カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

お金がたまるらしい

2007-09-20 | 散歩
 目覚めが早くて、平日だけど少し遠出したくなる。池田の堤を回って、自衛隊脇を通る。
 車のクラクションはI田先輩。時々お目にかかるが、どういうわけかいつも車が違うような気がする。何台も所有しているのだろうか。それにしてもランニング姿でどこに運転していくつもりだろうか。
 気温がぐんぐん上がっていって、少しへばる。やはり帰ろうと思って適当な路地を曲がって方角を自宅方面へ定める。
 犬がワンワン吠えて女の人の騒ぐ声がする。帰る方角だからそのまま近づくと、首輪の外れたワンちゃんが、もう一匹の散歩中のワンちゃんにじゃれついて騒いでいた。襲われている(感じのプードル)方は非難がましくリードを引いて身動きしない。その回りに大き目のシュナウザーのような犬がワンワンいってくるくる回る。そのシュナちゃんをオバサンが「こらだめよ」とかわめきながら追いかけている。動きがやたらに機敏で、つかまりそうになってもするりとかわして逃げてしまう。僕が近づいていくと少し僕に興味が移ったが、後ろに目があるようにオバサンの手をくぐり抜ける。これは困ったことだと思うから、なんとなく係わり合いになってしまって、一緒に追いかける。しかし、二人がかりでもとてもつかまる気がしない。あきらめておばさんが手をたたきながらよそへ駆けていくと、一緒になってやっと離れた。そのままオバサンとシュナちゃんは、手をぱちぱちワンワンいいながら遠くへ行ってしまった。
 この騒動を近くで見ていたおじさんが、ちょっと来いという。なんだと近寄ると天体望遠鏡を見ろという。別に見たくなかったが「見るのはタダだし何秒かのことだ、見てみろ」とうるさい。のぞくと三日月のようなものが見える。明けの明星、金星である。朝だがすっかり青空で、探すのに苦労した、とまたおじさんが言う。せっかく見つけたので、僕にも見せたくなったらしい。おじさんは「金星を見るとお金がたまるぞ」と笑った。まあ、期待することにしよう。
 フィニッシュの坂道を登っていると、朝日がまぶしくてとても前を正視できない。前から歩いてくる男の子がフンフン鼻を鳴らしている。誰かと思ったら息子であった。運動会の練習で早くから登校するらしい。僕が気づかないのが面白かったのだろう。やっと気づいたからニコニコして坂道を下っていった。
 田んぼの畦にはすっかり彼岸花が咲いている。この暑さなのに季節が分かるらしい。時々狂い咲きをするお仲間もいるようだが、分かる奴には分かることなのだ。植物という連中は偉いものだなあ、と思った。
コメント (2)
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