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八ツ場と成田に見る

2009年10月15日 10時06分31秒 | 国を憂う
民主党政府は政治文化を改革しようと動いている。「企業の発展から」とした旧来の考え方を「生活環境の整備から」に変革しようとするものだ。僕は大いに賛同してる。
しかし政府の政策発動に対して関係地元からまず反対の声が上がる。
解らんでもない。八ツ場では国政によってふりまわされる(されてきた)住民がいる。成田では住民と国が力づくの闘争をやり、その後の調整に苦労した血と汗の歴史がある。
しかしそういった住民感情を表現しながらも本音のところは新政策によって消えるであろう利権への執着ではないのか。
国政が変わろうとするのに地方や国民にはまだその方向性を理解しきれず、旧態依然たる対応に終始してるように見える。
国民が常識としてる古い政治文化を捨て去り、新しい文化を作りだす時なのだ。それは一部に痛みがでることはやむを得ない。
「発表前に一言地元に相談してほしかった」という言葉が関係団体の長から聞かれる。そうじゃないんだと思う。これまでは国民の見えないところで調整され、手順が決められ、押し通せる環境を整えた上で発表されてきた。発表後は想定内の反発に対して準備された懐柔策と強攻策で進めてきたのです。新政府はまず「こういう方向で行きたい」と表明し、その後関係者、地方、団体と公に検討していくという手順をとっているのだ。まさに「情報公開と決定の透明性」に即したやりかただと思うんです。千葉県知事が一晩で変わったのがいい例です。
国民は目先の利害に捉われないで国家的、地球的なレベルで新政策の意味、目的を考えるゆとりを持つべきです。
政府にも要望がある。担当して間がないし、補正予算の見直しだ、本予算の立案だと忙しいのは理解できるが、将来像とそこに至る手順を示してほしいのです。せめて10年先くらいまでは見せてくれませんかね。その点で国家戦略会議と菅さんの影が薄くなってきたのが気になります。
コメント
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