numata君 さすが「街の音楽家」ですね。楽譜読めますね。こんな鋭い考察をされたのではチョロチョロの返事では失礼と思い、「お答えして」記事にしました。
まず、4/4拍子か6/8拍子かの点
(この写真は前回分の再掲です)
結論は4/4です。ヘ音記号、調性記号の後ろに「何分の何」の「リズム表示」が無いからです。さらにこの台詞の「吟じ」はあくまでも裏でして、メインは副主役のスカルピアがバスで4/4の歌を歌います。1小節の長さはいっしょです。
でも「6/8だ」という考えも正しいでしょうね。実際はそういうテンポになるんだから。でも裏で吟ずる我々はあくまでも4/4の中に埋もれてる「6/8の吟」になってないとプッチーニの意図を再現できなかったと評されることになるんでしょう。 だから難しい。
つぎはヘ音記号についてです。
2幕合唱部の楽譜一部です。全体をお見せして解説を。
ここはトスカ、カヴァラドッシ、スカルピアの3ソリストと合唱が同時に歌う場面です。楽譜はこれだけで3小節しかありません。全体で一つです。一番上がトスカ(T)、下から4つ目がカヴァラドッシ(CAV)、その下がスカルピア(SCAR)の楽譜。2行目から7行目までが合唱で、上からソプラノ1、ソプラノ2、アルト、テノール1、テノール2、バスの楽譜です。僕はバスのところを歌うわけです。
さてヘ音記号ですが、バスパートの部分がそうなってますね。合唱楽譜はどれもこういう書き方でした(これまでの経験上)。
上の写真「台詞吟ずる」ところ、写ってませんがここもパート事に分かれて書かれてます(バス以外はト音記号で)。でもリズム表示だけですからパートで表現の差はありません。別に「低い声で吟じろ」との意味はないでしょう。「あなたの地声で」ということだと解釈してますが。
おわかりいただけたでしょうか。
まず、4/4拍子か6/8拍子かの点

結論は4/4です。ヘ音記号、調性記号の後ろに「何分の何」の「リズム表示」が無いからです。さらにこの台詞の「吟じ」はあくまでも裏でして、メインは副主役のスカルピアがバスで4/4の歌を歌います。1小節の長さはいっしょです。
でも「6/8だ」という考えも正しいでしょうね。実際はそういうテンポになるんだから。でも裏で吟ずる我々はあくまでも4/4の中に埋もれてる「6/8の吟」になってないとプッチーニの意図を再現できなかったと評されることになるんでしょう。 だから難しい。
つぎはヘ音記号についてです。

ここはトスカ、カヴァラドッシ、スカルピアの3ソリストと合唱が同時に歌う場面です。楽譜はこれだけで3小節しかありません。全体で一つです。一番上がトスカ(T)、下から4つ目がカヴァラドッシ(CAV)、その下がスカルピア(SCAR)の楽譜。2行目から7行目までが合唱で、上からソプラノ1、ソプラノ2、アルト、テノール1、テノール2、バスの楽譜です。僕はバスのところを歌うわけです。
さてヘ音記号ですが、バスパートの部分がそうなってますね。合唱楽譜はどれもこういう書き方でした(これまでの経験上)。
上の写真「台詞吟ずる」ところ、写ってませんがここもパート事に分かれて書かれてます(バス以外はト音記号で)。でもリズム表示だけですからパートで表現の差はありません。別に「低い声で吟じろ」との意味はないでしょう。「あなたの地声で」ということだと解釈してますが。
おわかりいただけたでしょうか。
bassパートの楽譜なんだろうな、とは思いました。
それにしても凄いですねオペラの譜面は、チンプンカンプン、理解不能。
岳さん投げ出さないでよくついていきます、たいしたもの。
二重の三連符、32分音符が随所に、たった3小節表現するのに13段1ページ必要とする、等々。
作者の悪趣味&権威付けのためにわざわざ難解な楽譜にしているのではないか? と勘繰りたくなります。
岳さん我流のリズム符は良くできていると個人的には感心します、そうでもしないとリズム取れないですよ。
作者も出演者もそれだけ細部に至るまでの表現に徹底的ににこだわるのがオペラなんですね、改めて感服いたしました。
楽譜が「これだけで3小節」というのはしょうがないですね。関係者が多いんですから。交響曲の楽譜に比べたら可愛いものでしょう。これを使う僕にしたって、全部見る、覚えるわけじゃないからね。マーカーで色付けした所ところだけ覚える。
何度も書きますが、僕は譜面見て歌えるタイプじゃないを自認してますから、「暗譜するんだ」です。そう考えれば複雑さなんてないですよ。練習CDの音を頭にコピーするだけですから。