世界の終わりに堕天使は

2006-11-17 13:44:09 | Weblog


冷蔵庫の中でゆっくりと腐敗していったイノセンス

誰が何を言ってもそれらはただの言葉でしかないから

心の中にまで届くことはあまり

なかった


心に火をつけたり、逆に心を引き裂いたりっていうのは

堕天使にしかできない芸当なんだ。


でも堕天使には帰るところなんかないのさ、

日が暮れたって、

それこそ世界の終わりが訪れたって。

残念だったよな。


俺は、と言えば

完全に無力な救世主 で

何も救ったためしがない。


・・・でもそれはそれでいいってことにしとかないと

ここから話が進みやしないんだ。


傷の入ったレコードみたいに

同じところを歌い続ける破目になっちまう。


だからOKってことにしといてくれ、

イノセンスなんかはじめから醗酵してたんだ。

いや、絶対そうにちがいないぜ。


・・・それか、冷蔵庫が壊れてたんだ。


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凍りついたヴェルヴェットは電気ギターの夢を見るか?

2006-11-17 00:05:48 | Weblog



絶対的にすり傷だらけの自尊心、

そして空から降ってくるみぞれみたいな

シンパシーのなれの果て。


俺の乾いた笑いは空虚に、

そして耳障りなほどピーキーに

まったく行き場すらない遊園地都市に響き渡る。


回転木馬なんか全部止めてしまえよ、

だってゴールデンリングはもうとっくに

メッキがはげて錆び付いてしまった。

・・・まがいものだって事は知ってたはずだぜ。

本当はそんなこと、忘れた振りをしていたんだ。


そして車に踏み潰され、

雑踏に蹴飛ばされた俺達の

昨日、今日、そして明日。

多少みすぼらしく見えたところで

俺は全然構いやしないぜ。


死にそうな程 甘い嘘がコーティングされた

ヴルヴェット・アイス・キャンディ。

そいつを喰ったおかげで心が

凍り付いて動かないんだ。


まったく大笑いだよ。

・・・冗談にしても出来すぎってもんだぜ。







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