俳句の会で桜川市の月山寺と磯部神社へ行きました。早朝の雨は止んで、雲は厚いながらもまあまあの吟行日和です。皆と一緒に国民宿舎提供のバスに乗り込んで、しっとりした田園風景の中を目的地へ向かいました。
先ず月山寺へ。新しく築造したらしい石垣の石の大きさと門扉の重々しさに圧倒されながら境内へ入りました。
白礫の庭が山海のイメージを描き、椎、銀杏、杉、等々の大樹が鬱蒼とした緑を成し、見事に剪定された五葉松があちこちに配されています。多くの文化財を擁している旨の説明板と寺専用の美術館もあり、天台宗の学問所としての格式と誇りを持しているように感じられます。寺院の入口には寺草履が一足揃えられていて、奥には人の気配がある様子でしたが、小一時間ほど経っても寺人が姿を現わさなかったのを淋しく思いました。
次は磯部神社です。桜の花で有名なところだそうですが、私は初めてです。有名なところ、にしては何だかうらぶれた感じがむしろ好ましく思われました。白洲正子もよく訪ねたとか。紀貫之の歌碑もありました。
拝殿の脇に「神宮寺(別称:磯部寺)」跡の立札がありました。此処は謡曲「桜川」ゆかりの地だそうです。
九州は日向の国の娘の桜子は、母の貧しさを憐れんで自ら身売りし出奔しました。年を経て桜子は磯部寺の稚児となり、師僧に伴われて行った桜川で、九州からはるばる我が子を探しにきた狂女と出会います。その狂女こそ、桜子の母でした。
皆で吟行していると、いつの間にか神社の関係者らしい人が丁寧に案内・説明してくれています。聞けば宮司さんとのことでした。50歳ぐらいに見えましたが、会の長老は宮司さんの新婚時代の様子もご存じでした。
普段着の宮司の笑みや小鳥来る
先ず月山寺へ。新しく築造したらしい石垣の石の大きさと門扉の重々しさに圧倒されながら境内へ入りました。
白礫の庭が山海のイメージを描き、椎、銀杏、杉、等々の大樹が鬱蒼とした緑を成し、見事に剪定された五葉松があちこちに配されています。多くの文化財を擁している旨の説明板と寺専用の美術館もあり、天台宗の学問所としての格式と誇りを持しているように感じられます。寺院の入口には寺草履が一足揃えられていて、奥には人の気配がある様子でしたが、小一時間ほど経っても寺人が姿を現わさなかったのを淋しく思いました。
次は磯部神社です。桜の花で有名なところだそうですが、私は初めてです。有名なところ、にしては何だかうらぶれた感じがむしろ好ましく思われました。白洲正子もよく訪ねたとか。紀貫之の歌碑もありました。
拝殿の脇に「神宮寺(別称:磯部寺)」跡の立札がありました。此処は謡曲「桜川」ゆかりの地だそうです。
九州は日向の国の娘の桜子は、母の貧しさを憐れんで自ら身売りし出奔しました。年を経て桜子は磯部寺の稚児となり、師僧に伴われて行った桜川で、九州からはるばる我が子を探しにきた狂女と出会います。その狂女こそ、桜子の母でした。
皆で吟行していると、いつの間にか神社の関係者らしい人が丁寧に案内・説明してくれています。聞けば宮司さんとのことでした。50歳ぐらいに見えましたが、会の長老は宮司さんの新婚時代の様子もご存じでした。
普段着の宮司の笑みや小鳥来る