帯とゲーム機をしまって、呼吸を体感し、おもむろに本を読もう。
 料金が節約できた分、品格はともかく、健康への道が開けるかも知れない、と本気で思うわけ。
 
 さてさて、日ごろ、ストレスがたまって、いつの間にか呼吸が浅くなっていませんか?
 ストレスが多いというほどではないけれど、自問しているのは私自身かも。
コメント
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