本物の冬が来る前に

2006-11-24 23:22:52 | Weblog

メリー・ゴー・ラウンドの恋人は

同じところを回るのに飽き飽きしてしまい、

ジェットコースターに並ぶ人の列に加わった。


そうこうしているうちに

大事にしていたはずのバイクも

少しずつ壊れて行き

俺にとっての世界はだんだんと

棲みにくいところになってきてしまって


擦り切れたブルージーンズの残骸と

使い道のない感情だけが

おりのようにたまって行くばかりだった。


「用なしの重要書類」とか

「見捨てられた貴重品」とか

「値打ちのないお値打ち品」とか

「疲れきった情熱」とか

「思い出せない思い出」とか

「希望のない希望的観測」とか。



ところで俺は

本物の冬が来る前に・・・・

何をどうしたらいいんだっけ?



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言葉

2006-11-24 10:35:18 | Weblog

すべての事は暗示だし、

ちょっとした物でも何かを象徴していたりする。


2006年という近未来SFのような年に

俺が暮らしていたのはそんな

相も変わらず19世紀的な世界だった。


俺が何かを伝えたくて文章を書いて

誰かがそれを読む、というのは

すごく前時代的だと思わないか?

その間をつなぐものが

パーソナル・コンピューターだったとしてもね。



ドライに、スタイリッシュになどなかなか

なれるものではない。

俺達はとてもか弱い存在なのだ、

ウスバカゲロウのごとく。


・・俺はそんな風に思ったよ。

急いだところでどうしようもないんだ。

何かが変わるわけでもない。

変化ならもう起こってしまったし

この後はもう、変わり続けるだけの話だ。




・・言葉なんて、ただの言葉でしかないけどね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする