昨夕大過無く歌いあげてきました。いろいろあって大変苦労したけど、乗りかかった船、やれるだけやって楽しもう、それと1人バリトンの責任みたいな感情もあったしな。
地獄から天国 青天の霹靂。 本番当日に助っ人バリトンさんが来てくれました。アルフィオを歌うはずだったイタリア人が来日できなくなって、合唱バリトン予定だった方がソリストへ。結果合唱バリトンは僕一人ということになった訳だが、そのソリストさんが友人に声かけてくれて、急遽助っ人をお願いしたようです。
ところがなんですよ、この助っ人さん お互い顔合わせた途端、お互い「えっ!」だったんです。「なんで岳さんここにいるんですか?」 「君が助っ人に来てくれたの」 「良かった、バリトン仲間が知った人で、当日参加でどうなるかと」 そうなんですよ知人だったんです。それも昨年の座間でカヴァレリアをいっしょにやった人だったんです。僕にしてみれば「地獄住まい」が「天国住まい」に変わったようなもの。「大井川を歩いて渡れ」と言われてる所に蒸気船が来たようなものです。まさに「大船に乗った」気分でした。楽になったね。そして歌が良くなったね。失敗もへったよな。
イタリア人マエストロ 一昨日の夜8時頃(日本時間)ローマを発って、昨日の11時頃日本着。3時からGPと称して、全ての調整。練習前の会場ですれ違った時に「チャオ」と「Good morning」だけ声かけました。イタリア人らしいなんか濃いっていうのか、ハンサムな若者でした。最初で最後の調整もオケ、合唱をグイグイ引っ張って行くような。 熱血漢でした。
オケの音 一昨日の音と全く違うのに驚きました。会場の響きのせいなのか、マエストロの表現させ方なのか、僕には別のオケかと思わせるほどでした。3日程前の音は何だったの? です。 GPでこの音聞いてテンション上がりましたね。うん、これはいい演奏会になるかもの予感。
「渋谷区文化センター大和田 さくらホール」が会場でした。
ステージは指揮者がいて、オケがいて、ソリストのひな壇があって、その後ろに合唱のひな壇 というスタイル。740人収容のところに400人程のお客さんが来られた公演でした。
写真はGP前の準備時の1枚です。
藤田(トゥリッドゥ役)さんが動く 当初は5人のソリストもひな壇の椅子に坐って、歌う時は立つという想定だったよう。GPスタートはそうでした。ところが、進めていくうちに、ソリストさんの中に(おそらくですが、藤田さんでしょう)「これじゃもったいないし、もう一つ乗れないよね」の相談が始まったようです。GP途中に椅子を片付けました。ソリストさんが少し演技をして歌うように変えたのです。さらに、このタイミングでだれだれがここから登場、ここでこっちにはける そんな演技を5人で構成し、GP最中に追加してったんです。うしろの合唱雛段でその変化をみてた僕は嬉しくなりました。「オペラなんだ、最低でもそこまでやって聴衆を引き込むべきだ」と思いましたね。マエストロはなにも言いませんでしたね。それより、歌が良くなっていくのを感じ取ったんじゃなかな。一昨日藤田さんとの雑談の中で「こういう小さい公演ではみんなんで作っていける楽しさもあるんだよ」と教えてくれた。それをまさに実践してた。
今回の公演は字幕が無い。開始前に落語家さんのおもしろおかしい解説があったんですがね。でもお客さんには理解しづらいはず。演技が付けばさらにさらに解るじゃないですか。良いぞいいぞです。 そして、この提案にその場で食い付いて行けるソリストさんの演技力 これも凄いですね。 ほんとのプロを見た感じでした。 良い経験だった と言えます。
