ずいぶん遠くなってしまったけれど、
未だに親密な気がして仕方がない街。
薄汚れた歩道橋はあと何年も経たないうちに
立て替えられてしまうだろうけど
僕はあそこを通るたびに、
映画の続きを生きてるような気がしたものだった。
あの頃の街角で僕等は
現実と非現実の境界を越えて、
終わらない物語の中に
入り込んだのかも知れなかった。
だからすべては続いていて、
手に汗握る展開もあったし、
すごいどんでん返しもあったけど。
でもそう考えると確かに、
いろんな辻褄が合うかもしれない。
これはMOVIEの続きなのだ。
ひとつの物語なのだ。
どうしてかちょっとシュールで、
少しばかり限度を超えた
僕等の。