まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

瀬戸の港町、その先へ

2014年04月02日 | 旅行記F・中国

岡山での青春18サイコロの旅。ここから「この日の目的地」を選ぶことになる。

その選択肢は・・・

1.広島(もっと西へ。「第2の故郷」の空気も吸いたいし、お好み焼もいいかな)

2.福山(鞆の浦、福山城などの散策)

3.新見(とりあえず目的地だが、その後は・・・)

4.宇野(宇野線の終着駅。いしいひさいち氏の出身地である)

5.高松(瀬戸大橋を渡って一気に四国へ)

6、琴平(瀬戸大橋を渡って一気に南下)

・・・岡山からだと各地に路線があって、選択肢が増える。まあ、細かなことを言うならなぜ選択肢に津山がないのかとか、倉敷、吉備線というのもあり得るのではといろいろあるが、今回は西に行くか、あるいは四国方面に行くか、そっち方面への指向が強かった。ちなみに、新見が出た場合は、その次は「津山に行くか」、あるいは「米子~鳥取~智頭急行~大阪とたどる乗り回しプラン」のいずれかの選択肢が次に用意されていた。

岡山での乗り換え時間でのサイコロは・・・・「4」。

Dscn5933 ということで、瀬戸大橋線の快速マリンライナーで茶屋町まで出て、宇野線に乗り換えることになる。マリンライナーの自由席は団体客の乗車もあり結構賑わっている。また、岡山平野を駆け抜けるうちに朝からの雨もどうやら小降りになり、走る間に空も明るくなってきた。ここまで来れば天気は快方に向かうことであり、下車後に雨に遭うこともなくなる。長い傘が邪魔に思わないでもないが、それもいいだろう。さすが「晴れの国、岡山」である。

Dscn5937 茶屋町で普通の宇野行きに乗り換え。213系の2両編成が停まっている。ホームには(単なるローマ字ではなく)英語表記が目立つ。そういえば車内にも外国人の姿がちらほらと見える。おそらく宇野に到着した後は、アートで有名な直島に渡るのだろう。瀬戸大橋ができてからは「終着駅」という扱いになった宇野であるが、改めて瀬戸の島々を味方につけて、こうして外国人観光客も乗るようになったと感心する。こう書けば偏見かもしれないが、直島のように島全体をアートで埋め尽くそうというところに渡ろうという外国人である。宇野線の多少の不便さというのは特に苦にならないのだろう。

Dscn5940 終着駅の宇野に到着。駅構内の観光案内所で直島行きのフェリー乗り場への行き方や時間を尋ねる外国人観光客がいる。係の人も簡単な英語でそれに答えている。手慣れた感じである。

Dscn5942 さて私はと言えば、とりあえず直島ではなく、町を歩くことにする。そもそも宇野を選択肢に加えたのは、港のある終着駅というだけではなく、漫画家・いしいひさいち氏の出身ということで、市のキャラクターに登場したり、町おこしの一環にしているのを見ようというものである。ただ、先ほど直島に行く外国人を含む観光客のことを書いたが、直島は香川県であり、宇野のある玉野市ではない。いたしいよのぉ~・・・

Dscn5945 そんな中で、いしい氏の作品が展示されている「たまののミュージアム」があるというので歩いてみる。駅前には店舗が広がるが、いずれも小ぢんまりとしたもので、おまけに日曜日は休みということでガランとしている。スナック街があるのは港町ならではかな。 途中では4コママンガが描かれた観光案内板や建物の側壁に出会う。その案内を頼りにミュージアムとおぼしき場所にたどり着くが、よくわからない。よく見るとその場所は天満屋のショッピングセンターで、その2階の一角に期間限定で設けられている。

Dscn5946 入場は無料で、中の撮影はできないのだが、「がんばれタブチくん」や「バイトくん」など、スポーツやら日常生活にネタを求める作品群の紹介が行われている。単行本を自由に読むことができたり、原稿の展示を見たりする。スポーツ選手や政治家が実名で4コママンガに登場するのは氏の作品が初めてであるというような紹介文がある。他にも忍者や銭形平次が出たり、広岡達朗氏をモデルにした作家が出たりという作品(私はこれらの作品群が好きかな)なども。 同じ野球4コマ漫画と言えば、やくみつるというのも連想するところだが、素顔をほとんど晒さないいしい氏と、コメンテーターやらクイズ番組で小銭を稼ぐやく氏、スタイルは対照的である。

さて、宇野でいしいひさいち氏の作品に触れたところで、この青春18日帰り旅の所期のお目当ては達成した。先程の選択肢で最も楽なコースだったかもしれない(わざわざ山陰まで行って、鳥取県を横断するという選択肢もあったことを思えば)。

それを踏まえて、宇野の町並みを歩いたところで次のサイコロを特別に設ける。 その選択肢は・・・

1と2・・・宇野から電車に乗って岡山へ戻る。

3と4・・・外国人観光客に混じり、直島に渡る。まつなるの学生時代にお仕えした企業がやっている美術館に行くのもあり。

5と6・・・宇野に来たならかつての宇高航路を偲びつつ、高松へ渡らなければ。

Dscn5954 どれを取っても一家言ありそうだが、ここで船に乗る選択肢があってもいいと思う。ともかく、一旦宇野駅に戻ってのサイコロである。 その中で出たのは、果たして・・・?

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