さて僕の公演は ですが 大船に乗りましたからね、「ほぼ完璧」と評価しておきましょう。ミスも許される範囲だったと思います。真に1点の反省、悔やまれる事は「今回もあそこ ピタッと出れませんでした」というもの。この歌うたったことある人ならこれだけで解るほどの「合唱ポイント」があるんです。村人が感謝祭で陽気になってる広場にアルフィオが入って来て、「やぁ みんな」と挨拶くれたあと、村人が一斉に「やぁ、アルフィオじゃないか」と挨拶を返す場面。非常に難しい絶妙なタイミングで歌い出す、しかもフォルテで。歌う方もおっかないところなんですよ。 僕はこれまでジャストフィットで歌えた記憶がありません。昨日は半テンポ早かったはず。女性で1人1テンポ早い人がいて、僕と同じフライングが数人いて、ジャストがいて、半テンポ遅れが1人(事後自己申告)、歌ってる自分でもいろいろ聞こえました。瞬間マエストロの顔がゆがんだのを僕は観ました。まっ思い出思い出。
自分なりにはよくやったよ。1週間でテナメロディー消して、バリトンメロディーに置換したものな。よくやった。立派、自分で褒めたいね。 これもいい思い出。
閉演後若い人達の集まりがあったようですが、参加せず、サッと帰って来ました。話合うはずないし、おじさんは疲れちゃって、早く寝たいのよ でした。
これは悪影響か さっこれで責任からも解放されたし、本業にもどらなきゃ。1週間よっこしてた「ボエームテノール」を復活させないとまずい。 で早朝散歩時に音源聞きながら復習開始。さすがに詞とメロディーは消えてませんでした。それほど十分に記憶されてた ということでしょう。 ところが声が出ません。歌えてた高さがです。どう書けばいいかですが、これまで「縦緊張で鍛えてた喉」を「横緊張の喉」に作り変えてしまった そんな感じかな。高い音が全て無意識のうちに裏声になっちゃうんです。
座間の先生(ヒロ君)が「バリトンで歌うことになった」を伝えた時、「無理するな、声出なくなるぞ」と注意をくれたんです。 そんなことないでしょう と高を括ってました。今「これが先生の注意の事実かな」と考えてます。このままボエームもバリトンに変わるか まで思ちゃう。まっそんなことはしまあせんがね。もう一度発声練習からやり直せば、戻るとは思ってます。喉の筋肉を作り直しです。
今週はほとんどフリー、のんびりしながらも発声をやろう。 長くなった、終了編だからいい。
地獄から天国 青天の霹靂。 本番当日に助っ人バリトンさんが来てくれました。アルフィオを歌うはずだったイタリア人が来日できなくなって、合唱バリトン予定だった方がソリストへ。結果合唱バリトンは僕一人ということになった訳だが、そのソリストさんが友人に声かけてくれて、急遽助っ人をお願いしたようです。
ところがなんですよ、この助っ人さん お互い顔合わせた途端、お互い「えっ!」だったんです。「なんで岳さんここにいるんですか?」 「君が助っ人に来てくれたの」 「良かった、バリトン仲間が知った人で、当日参加でどうなるかと」 そうなんですよ知人だったんです。それも昨年の座間でカヴァレリアをいっしょにやった人だったんです。僕にしてみれば「地獄住まい」が「天国住まい」に変わったようなもの。「大井川を歩いて渡れ」と言われてる所に蒸気船が来たようなものです。まさに「大船に乗った」気分でした。楽になったね。そして歌が良くなったね。失敗もへったよな。
イタリア人マエストロ 一昨日の夜8時頃(日本時間)ローマを発って、昨日の11時頃日本着。3時からGPと称して、全ての調整。練習前の会場ですれ違った時に「チャオ」と「Good morning」だけ声かけました。イタリア人らしいなんか濃いっていうのか、ハンサムな若者でした。最初で最後の調整もオケ、合唱をグイグイ引っ張って行くような。 熱血漢でした。
オケの音 一昨日の音と全く違うのに驚きました。会場の響きのせいなのか、マエストロの表現させ方なのか、僕には別のオケかと思わせるほどでした。3日程前の音は何だったの? です。 GPでこの音聞いてテンション上がりましたね。うん、これはいい演奏会になるかもの予感。
「渋谷区文化センター大和田 さくらホール」が会場でした。
ステージは指揮者がいて、オケがいて、ソリストのひな壇があって、その後ろに合唱のひな壇 というスタイル。740人収容のところに400人程のお客さんが来られた公演でした。
