カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

苦しんでいるが、自国崩壊はあるか

2022-03-16 | 時事

 西側から激しく経済制裁を受けているロシヤは、実質上かなり厳しい立場に置かれていることは間違いなさそうである。そういう状況が見えると、西側も勢いづくものがあるのではないか。しかしながら僕はテレビのワイドショーの類はみることが無いので、ひょっとするとそういうものも報道されているのかどうかは知らない。今はネットというのがあるので、現地で暮らしている人が映像をあげているようなものを、つらつらと眺めたりしている。
 当然だがウクライナのように攻撃を受けているわけではないので、人々の行動は、特に変わったものはなさそうにも見える。しかしやはり報道にあるように、西側のブランドショップなどは入り口のシャッターが下りていたりする。実際にロシヤ人店員に客もロシヤ人が大半だっただろうけど、営業を続けていることが西側に伝わると、西側の人々の反発を恐れての処置なのであろう。もちろんそういう状況をロシヤ人に考えて欲しい、という意思表示でもあるあるのだが、売ってないのなら客は他へ行くということなのではなかろうか。
 しかしながらロシヤの通貨であるルーブルは大暴落している。そうして少なからぬロシヤ国内の物価も上昇するものと考えられる。そのために今ロシヤ国内で売れているのは、車などの高価な耐久消費財なのだという。値段はどんどん上がっていくが、飛ぶように売れる。とにかく今持っているルーブルの価値は、おそらく時間ごとに減価されている。今の時点で買える値段が、おそらく短期的(もちろん長期的にも)には最安値のはずなのである。さらに店頭の目の前にあって、タイムリーに今の値段である必要があって、取り寄せるなどの時間の間に、とんでもなく値上げされていく可能性が高い。今を逃すと二度と買えなくなるかもしれない。そうして実際に車などを買っておくことによって、自分の資産価値を守っているということなのだろう。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATOや西側の支援に不満を漏らすようになっている。せっかく供与されている武器弾薬などは、輸送途中で襲撃を受けているものとみられる。戦闘機などの介入は断られているということで、持久戦に厳しさが増していることがにおわされる。さらに別の地区の市長などを拉致されたりしている。首都が容易に陥落できない現実にあって、周りからじわじわと圧力をかけ続けていく、ということだろう。
 プーチンの核の脅しは確かに効いていて、アメリカは軍事介入は基本的にはやらないことにしたようだ。武器などの支援は続けるが、直接介入は他のNATOの国に軍事行動が及んだ時だと明言した。事実上ウクライナは頑張って欲しいが、見捨てたということだろう。もっともなんとか長期化し、その間にロシヤの自国崩壊を待つ、ということなのかもしれないが。
 ロシヤは中国に協力を要請しているという話もある。今のところ中国が今件に表立って介入する可能性は低いと思われるが、中国もアメリカに対しては、あまり良くは思っていない訳で、これは揺さぶりの材料ということになる。かなり危ういが、これが具体的に何か行動を伴うことになると、かなりもっと広い範囲の脅威が共有される事態にも発展する可能性がある。
 西側の思うようなシナリオのようにならないための努力をロシヤは模索しているはずで、それがたとえ北朝鮮のような孤立化を招いたとしても、天然資源と核兵器を持っている強みを生かして、他の嫌われ者国家同盟を構築していくかもしれない。まさかそんなことは起こるはずがない、とは考えたいが、一方で、本当に市民が蜂起して国家転覆のようなことが起こりうるのだろうか。そんなことはまず考えられないと思うのだが……。
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