羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

野口体操・バランプレー

2006年10月07日 19時36分07秒 | Weblog
バランプレーという命名は、バランス+プレーの日本語的意味を込めています。
「ばらんす遊び」をつめて「バランプレー」というわけです。

人類は、古代からバランスを崩しながらバランスをとり続けられる遊びを楽しんでいたようです。サーカスでは「玉乗り」があります。
この「バランプレー」は、古くはビンや丸木の上に板をのせて楽しんでいました。

野口三千三先生は、この原型になる道具を、あるスポーツ用品を扱う会社の社長さんから頼まれて改良を加えたのだそうです。
板に工夫が凝らされています。その点については、企業秘密。

さて、気持ちよくバランスをとって遊ぶには、重さの乗せ換え感覚が大切です。
筋力ではどうにもなりません。むしろ余分な力を入れて乗っているほうが危険です。
では、何をしているのかというと、左右の足の裏で重さを乗せ換えをしているだけです。立つことに努力をしない。いや、努力しなくても立てる状態を感じ取りましょう。

むしろ問題は「腰」にあります。股関節や骨盤のなかの微妙な感覚が大切です。
最初は乗り続けられることよりも、安全におりる練習からはじめます。
昨日のモビールや張子の虎の話をもう一度読んでください。
そして『野口体操 感覚こそ力』春秋社もどうぞ。
肩からぶら下げられている腕は、風になびく柳の枝のようなイメージを持ってみましょう。からだに任せて、右に乗ったり左に乗ったり。じっとすることが目的ではありません。

今日は朝日カルチャーセンター土曜日クラスのレッスンが終わってから撮影しました。
終わったあとの教室のざわめき音は、きっと臨場感を伝えてくれるのではないでしょうか。
敢えて、静かにしていただきませんでした。
コメント (3)
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