カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

酒やタバコのようなもの

2011-03-27 | 時事
震源地の被災者として言いたいこと

 なんだか切なく考えさせられた。
 僕らにもやれることは何か無いだろうか、と考えている折でもあり、実際に遠い場所で何ができるかと思い悩んでいた。絶望が2,3年後に来るというのは、確かにそうなのかもしれない。まちを元に戻すなという議論はすでに聞いていて、しかしそのデザインができる人間が居ないだろうことも、また、問題を難しくしている。
 すぐにできることと、しかし、あえて今しっかり考えておかなければならないことも同時にやらなければならないのだろう。特に今回のようなことになると、実際に被災地だけの問題という枠にはすでに収まっていない。
 最終的には個人がどこまで未来に向けてやれるという気持ちになれるのかということをサポートしていかなくてはならない。僕らのやるべきことは、手を差し伸べるという単純な善意だけでは駄目なのだろう。むしろその善意の圧力で、障害になることさえあるということらしい。
 被災地に酒やタバコを送ることができるようになって初めて、普通の復興に向かう手助けができるようになるのではないか。今はまるで戦時下の「非国民」のごとく、遠慮や不謹慎という感情が力を持ちつつある。僕らも普通の生活を送りながら普通の感覚を持って前を向いていかなければならない。
 今は下りのエスカレーターを上っているような状況なんだから走らなければどうにもならないと思われる。しかし、多少落ちていこうとも、上るという意思が生まれなければ走れない。荷物が重たいと愚痴を言っても始まらないではないか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする