ひびレビ

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猫になっても

2013-07-20 06:40:18 | テレビ・映画・ドラマ
久々に「猫の恩返し」を視聴しました。何度見てもタイトルの出方が不思議。

感想書いてたっけかと思い検索したら、5年前に書いてました。でもあっさり過ぎるので改めて。

どこにでもいる普通の女子高生、吉岡ハル。遅刻して好きな人に笑われて落ち込むハルは、ある日の帰り、偶然猫の国の王子様を助けたことにより、猫の国からねこじゃらしやマタタビ、果てはネズミなどの恩返しをされ始めてしまい、遂には助けた王子様ルーンと結婚という話まで持ち上がってしまった。
困ったハルに聞こえてきたのは「猫の事務所に行って」という綺麗な声。猫の事務所を知っているという白い大きな猫ムタについていくと、そこにいたのは人の心が込められたことにより命を宿した人形バロンや、ガーゴイルのトトだった。彼らの協力を得られることになったものの、ハルは猫の国に連れ去られてしまい・・・


とりあえずハルが可愛いということに改めて気づかされる映画でした。お姫様だっこされてるハルの可愛さは異常。
髪を結ったり、ほどいたり、猫耳生えたり、髪を切ったりと髪型の変化が多いハルですが、気持ちの変化も表しているのかな。遅刻しそうで慌てていながらも、身だしなみはきちんと整える。当然と言えば当然ですが、髪を結ったりしているあたり、町田へのアピールもあったのでしょうか。けれども猫の国の出来事を経て、町田が彼女と別れたと聞いたハルは「もういいのよ」と一言。見かけだけのカッコよさに捉われず、相手の心も見るようになっていたのかなと思います。

「耳をすませば」に出てきたバロンや、白い大きな猫のムタ(ムーン)も登場。所々ムタのいうところのキザっぽいバロンですが、嫌味な雰囲気を全く感じさせないあたり、生粋の紳士なのでしょうね。そりゃ当時の私も原作に手を出すか迷いますよ(苦笑。あの頃も今も、少女漫画に手を出すのはハードルが高い・・・とかいいつつ、「花より男子」と「怪盗セイントテール」をほぼ全巻読んだのは内緒だ!(汗。

この作品のキャッチフレーズは「猫になっても良いんじゃない?」。あれこれ悩んで迷ったハルは、何も気にしなくても良い猫の世界への憧れを見せてしまい、それが今回の騒動の原因の一つにもなりました。「自分の時間をしっかりと生きること」。バロンの言うように、ハルが見出したように、迷ったり苦しむことも自分の時間。その結果がどうあれ、その時間は決して無駄にはならないでしょう。その時間があったからこそ今がある。その時間を無かったことに、忘れてしまってはいけないのでしょうね。
バロンやハルのスペシャルブレンドのように、人生はその時々で味を変えるものだと思います。いつも自分の思ったとおりの味が出せるわけでは無いけれども、それもまた経験。色んな味を出して楽しんでいけると良いですね。

楽に見える猫の世界も、車に轢かれそうになったり、お腹を空かせて倒れそうになることもある。どの世界も大変だけれども、それでも頑張って生きている。そんな「猫の恩返し」でした。そういえばルーンはどうやってクッキーを買ったのだろう・・・


余談
4分予告の終わり際の「空をかけてゆく」の部分。映画館だと耳がキーンとするほど高かったです・・・
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