写真はGP前の準備時の1枚です。
藤田(トゥリッドゥ役)さんが動く 当初は5人のソリストもひな壇の椅子に坐って、歌う時は立つという想定だったよう。GPスタートはそうでした。ところが、進めていくうちに、ソリストさんの中に(おそらくですが、藤田さんでしょう)「これじゃもったいないし、もう一つ乗れないよね」の相談が始まったようです。GP途中に椅子を片付けました。ソリストさんが少し演技をして歌うように変えたのです。さらに、このタイミングでだれだれがここから登場、ここでこっちにはける そんな演技を5人で構成し、GP最中に追加してったんです。うしろの合唱雛段でその変化をみてた僕は嬉しくなりました。「オペラなんだ、最低でもそこまでやって聴衆を引き込むべきだ」と思いましたね。マエストロはなにも言いませんでしたね。それより、歌が良くなっていくのを感じ取ったんじゃなかな。一昨日藤田さんとの雑談の中で「こういう小さい公演ではみんなんで作っていける楽しさもあるんだよ」と教えてくれた。それをまさに実践してた。
今回の公演は字幕が無い。開始前に落語家さんのおもしろおかしい解説があったんですがね。でもお客さんには理解しづらいはず。演技が付けばさらにさらに解るじゃないですか。良いぞいいぞです。 そして、この提案にその場で食い付いて行けるソリストさんの演技力 これも凄いですね。 ほんとのプロを見た感じでした。 良い経験だった と言えます。
さて僕の公演は ですが 大船に乗りましたからね、「ほぼ完璧」と評価しておきましょう。ミスも許される範囲だったと思います。真に1点の反省、悔やまれる事は「今回もあそこ ピタッと出れませんでした」というもの。この歌うたったことある人ならこれだけで解るほどの「合唱ポイント」があるんです。村人が感謝祭で陽気になってる広場にアルフィオが入って来て、「やぁ みんな」と挨拶くれたあと、村人が一斉に「やぁ、アルフィオじゃないか」と挨拶を返す場面。非常に難しい絶妙なタイミングで歌い出す、しかもフォルテで。歌う方もおっかないところなんですよ。 僕はこれまでジャストフィットで歌えた記憶がありません。昨日は半テンポ早かったはず。女性で1人1テンポ早い人がいて、僕と同じフライングが数人いて、ジャストがいて、半テンポ遅れが1人(事後自己申告)、歌ってる自分でもいろいろ聞こえました。瞬間マエストロの顔がゆがんだのを僕は観ました。まっ思い出思い出。
自分なりにはよくやったよ。1週間でテナメロディー消して、バリトンメロディーに置換したものな。よくやった。立派、自分で褒めたいね。 これもいい思い出。
閉演後若い人達の集まりがあったようですが、参加せず、サッと帰って来ました。話合うはずないし、おじさんは疲れちゃって、早く寝たいのよ でした。
これは悪影響か さっこれで責任からも解放されたし、本業にもどらなきゃ。1週間よっこしてた「ボエームテノール」を復活させないとまずい。 で早朝散歩時に音源聞きながら復習開始。さすがに詞とメロディーは消えてませんでした。それほど十分に記憶されてた ということでしょう。 ところが声が出ません。歌えてた高さがです。どう書けばいいかですが、これまで「縦緊張で鍛えてた喉」を「横緊張の喉」に作り変えてしまった そんな感じかな。高い音が全て無意識のうちに裏声になっちゃうんです。
座間の先生(ヒロ君)が「バリトンで歌うことになった」を伝えた時、「無理するな、声出なくなるぞ」と注意をくれたんです。 そんなことないでしょう と高を括ってました。今「これが先生の注意の事実かな」と考えてます。このままボエームもバリトンに変わるか まで思ちゃう。まっそんなことはしまあせんがね。もう一度発声練習からやり直せば、戻るとは思ってます。喉の筋肉を作り直しです。
今週はほとんどフリー、のんびりしながらも発声をやろう。 長くなった、終了編だからいい。
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