そんなのただの言葉でしかないから
どうってことない
どうってことない
夜の幻が実体を持って
君に話を持ちかけたとしても
返事をしてはいけない
帰り道に
真っ暗なラーメン屋台で
玉葱の塊を噛み砕きながら俺は、
「こうするしかなかったんだ」と思う。
だって実際そうだったから。
3時間が永遠のように思えた夕方と夜だった。
ろくでもないドジを踏んでも
気にしなければ関係ない。
気がつくといろんなことが同時進行している。
本当はいつでもそうだったし
そんなの普通のことだ、
だけど今は・・・
ひりひりする位に一秒が長いよ。
まるで時間なんかそもそもの始めから
存在してなかったみたいだ。
それでこうしてこんな風に
言葉を書き連ねて
まるで奇妙な現実の「写し」を
現出させたような気になっても
それも実はただの言葉でしかないのだ。
2007・9/20