まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

新西国三十三所めぐり始めます

2016年01月19日 | 新西国三十三所
世の中にはよく「新」とか「続」という形で次のシリーズが展開することがある。もっとも、元祖とか本家とかに比べれば若干マイナーだったり、二番煎じだったりすることが結構多いようだが・・・。

一昨年からあれこれ書いている西国三十三所の観音札所めぐりであるが、実はこれにも「新」がある。その名も「新西国三十三観音霊場」(以後、このブログでは「新西国三十三所」または「新西国」と表記する)。

西国三十三所の発祥には謎のところも多いが、千年を超える歴史がある。これに比べて新西国は歴史が新しく、1932年にできたもの。当時の大阪時事新報(今の産経新聞)、神戸新聞、京都日日新聞(今の京都新聞)が共同で企画し、読者の投票で選定された。選定に当たっては従来の西国三十三所以外の寺院という前提とともに、聖徳太子の「和の道」というのもテーマにしたそうだ。

その後辞退した札所があったり、「客番」というところを加えたりして、戦後になって現在の三十三の札所と、五つの客番の合計三十八所となった。下に書いているが、那智勝浦から天橋立、果ては美濃まで広がっていた西国に比べれば範囲はコンパクトに収まっている。また、大阪市内や阪神間にも結構あるとともに、四天王寺や飛鳥、大阪兵庫の両方の太子町といった、聖徳太子に関係ある寺院もある。法隆寺が含まれてないのは、観音が本尊ではないからだろう。やはりあそこは別格かな。

結構有名な寺院も多いが、やはり「新」の宿命か、知名度は低い。かくいう私も最近まで知らなかった。別に今のJR キャンペーンのようなものがあるわけでもない。それを知ったのは昨年で、札所めぐりのバスツアーが行われているとの新聞記事を見たことからだ。これは大手旅行会社の商品ではなく、霊場会自ら企画したもの。もちろん何回かに分けて回るわけだが、ガイドには先達ではなく本物のお坊さんがついてきて、札所では法話も聴けるという。残念ながらツアーは昨年で満願、終了となったが、私ももう少し早ければ参加してもよかったかなと思う。

・・・となれば自力で、また公共交通機関を使って回ることにする。例によって(何の例なのか)、一番と三十三番を除いて、エリアを決めてくじ引きとサイコロで次の行き先を決めて回る。そのラインナップは・・・・

・スタート:四天王寺、清水寺

・大阪市内:太融寺、鶴満寺

・貝塚:水間寺

・御坊:道成寺

・高野山:宝亀院

・河内長野:金剛寺、観心寺

・太子町・竹ノ内街道:西方院、叡福寺、当麻寺

・飛鳥:飛鳥寺、橘寺

・阪急宝塚線:萩の寺、満願寺

・高槻:安岡寺、神峯山寺

・京都市街:誓願寺、大報恩寺

・長岡京:楊谷寺

・比叡山:延暦寺横川中堂

・鞍馬:鞍馬寺

・大津:立木山寺

・西宮:神呪寺

・六甲山:天上寺

・兵庫須磨:能福寺、須磨寺、太山寺

・三木小野:伽耶院、浄土寺

・加古川:鶴林寺

・滝野:光明寺

・北条鉄道:酒見寺

・福崎:金剛城寺

・赤穂:花岳寺

・龍野太子町:斑鳩寺

・結願:瑠璃寺

このうちスタートと結願を除いては、くじ引きで出たところからさらにサイコロで決める。そのコースは24通り。さて、この先どういうことになるか。

そんな中で、まずは最初ということで、聖徳太子が開創した四天王寺に向かう・・・・。
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