まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国三十三所 公認先達に補任されました

2016年01月21日 | 西国三十三所
・・・・何だか少しずつ深みに入っているようで、怖い気もする。

年末年始に手続きを行っていた西国三十三所の先達申請だが、無事に承認が得られたようで、自宅に箱詰め荷物が届いていた。

中身はこんな感じ。先達に補任されたことを通知する書面の他に、まずは名札。名前の下に「H 28-05-X X X X 」とある。補任された年、満願の申請を行った札所の番号(私の場合は、5番の葛井寺)、その年の通し番号である。これが西国三十三所の先達番号である。別に国家資格でも何でもないが。

次いで輪袈裟。お参りの時はこれを首から提げるようにとある。名札と輪袈裟が先達の証明になるそうだ。

そしてこの巻物。先達にはいくつかの階級があり、それには階級に応じた回数を満願する必要がある。例えば先達として2回満願すると中先達、中先達として3回満願すると大先達に昇格する。さらにその上は特任先達とかいろいろあり、そこまで行くとほとんどプロの坊さん、いや修行僧と変わらないだろう。ネット記事によれば、一般の先達で8千人以上(一度補任されたら、運転免許のようにその後で何年かおきに更新することもなく、生きている間はずっと有効。だから先達の数はこれからも増えるだろう)、さらにその上の中先達や大先達もそれぞれ数百人、さらにその上の位も何十人といる。上には上がいるし、一種のピラミッドができている。

先達だからといってこの巻物でしか朱印が受けられないわけではないが、一歩進んで中先達以上に必要な満願の回数は、一般の朱印帳ではなく、この先達専用の巻物でのみカウントする。それにしても、なぜ帳面ではなく巻物なのかなと思うが・・・。

こうしたものを一つに収めるのがこの頭陀袋。パッと見た限りでは小型のショルダーバッグで、ちょっと町歩きにぶら下げるのもいいかなと(ファッションとしてイケテるかどうかは別として)。

ただこれにはからくりがあり、真ん中のポケットの口を開けると、「西国三十三所公認先達」の文字が出てくる。肩紐のボタンで止めると、この文字を出したままにすることもできる。場面ごとで使い分けることができるのは面白い。

さて、こうした先達であるが、別に拝観料が割引になるといった特典はない。ただ朱印をいただく時にご詠歌の札を先達とその同行者に授与される。私も一度西国巡礼バスツアーに参加したが、この時にガイドとして先達がいたので、帰りのバスの中で札が配られた。今度は私だけでもいただけるし、仮に私と一緒にお参りする人がいれば、その方もいただけることになる。

他には先達研修会への参加とか、ひょっとしたら葛井寺から何か呼び出しを受けるとか?、まあ、そんなところかな。

とは言いながら、この間から新西国三十三所の札所めぐりを始めている。これから元祖西国のほうは、新西国の合間とか、それとは別に思い立ってとかいうことに合わせればいいかなと思う。どうしても中先達、大先達になりたい!というものではないので、まあ、ボチボチと・・・。
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