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懇親会 兼 勉強会

2019年06月24日 07時08分34秒 | オペラに挑戦
昨日トスカ合唱団の懇親会と勉強会をやった。場所はいつもの、団員が住むマンションの宴会ルームと視聴覚室。いつもいつもだけど、こんな場所を無料で使わせてもらえる我々は実に恵まれてると思う。話は飛ぶが日頃の練習だって、公演会場の練習室だったり、本番の舞台だったりを使わせて頂いてる。「場所」には日本一恵まれてる歌団体じゃないだろうか。
昨日は10時半からトスカのDVDを観ながら、先生の講義。ここで書ききれる量じゃない。オペラになる前の原作が史実にもとずいた緻密な作品だったこと、それをプッチーニがオペラ用にアレンジしたこと、聞いてみると実に奥深い作品だということがわかった。「ここまで解ってもらったうえで歌って欲しい」というのが先生の願望。「ハイ、わかりました。」
一番印象に残ってる話。極悪人スカルピアが何としてもものにしたいトスカを思って腹の中を吐露する場面。先生が「今スカルピアはトスカの『残り香』を感じてるんだ」と解説。後で「どうして解るんですか」と質問したら、「ここでトスカのメロディーが短いけど演奏されるんだ」との解。
オペラってその役のメロディーが設定さてることが多い。そのメロディーを効果的に使ってることを知ってはいたが、この場面ではスカルピアの歌に引き込まれてしまう場面なので、まさかトスカがチラッとでてるのは気が付かなかった。こんな事知っちゃうとますますこの作品に、プッチーニの魅力に引っ張られるじゃないですかね。
ついでにもう一つ。最後にカヴァラドッシが射殺される場面。トスカは陰から「上手く死んで!」って叫んでるんだけど、その時のトスカの心情は如何に?でみんなが議論。いろんな見方、感じ方があるのも面白かったね。
いい勉強になりました。最後に「トスカの公演前に解説をした方がいいか、やらない方がいいか?」の討論。「奥が深すぎてやるだけの時間がない」というのが結論でした。時代背景、トスカの生い立ち、カヴァラドッシの本質、スカルピアのおかれた状況、等々舞台では説明しきれてない(割愛せざるをえない)本質 それは語り尽くせんもののようです。
だから舞台では「情感表現の世界(歌、演技、表情、しぐさ等々)」でそこをしっかり表現して欲しいというのが今回の演出家(先生)の「途轍もなく高度な」要求ということでした。
1時頃一通り講義が終わり、参加者がドーっと重くなったところで懇親会。持ち寄り一品、アルコールで雑談。各自のトスカヘの想いを話したり。ここでも驚きが。今回初参加の女性でお住まいが大磯という方がいらっしゃるという事。平塚の友人と参加されてるんだそうです。今回参加した特別ないきさつがあったのですが、こんな遠い所からでもやりたいとう人だったら来るんだと感心しました。
ここは3時半頃にお開きになったんですが、そこから数人でカラオケ。 歌好きですね。 2時間位ガッツリ歌ったかな。最後は第九の「歓喜」をドイツ語で合唱してお開き。アルトとバスしかいなくて、いいハモリにはならなかったです。酔ってたし。 昨日の僕は「ちあきなおみ」メドレーで染めてみました。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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奥が深い! (でん)
2019-06-24 17:57:54
聴衆なので気軽に見ればいいと思っていたけれど、岳さんの意気込みを見ていると、こちらも気を引き締めないといけないね。9月1日の「西行学会」を欠席して「トスカ」に参加します!チケット1枚の手配をお願いします。
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西行はいいんですか? ()
2019-06-24 19:57:56
でんさん そんなに感動? 僕の文章力? そんなことはどうでもいいんですけど、研究会の方いいんですか。
そうだ、この記事で心変わりしたんであれば、昨日先生から聞かされたトスカの底辺を流れてる史実、人間関係をちょっと突っこんで調べておくともっと意味深なトスカが観れるものと思います。(今の合唱力ではそれを壊すよ と言われてるんですが、そこ大いに不安)
この記事を先生も読んでくれてて、別の所でコメントくれてます。あっそうだ先生がBLOGでトスカについて書いてます。紹介します。暇な時に読んでください。
  https://ameblo.jp/opera-novella/
チケット1枚は買って置きます。
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