宮脇俊三の『最長片道切符の旅』を40年後に同じルートでたどるとどうなるかの机上旅行。その初日ということで広尾から始める。『最長片道』では、夜行列車で着いた帯広から広尾線に乗り、その折り返しとなる8時02分発の列車に乗っている。旅の最初の1978年10月13日は「13日の金曜日」という記述がある。
さて、机上旅行では少しでも早くということで広尾7時12分発の十勝バスに乗る。広尾のバスターミナルはかつての国鉄広尾駅の建物を活用したものである。帯広までは2時間20分ほどかかる。『最長片道』では、沿線に生える木がエゾマツかトドマツのどちらなのか悩む記述もある。確かに植物の区別はわかりにくいところがある。
机上旅行は9時35分に帯広駅に到着。9時56分発の「おおぞら4号」で新得に向かう。30分ほどで根室本線と石勝線の分岐駅である新得に着く。『最長片道』当時は石勝線そのものが開通していなかったので、富良野までは根室本線を行く特急に乗っている。宮脇は自由席の座席がふさがっていたために食堂車を利用している。
こちらの机上旅行では、特急は全て石勝線を経由しており、根室本線の滝川から新得までは鈍行列車が細々と走る状況である。そのうえ、2016年8月の台風被害で新得から先、東鹿越までは不通となっており、代行バスが走っている。こちらについてもいつ復旧するのやらというところ。紙の時刻表にはバスのダイヤは掲載されていないが、JR北海道のホームページ等で、次に乗れるのは新得10時49分発とある。かつて「日本三大車窓」の一つと呼ばれた狩勝峠を代行バスでたどるのも珍しいことだろう。
東鹿越では通常運行と同じダイヤの12時09分発の滝川行きに乗り継ぎ、富良野に到着。50分ほどの待ち時間で富良野線に乗る。観光路線としても名高い路線である。
旭川に到着。こちら旭川は、私がJR全線の乗りつぶしを達成した駅として思い出深い(その後新たに開通した区間で乗れていないところがいくつかあり、現在は「乗りつぶし達成」は取り下げているが)。現在の駅舎への新築の際、コンコースに自分の名前を残すというプロジェクトに参加した。それは今も残っている(はずだ)。ここはまた机上旅行ではなくリアルに行ってみたい駅である。
『最長片道』では15時03分発の急行「大雪5号」興部行きに乗っているが、机上旅行では15時37分発の快速「きたみ」に乗る。石北本線の特急の空白の時間帯を埋める役割がある。快速ということで、青春18きっぷのシーズンなどは混雑するのではないだろうか。こちらも北見峠を越える険しいルートが待っている。名前こそ「本線」だが、石北本線もJRが自社単独で維持することが困難な路線の一つとされている。
『最長片道』では17時37分着の遠軽で第1日の行程を終えているが、机上旅行では快速「きたみ」の終着である北見まで乗る。遠軽の先は難所の常紋トンネルを越える。旭川から3時間21分、夏であってもさすがに日が暮れているであろう18時58分、北見に到着。この地方の中心駅ということで、ビジネスホテルもちゃんとある。『最長片道』の行程から60キロほどリードする形で、第1日は終了となる・・・。
※『最長片道』のルート(第1日)
広尾8:02-(広尾線)-10:01帯広10:52-(根室本線)-11:53新得11:56-(特急「おおぞら4号」)-13:08富良野13:36-(富良野線)-14:56旭川15:03-(急行「大雪5号」)-17:37遠軽
※もし行くならのルート(第1日)
広尾7:12-(十勝バス)-9:35帯広9:56-(おおぞら4号)-10:25新得10:49-(根室本線代行バス)-11:57東鹿越12:09-(根室本線)-12:49富良野13:38-(富良野線)-14:55旭川15:37-(快速「きたみ」)-18:58北見
さて、机上旅行では少しでも早くということで広尾7時12分発の十勝バスに乗る。広尾のバスターミナルはかつての国鉄広尾駅の建物を活用したものである。帯広までは2時間20分ほどかかる。『最長片道』では、沿線に生える木がエゾマツかトドマツのどちらなのか悩む記述もある。確かに植物の区別はわかりにくいところがある。
机上旅行は9時35分に帯広駅に到着。9時56分発の「おおぞら4号」で新得に向かう。30分ほどで根室本線と石勝線の分岐駅である新得に着く。『最長片道』当時は石勝線そのものが開通していなかったので、富良野までは根室本線を行く特急に乗っている。宮脇は自由席の座席がふさがっていたために食堂車を利用している。
こちらの机上旅行では、特急は全て石勝線を経由しており、根室本線の滝川から新得までは鈍行列車が細々と走る状況である。そのうえ、2016年8月の台風被害で新得から先、東鹿越までは不通となっており、代行バスが走っている。こちらについてもいつ復旧するのやらというところ。紙の時刻表にはバスのダイヤは掲載されていないが、JR北海道のホームページ等で、次に乗れるのは新得10時49分発とある。かつて「日本三大車窓」の一つと呼ばれた狩勝峠を代行バスでたどるのも珍しいことだろう。
東鹿越では通常運行と同じダイヤの12時09分発の滝川行きに乗り継ぎ、富良野に到着。50分ほどの待ち時間で富良野線に乗る。観光路線としても名高い路線である。
旭川に到着。こちら旭川は、私がJR全線の乗りつぶしを達成した駅として思い出深い(その後新たに開通した区間で乗れていないところがいくつかあり、現在は「乗りつぶし達成」は取り下げているが)。現在の駅舎への新築の際、コンコースに自分の名前を残すというプロジェクトに参加した。それは今も残っている(はずだ)。ここはまた机上旅行ではなくリアルに行ってみたい駅である。
『最長片道』では15時03分発の急行「大雪5号」興部行きに乗っているが、机上旅行では15時37分発の快速「きたみ」に乗る。石北本線の特急の空白の時間帯を埋める役割がある。快速ということで、青春18きっぷのシーズンなどは混雑するのではないだろうか。こちらも北見峠を越える険しいルートが待っている。名前こそ「本線」だが、石北本線もJRが自社単独で維持することが困難な路線の一つとされている。
『最長片道』では17時37分着の遠軽で第1日の行程を終えているが、机上旅行では快速「きたみ」の終着である北見まで乗る。遠軽の先は難所の常紋トンネルを越える。旭川から3時間21分、夏であってもさすがに日が暮れているであろう18時58分、北見に到着。この地方の中心駅ということで、ビジネスホテルもちゃんとある。『最長片道』の行程から60キロほどリードする形で、第1日は終了となる・・・。
※『最長片道』のルート(第1日)
広尾8:02-(広尾線)-10:01帯広10:52-(根室本線)-11:53新得11:56-(特急「おおぞら4号」)-13:08富良野13:36-(富良野線)-14:56旭川15:03-(急行「大雪5号」)-17:37遠軽
※もし行くならのルート(第1日)
広尾7:12-(十勝バス)-9:35帯広9:56-(おおぞら4号)-10:25新得10:49-(根室本線代行バス)-11:57東鹿越12:09-(根室本線)-12:49富良野13:38-(富良野線)-14:55旭川15:37-(快速「きたみ」)-18:58北見